えー昨年末に某個人サイトにて「TEMPEST」が売りに出てまして、聞いてみたらeBayの相場より安い。しばし悩んだ挙げ句に買ってしまいましたよ、ええ。
TEMPESTの基板(表側)
TEMPESTの基板(裏側)、この基板間接続コネクタがまた高さ方向にでかくて、水平に置くと基板たわむたわむ(汗)
そして新年早々ボイラー工事で大出費が確定した頃に、突然eBayで「Major Havoc」がBuy It Now(ヤフオクの即決とほぼ同じ)で出てる! いやしかし値段高いわ…。
と思ったら突然値下げ!さらに悩んでたらもっぺん値下げ! 安くはないけどちゃんと動作確認済みの奴としてはそう悪くない…むー、んで夜中に散々悩んだ挙げ句買ってしまいました。
MAJOR HAVOCの基板、これはTEMPEST筐体へのコンバージョン用基板。
オリジナル版基板じゃなくて「TEMPEST」筐体に取り付ける用のコンバージョン基板。基板そのものはオリジナルとほぼ同等品で、カードエッジコネクタの配線違いとかX-Yアンプの違いとかは別のI/F基板で変換してる。んでそのI/F基板抜きで買ったと。さるルートから「この基板はオリジナル同等に戻せる」という情報を頂いていたので買っちゃったと。
んで、「Major Havoc」の基板は先月の10日だったか、頭痛が酷くて会社を休んで寝込んでる時に届いたのがコレである。エアキャップでカバーした後、緩衝剤入り封筒に基板を入れて、それをまた反対方向から緩衝剤入り封筒に入れて…と五重くらいの封筒状態で来たのである。良く折れなかったなコレ(汗
そしてしばらくして「TEMPEST」の基板も到着…と思いきや何故かブルガリアに行ってしまい届いたのは先月末。こっちは立派な箱でありました。ええ家具かなんか届いたかと思ったよ(汗)
さて基板があってもそれだけじゃ動かない。純正電源とレギュレータ・アンプボードは既に手に入れて「STAR WARS」で動作確認もしてるんだけど、ATARIのハーネスって基板毎に違うのよ。電源線の大体の位置は似てるけど、似てるであって同じでないのがまたなんとも。
で、海外だとハーネスがまず売ってない。仕方ないので部品を注文して自分で作ろうとするも部品のリストアップがまず大変。そしてそれなりの価格になるけど一月はボイラーだけでカードの請求額がアレなんで出来ればこれ以上買物したくない。いや貯金的には大丈夫なんだけど、心理的にね。
という訳で紆余曲折あって二月に入って一気にパーツと工具を注文、また届くまでちょっと紆余曲折あって全部届いたのが先週の木曜日。
それから一週間延々とハーネス作ってましたよ、いやまさかこんなに時間かかるとは思わなかった。その代わり手持ちの基板三枚分のハーネスが作れたので良し。これでムダに長い純正ハーネスも手放せるし。
ハーネスのコネクタはエッジコネクタを除いて全部molex製、エッジコネクタは44ピンだけ国内のショップで購入可能なヒロセ製、24ピンと30ピンが国内で入手難なのでDigikeyにて購入。
電線は基本的にAWG20、途中36VACと50VACが流れる部分があるのでそこだけAWG16。AWG20は結構高いので、ボタンとかの信号線はジャンクで買ったバラ線、多分AWG22位。
さて作ったハーネス、まずは全ゲーム共通分から。
電源ユニットに繋ぐAC100V電源ケーブルと電源スイッチ、電源スイッチはオリジナルのごっついタクトスイッチと比べると安全だが風情皆無
電源ユニットからの出力、右の二本はAudio Regulator IIボード(以降ARII)に入力
ARIIからの出力ケーブル、本来はエッジコネクタから直接ARIIに刺すのだが、抜き差しでARII基板へのストレスが半端無いので中継コネクタ型式に変更、ちょっと短いので多分作り直す予感
延長ケーブル、左がコントローラ用12ピン、左がX-Yモニタ用15ピン。オリジナルのハーネスもX-Yモニタ用ケーブルは短いのでそこだけ延長ケーブル作る人も多し
入力デバイス、左がCOIN、COIN AUX(SLAM)、TESTスイッチ、左がTEMPEST用コントローラ一式、基板はテストピン出し用、スピナーは某氏に譲って貰ったオリジナルでボタンもオリジナル同様のリーフ式、スタートボタンは中華製LED付、これが品質悪くて泣ける…
音回りは悩んだ結果、Hi-Lowコンバータでラインレベルに落としてアクティブスピーカーで音量調整することに。上のハーネスはモノラル音源でステレオスピーカーを並列接続する用
TEMPEST用ハーネス、カードエッジコネクタは44ピン/30ピン、初期のタイトルのせいかかなり接続がカオス
STAR WARS用ハーネス、カードエッジコネクタは44ピン/30ピン、TEMPESTよりマシだがコレもカオス。この基板だけ一応ステレオ
MAJOR HAVOC用ハーネス、カードエッジコネクタは44ピン/24ピン、一枚基板って事もあってサブコネクタがモニタ出力だけでかなりシンプル。使う電源線も少なくて楽
さてハーネスの導通チェックまで出来たらパーツを用意して繋げるだけでOK。まずは基板が一番安い「TEMPEST」から。
…動かない(汗、いや正確に言うとテストモードには入れて、そこでエラーが表示される…。色々やったけどお手上げ。
ハーネスに問題があるかもなので、次は動作確認済みの「STAR WARS」を繋げてみる。…って普通に動くな。思わずワンプレイ遊んでみたが全然問題無し。つまり「TEMPEST」は基板がダメ?
さらに「Major Havoc」を繋げる。一番の高額基板、しかも本来の接続方法とは違うやり方って事で凄く心配してたのだが、これが全然問題無く動いてしまった。おもわずコイン投入後に始まるデモアトラクトを動画撮影してみたり。
オリジナル版とコンバージョン版の違いはそのうち詳しく書きますが、とりあえずコンバージョン版はクロックダウンされてゲーム全体の速度が落とされております。それだけならいいけど、VectorGeneratorのクロックも落とされちゃうのでリフレッシュレートそのものが落ちちゃう。迷路面の壁が若干ちらついて見えるのはそのせい。
つう訳で「ハーネス完全自作」「基板動作確認」まで完了。懸念していた「Major Havoc」が完全動作で良かったけど、紆余曲折あって手に入れた「TEMPEST」が動かなかったのがなんとも…。とりあえず売り主は「テストしたら連絡してね」と言ってたので、正直に「動きませんでした」と報告しとくか…。
そして基板その他はしばらく休眠。また書籍自炊でスペース広げたら、ちゃんと基板も収納出来るコントロールボックスを作る予定。それに合わせてちゃんとしたコンパネも作る。んで空いたスペースにコントロールボックスとX-Yモニタを常備していつでも遊べるようにするのだ。目標は…夏辺りって事で(汗、冬が来ると作業し辛いからそれまでにはなんとかしたい。