[iPhone]純正Bumper付けてみた

色々物議を醸してるiPhone4、先日こーゆー事になりましたが。

[Bumper購入者には返金:Apple、iPhone 4購入者にケースを無償配布 アンテナ問題解消のため – ITmedia +D モバイル](http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/1007/17/news005.html “Bumper購入者には返金:Apple、iPhone 4購入者にケースを無償配布 アンテナ問題解消のため – ITmedia +D モバイル”)

自分は少なくとも「iOS4で握りこんでもアンテナ感度は変化しない」「むしろiOS4.01で安定した」という状況でしてね…。

んでも純正Bumperは一個くらい欲しいなーと思ってて、7/14に「納期:三週間」ってのを確認して緑Bumperを発注した訳です。そしたら7/15に突然発送されて今回の「ケース無償配布」ですよ、一体ナニがなんだか。

ただ「既に購入者した人には返金する」事に加えて、現在純正Bumperがどうも実店舗で売ってなく、AppleStoreOnlineでもオーダー出来なくなってるのである意味手に入れるタイミングとしては最高だったかも知れんなー。「純正Bumperは品不足」ってAppleも言ってるし。これから「緑純正Bumper欲しい!」とか言っても何時手に入るか分かんないよ。

んで既にパワサポのプライバシーフィルタを貼り付けてる状態だけど、そこに緑Bumperを付けてみる。う、樹脂部とゴム部とでめっさ色違うよコレ。

iPhone4+緑バンパー緑純正バンパーを付けたiPhone4


…あ、でも見慣れてくるとちょっと可愛いかも、「けろけろけろっぴ」みたいで(そうか?

純正Bumperはちょっと微妙にゆるくてもうちょっとジャストフィット感があれば良かったんだけど、まぁそうなると取り付けが厳しいのでこの辺りが許容点なのかな。物自体はとても良い。ただやっぱり2,800円は高い、1,980円位が適価?

あと相当ギチギチに作ってあるので既報の通りヘッドフォンコネクタが細い奴じゃないとダメ、自分は一回オーテクのマイク付リモコンを挟んでるので大丈夫だけど。ちなみにコレ、iPhoneを取り出さずに手元で一時停止出来てとても便利であります。一応曲送り・戻しも出来るけど難度高い(汗

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star機能的には良いですが…

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壊れやすいと言うレビューが多いけどウチはまだ全然大丈夫、まぁ安いから消耗品扱いなのかなコレ。

あとドックコネクタ側も最近の固定爪がなくなった薄い奴じゃないと入らない。昔の固定爪がついてるちょっと厚めの奴だとApple純正ですら入らないのには参った。慌てて今使ってるiPod nanoのパッケージを開けたら未使用の薄型コネクタが入ってて一安心。これ同期用と充電用で二本入れるべきだと思うのは自分だけですかね。

ちなみにプライバシーフィルタは写真の通り効果絶大。カメラだと見えない所まで映っちゃうけど、肉眼だともうちょい見づらくなります。正直たまに効き過ぎて困る事もある(汗)着信LEDとかないからねiPhone

背面にも透明シートを貼ってあるので、これで落とした時に割るリスクは大分下がった…と思いたい。

純正Bumperの一番良い所って、枠厚みがちょっと増す(=接地面がBumperだけになる)ので、そこら辺の机の上とかに置くのに抵抗がなくなる辺りだろう。

今までは平面ガラスを直接置くみたいな感じなので正直ちょっと怖かった。持ち上げる時にうっかり手を滑らせて床に叩きつけたら背面ガラスが割れるんじゃね?って気もしてたのでその辺りの心配が要らないだけで十分。

欠点としてはiPhone4の利点であった「自立する」って事が出来なくなったあたりか。まぁアレはアレで倒れたらやっぱりガラス割れそうだものなー。とりあえずしばらくはコレで行きます。

[レビュー]Apple iPhone4 32GB

入手から一週間経過したので軽くレビューしてみる。ちなみにiPhone3G 16GBを一年4ヶ月使った後での機種変更である。

iPhoneについては今更多くを語らない。色々と不満もあるけど、それを補って余りある素晴らしいユーザーI/Fや、遅さを感じさせない色々な工夫は今見ても素晴らしい。

しかしiPhone3GSが登場して「速度もメモリも倍!電子コンパスもついたよ!」と、まぁここまではiPhone3Gで我慢すりゃいいんだけど、正直アプリも「iPhone3GS前提」どころか「iPhone3Gはサポート外」な奴まで出てきた。そもそもiPhone3Gの時点でCPUパワーもメモリもギリギリだったのである。

そんなiPhone3Gがいい加減辛くなって来たところにiPhone4である。世間では未だに品薄だが、自分はなんか嘘みたいに楽勝で予約&入手出来た。アレで運を使い果たしたような気すらするのでちょっと恐い。

それはさておき、「本体の金属部分を握ったら電波環境が悪化する」とか「落としたらあっさりガラスが割れる」とか「本体が持てない位熱くなる」なると言われてるiPhone4だが、個人的にはあんまし困ってない。

– 電波障害の件に関しては、自分の環境ではどうやって握っても再現出来なかった。確かに「通話に支障が出る」ほど問題が出ている人が居るのは事実のようだが、すでに相当数の台数が出回った今、「支障が出るほどの問題」を抱えてる人がそんなに居るとも思えない。これに関しては「障害が出る人・端末・場所」と「全く問題無い人・端末・場所」があれば原因が特定出来るのにどこも検証しない。謎
– 少なくとも自分の所で再現しない&実際に出ている人が居る以上、電波障害の件についてはこれ以上語れないのが正直な所。なにせ自分ではiPhone3Gの時より確実に感度良いくらいだし。
– 落としたら割れるとかは…まぁ実際そうなんだろうなーとは思う。物性としては硬度と粘性って相反するから、耐硬度を超えたらあっさり割れるもんだろうと。ただ今の所「背面ガラスを割った」という人は何人か見たけど前面についてはまだ見てない。案外背面は弱く出来てるのかも
– 本体が持てないほど熱くなる件、なんか音楽再生でも熱くなるって言うけどどんなデータなんだろう、Appleロスレスとか? うちのはそこまで熱くならないし、そこまで長時間持って作業するもんでも無いと思う。iPhone3Gでも結構暖かくなるしね

という訳で「個人的にはとりあえず全然困ってない」というのが本音である。バッテリー稼働時間もまぁカタログスペックが誇張されてるにしてもiPhone3Gよりは全然持つという印象だ。

現在の個人的な印象を箇条書きしてみる

– 液晶はすんげーキレイ。普段もキレイだが、写真やイラストを表示させると発色も素晴らしくて感動する。漫画なんか台詞とかの文字が小さくなければほとんどそのまま読めてしまう恐ろしさ、あとGoogleMapもあんまし拡大しない状態での視認性が抜群に良くなった。とにかく良いことづくめ。
– とにかくiPhone3Gより早い。3G回線自体は別に速くなった訳ではないのだが、プロトコルパースやレンダリング速度が向上してるのでとかく3G回線で通信するアプリでも軒並み速くなってる。特に壊滅的に画像の多いレイアウトを持つHTMLページとかだと体感的には倍以上に感じる
– 速度向上で特に嬉しいのは文字入力で待たされない事と、Safariでスクロールしようとしてクリックとかピンチしようとしてクリックとかの誤爆が非常に減った事、おかげでストレスがかなり減った
– iOS4のマルチタスクは結構使える。というのもiPhoneOSの最大の不満って「Homeボタンでアプリが終了しちゃって戻れない」部分なのであって、そこが改善されただけで全然違う。
– ただしマルチタスクには結構謎が多い。まずどんなアプリでもマルチタスクトレイに残るのが困る。逆に言えば今まで公式に出来なかった「今までのOSでもバックグラウンドで動いてたiPod、Safari、メールアプリを明示的に終了させる」事も出来るようにはなったが、やっぱりなんらかの手段が必要かと思う。
– 特にメモリ喰いなアプリを立ち上げてSafariでいくつかページ開いたりして戻ろうとするとアプリがレジュームせずに再起動かかっちゃう事があるので、Twitterでアプリ開発してる人に聞いてみたら「メモリ不足に陥ったら勝手にアプリがメモリ解放してるんじゃね?」という予測に。メモリ512MBでコレだから本気でマルチタスクやろうと思ったらiPhone3GSの256MBじゃ全然足りない。ましてや画面がでかいiPadの256MBはもっとヒドイ事になると思う…
– このため「そのうちHomeボタンでアプリを確実に終了する」手段がそのうち出てくる可能性がある、と言うのがアプリ開発してる人の予想。「メモリも含めて相当頭の痛い問題」だそうで。「どこでiPhone3Gをサポート外にするかが今後の焦点」と言うのも印象的だった。
– 本体の質感自体はとてもいい。形も底面がフラットになったので凝縮感がある。ただやっぱり「落としたら壊れる」感はiPhone3G・3GSよりあるかも
– 通話品質は確かに上がってるかもー、まだ電話はあんまし使ってませんが(ホワイトプランは通話料高いのだよ…
– ヘッドフォンアウトは相変わらず残念な状態。ただDockコネクタからのラインアウトはマシになったという話もあり
– カメラはiPhone3GSからはともかく、iPhone3Gからすると飛躍的にまともになった。ただCMOS動体歪み(ローリングシャッター現象)が非常に起りやすいのが残念。特に動画はカメラ固定専用と思った方がいいかも
– ちなみにカメラのブルーフィルタ問題(白い紙を撮影しようとすると中央が青くなる)は携帯カメラ全般の問題らしい…けどソフトで対策出来るような気もするので直せるなら直して欲しい
– BlueToothによる外付けキーボードによる入力は非常に便利。ちゃんとカーソルキーも使えるしコピー&ペーストとかのキーボードショートカットも使える
– 日本語変換は「前よりはマシ」な感じ。外付けキーボードだと予測変換が度を超して効くのでちょっと違和感。ただSHIFT+カーソルで文節区切りが調整出来るのでそこはトレードオフか

と、言う訳で個人的には「端末価格5万代でここまで出来ていいのだろうか?」という気分すら感じるガジェットである。色々残念な所(設定画面のメニュー階層設計とか)もあるけど、そこはiPhoneOS自体に諦めついちゃってるからなー。

ちなみにケースは現在昨年「伊右衛門」に付いてきた豆巾着を使用。これ昨年「iPhone用のケースにピッタリ!」って事で話題になったので全色集めちゃった奴だが、iPhone3Gにはちょっと幅がきつかったんだよね、んでも裸のiPhone4には本体幅が狭くなったこともあってよりフィット感が増したw

iPhone4と伊右衛門の豆巾着ケースとiPhone4はこんな感じ-。


ちなみに現在、iPhone3Gで散々お世話になったパワーサポート製の保護フィルム(表面が梨地でコレが良い、但し消耗品)を発注して入荷待ち状態。以前はアンチグレアだったけど今回はプライバシータイプにしときました。なにせ液晶が良くなった分周りから余計に見えやすくなった気がするので(汗、こっちは届いたら別途レポート予定。

ケースは野暮なので付けない予定だけど、純正バンパーが楽に買えるようになったら緑辺りを買っちゃうかも。ただ高いよなー純正バンパー、あれで電波受信問題が改善されるなら配布くらいしろよとは確かに思う。

外付けBlueToothキーボードはAmazonでも買えるリュウドの奴が大人気らしいが、

[携帯電話キーボード Rboard for Keitai|RBK-2000シリーズ](http://www.reudo.co.jp/rboardk/rbk-2000bt2.html “携帯電話キーボード Rboard for Keitai|RBK-2000シリーズ”)

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コイツは正直高いのでw、探したらITmediaの松尾さんがブログで紹介してた一回り小さい奴がeBayで送料込み$52で売ってるのを確認、即購入。

[iOS 4化したiPhoneの最軽量Bluetoothキーボードはこれね:CloseBox and OpenPod:ITmedia オルタナティブ・ブログ](http://blogs.itmedia.co.jp/closebox/2010/06/ios-4iphoneblue.html “iOS 4化したiPhoneの最軽量Bluetoothキーボードはこれね:CloseBox and OpenPod:ITmedia オルタナティブ・ブログ”)

届いたらモノはちゃんとしてたけど、送料を安くするためかパッケージが破棄されておりました…(汗)あとキーボードの済みに接着剤がはみ出したような跡が。

さらにマニュアルは今時見ない8cmCD(昔のシングルCDな、念のため)にPDFで収録、当然英語だがiOS4が出る前のマニュアルなんでiPhone用接続マニュアルがJailBreak+BT接続ウェア購入前提なのにはぶっ飛んだw、iOS4からは普通に繋がるけどさー。

まぁ普通の人はちゃんとしたマニュアルが付いてるだろうリュウドの奴を買った方がいいと思いますけどね。リュウドのは電池が単三なので使い回しが効きそう&長持ちしそうだし。

改めて書くけどiPhone4の個人的満足度は非常に高い。ただそれはiPhone3Gから乗り換えたからであって、iPhone3GSユーザーが乗り換えて速度に変化を感じるかとか、そういう部分に関しては全く分らん。

例のアンテナ問題も含めて「完璧なプロダクト」では無いとは思うんだけど、その一方で妙なiPhone4叩き的な現象が起こってる気がしないでもないんだよなー。それだけ前評判が高かった訳か。

と、ここまで書いておいてなんだが、やっぱりWinで開発環境が組めるAndroidも気にはなる存在である。今回色々やって回線維持費が相当安く済んだので、そのうちAndroid端末買っちゃいそうで恐い…。

[モノ]USBオーディオ MUSILAND Monitor 01 US

先日STAXのイヤースピーカー+ドライバを買ったのだが、コイツの入力ってRCA一系統しかないのである。パラレル出力はあるけど。

なのでパイオニアのSACD対応ユニバーサルプレーヤーに繋いでるんだけど、やっぱ今時CDの出し入れは正直めんどくさい。「SACDが聴ける」という利点はあるけど、正直そこしか利点が無い。第一SACDのソフト自体が凄く少ない。欲しいものは極力買ってるんだけど、それでも10枚くらいしか持ってない始末。

んで「普段はUSBオーディオのアナログ出力に繋いだ方がいいんじゃね」と思い、色々調べているうちにTwitterで「MUSILAND Monitor 01 US」なるUSBオーディオの名前を聞く。これがUSBオーディオの割に音がプチ切れないし、音は良いしで結構良いらしい。出力はWASAPIもASIOもOKと。

[Monitor 01 US-MUSILAND -](http://musiland.com.cn/index.php/Product/show/id/140 “Monitor 01 US-MUSILAND -“)

この手のUSBオーディオも色々あるけど、コイツはUSB2.0ネイティブ対応+USBバスパワー駆動+192kHz/24bitでアナログ・デジタル出力(光角形)を備えながら安いのが特徴。国産品だと変に高いよね。

中身を開けてみた人によるとUSB I/FはCY7C68013A-56PVXC(EZ-USB FXのと同じアレか?)、オーディオチップはXilinx XC3S50A、これどちらもFPGAです。ASICチップより大量生産されて安いFPGAチップを使う辺りが面白い、これなら後からバグの修正も楽だから開発費も抑えられる筈だな。DACはPCM1793、ちょっと枯れてるがド定番という事で問題は無かろう。

売ってるところを探してみたらeBayで送料込み$81.5でBuyItNowだったので買ってみる、ちなみにデジタル出力のない「01 USD」ってモデルもあるけど差額が$10も無いのでこっちにした。10日の夜にポチって14日の午前中に届く、早! 開梱したら箱も小さいがモノもすげぇ小さいのでさらに驚く。

多少作りが悪い気もするが性能には支障無いので気にしないでおく。ちなみにUSBケーブルが付いてくるけど10cm位しか無いので、足りない場合は各自調達する事。

一応ドライバCDも付いてきたけど無視して、こちらのページから「MlCyMon_*.zip」の最新版をゲット。ちなみにコレを書いてる時点での最新版は’2010-03-04リリースのVer.1.0.8.4。

[Index of /musiland](http://coolfungadget.com/musiland/ “Index of /musiland”)

ブツを繋ぐ前にインストーラを起動してドライバをインストールし、完了したらブツを繋いで認識完了。ちなみにWin7の64bit版ドライバもちゃんと入っております。ハードウェア認識後はタスクトレイにコントローラが常駐するので、コイツから設定を行う。

アナログのLINEとヘッドフォン端子は排他出力なので、そこだけ注意すること。あとLINE出力にした場合は当然ボリューム最大ね。

で、ヘッドフォン端子からちょっと聞いてみた感じでは「とても$80の製品とは思えない音」である。…中華クオリティ侮りがたし。

んでせっかくだからPCからの聴き環境をもうちょい強化してみる。具体的にはプレイヤーにfoobar2000を入れて、コイツのDSPプラグインにSoX Resamplerを導入してx4 Resample、OutputプラグインにWASAPI outputを入れてWASAPI経由で出力出来るようにしておく。こうすると出力時の量子化bit数も設定出来るので24bitにしておく。

foobar2000に関してはこちらのwikiを参照。

[FrontPage – foobar2000 Wiki](http://foobar2000.xrea.jp/ “FrontPage – foobar2000 Wiki”)

WASAPIに関してはこちらを参照。

[WASAPI – Wikipedia](http://ja.wikipedia.org/wiki/WASAPI “WASAPI – Wikipedia”)

んで「規定のサウンドデバイス」は普段使ってる奴にしておく。これでfoobar2000で再生した音だけが出力されるようになるので純粋なサウンド環境になる(OS警告音とかが再生されても割り込まれない)

foobar2000はCUEファイルも対応してるので、CDをWAV+CUEとかでリッピングしておけば(ape等にもプラグインで対応)cueファイルを読み込ませるだけでCDと同クオリティのソースを再生出来る。しかも前述の通りCDをx4リサンプルして24bit出力だからリアルタイムで176.4kHz/24bitだ。素晴らしい。

正直音に関しては「まぁリサンプルかけると変わるなー」という程度なんですが、実際の所44.1kHz/16bitでも十分良い音で鳴っちゃうのよ。

ちなみにCPU負荷は極めて低い。ATOMを積んだUMPCで十分動いちゃうらしいので、EeePC+このUSBオーディオでちょっとしたオーディオ環境になっちゃうとか。価格も安いし、面白い時代だなー。

[モノ]STAX コンデンサー型イヤースピーカー・ドライバーユニットセット SRS-2050A

ついに待望のモノを手に入れてしまいました…。

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STAXですぜ…。「ヘッドフォンじゃないよイヤースピーカーだよ」とR田中一郎のようなご託は[STAXのホームページ](http://www.stax.co.jp/index-J.html “イヤースピーカーのスタックスへようこそ!”)を見て貰うとしてだ、STAXです、読みはスタックスです。日本の誇るオーディオメーカーであります。

売れなかった時代のリドリー・スコットが「コイツがオレが唯一持ってる宝物さ」と年代物のSTAXを出してきたという噂も聞いたことはあるんだけど、なにぶん昔見た書籍の一節なので本当かどうかは知らない。

で、モノとしてはずいぶん前から存在は知ってて、初めて実際に聴いたのは多分15年位前かね? この日記を書き始める前、その頃はテイセンホウルで年に一回オーディオフェアをやってたんだよね、もうやらなくなったけど。それの紹介ハガキが大阪屋(札幌のオーディオ専門店)から来てたので行ってみたと。

で、そこには7桁どころか8桁クラスのオーディオシステムがゴロゴロと。んでもスピーカーって基本的に「デカイ音で慣らせばある程度勝ち」みたいな所はあるのよね。そしてその「本領を発揮できる音量」で再生出来る環境というのがまた敷居が高い。

そんな中にひっそりとあったSTAXのブース、メーカーの人が一人居る以外は誰もいません。当時の製品ラインナップはポータブルシステム(今のSR-001MK2相当?)、Classic system(今のSRS-3050A相当?)、Signature system(今のSRS-4040A相当?)しか無かったと思う。んで後者二つだけ展示されてたと。なにせ昔の話だったから良く覚えてない。

しかし視聴させて貰ってビックリした。これが…これがヘッドフォンの音だと言うのか!?(だからイヤースピーカーだっつーの)

安い方のシステムで10万弱、しかしコレと同じレベルの音質をスピーカーから出そうと思ったら桁が一つ増える事になる。本気でそう思った、実際メーカーの人もそう言ってたし。しかも真夜中でも(よっぽどカベが薄く無ければ)ガンガン鳴らせる!凄い!

で、高い方も視聴させて貰ったんだけど、こっちは解像度が高くてクラシックには向くだろうけど、パンチが安い方に比べて圧倒的に不足しておりポップスやジャズには正直うーんという代物でして…。メーカーの人も「クラシック専門じゃなきゃ安い方オススメ」とか言われました。いい人だったなあの人。

という訳で「いつかは買おう」と思って10年以上経過。いや買おうと思えばいつでも買える程度の甲斐性はありますが、何せドライバーユニットが結構でかいので置き場所に躊躇するのよ。その間にダイナミック型ヘッドフォンが飛躍的な進歩を遂げたのもでかいけどね。実際オレもゼンハイザーのHD650買っちゃったし、正規輸入のボッタクリ価格がばかばかしくて並行輸入品だけど。

で、ポータブルシステム(電池駆動のドライバーシステムごと持ち歩く)SR-001MK2が生産完了とか言われて久々にホームページを見たら「Basic system」という非常に小型なドライバーユニットを持つシステムが出てる、しかも結構安い。

それはそうとポータブルシステムはなんとかして販売再開して欲しいもんですな、難しいと思うけど。

そして散々悩んだ末に買ってしまいました「Basic system」SRS-2050A、4万弱という価格はヘッドフォンアンプ込みと考えるとそう高くも無い。これより高いヘッドフォンアンプも一杯あるしね。

箱を開けるとイヤースピーカーにもドライバーユニットにも、果てはACアダプタにも「STAX」の文字が! 流石にACアダプタは「MADE IN CHINA」だったが、これ以外は「MADE IN JAPAN」、うーん誇らしいです。

んで視聴。最初はエージングにちょっとかかると言われたのでまぁそれなりか。んで30分過ぎた辺りからどんどん良くなってくる。ちょっと何コレ凄い。

ここでもううちのAVアンプ+HD650を遙かに超えた音質になってしまった。HD650ももっとマトモなアンプに繋げば良い音出ると思うんだけど、それでもコレはちょっと凄い…!

やっぱりソースに向き・不向きは有るようである。たとえば先日買った「ペガサス~アコースティック・デュオ」

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こいつはアコースティックベース+ギターの二本だけという極端な代物で、エフェクターもベース側がプリメインで音作りしてるだけでほとんど色付けてない状態。

コイツをHD650で聴いたら生で聴いた時よりかなりシオシオだったのだが、STAXで聴いたら全然違って生々しくなった。点数で言えばSTAXが100点ならHD650は60点くらい違う。

もっともSTAXが100点でHD650が95点みたいなソースもあるみたいだし、さらに聴きこんでいけば「HD650のが向いてる」というソースもあるだろう。高額ヘッドフォンっつーのはそういうもんです。

んでも一万円くらいなら大体全ジャンルにおいて音質は価格に比例するから、安物しか持ってないなら頑張って一万円位の奴を買うのをオススメ、あとは趣味の世界。この値段で済むからヘッドフォンなんてかわいいもんである。スピーカーなんて最終的には「住宅」にまで行き着くからな。あと「専用柱状変圧器」とか(汗

という訳で久々に良い買い物をした。しばらく大事に使っていこうと思う。

[モノ]温度調整機能付きはんだごて HAKKO FX-888

手持ちの半田ゴテに不満が生じたので、ついカッとなって念願の温調ゴテを購入してしまった。

[[HAKKO]:はんだごて:HAKKO FX-888](http://www.hakko.com/japan/products/hakko_fx888.html “[HAKKO]:はんだごて:HAKKO FX-888”)

ちなみにステーションの色はレッド、理由は「せっかくだから」。

温調ゴテが如何に便利かつ楽かは会社で散々知っておりまして、欲しいなーとは思いつつも「一体型(安いのだと実売5k位から)だとグリップ太すぎて握りづらい」とか「ステーション型最強だけどでかい」とか思ってたらコイツを見つけたと。ステーションが小さいのに使い勝手がいい! 立派なコテ台も付いてる! コテの形状を含めて評判が良い! しかも妙に安い!

んで色々相談したら「HAKKOなら保守部品も豊富だし、長く使えるからむしろお買い得」という声を信じてポチってしまった訳である。ちなみに楽天型のショップでカード使えて送料込みで12kしません、ステーションタイプの温調ゴテとしてはかなり安い。

作りたい小物もあるので早速セットアップ。ランプも何も点かないなー変だなーと思ったらステーション側に電源スイッチがあるのを見逃ししててオレバカす。逆に言えば「半田ゴテにスイッチが付いてる」訳で非常に有り難い、これは半田ゴテを使ってる人じゃないと理解出来ないだろーな。

という訳でテキトーに温度を調整して(ちなみに今回使用する半田はアルミットのKR-19、液体融解温度は190度とのこと)…お、もうランプが点滅し始めた。ランプ点灯=暖め中、消灯=設定温度達成状態な訳だ。立ち上がりがすげえ早くてちょっと感動。試しに半田を当ててみたらちゃんと溶ける。

という訳で色々試してみた。コテ先が冷えやすい様な箇所(=熱の逃げ場がデカイ)部分ではちょっと長めにコテを当てれば最低限の速度ですぐ暖まるし暖め過ぎる事もない、逆に熱の逃げ場が無くてすぐ熱が回る部分でも必要以上に半田が解けてダマにならない。調整すれば半田の粘性が変わったみたいな感じになる。おぉコレは作業がすげぇ楽。

…しかしソレ以上に自分の半田スキルの低下が半端無い罠(汗)おかげで必要以上に苦労するする。さらには久々に半田の煙&匂い(あの煙はフラックス蒸発分がメインで、かつ有毒なので吸わないように、あの匂いが良いとか言ってる人も居るが危ないよ)でクラクラに。途中でダルくなって来た&配線をどうするか悩んで来たので作業を途中で切り上げ。

結論から言えばこの温調ゴテ、買いです。ちゃんとしたセラミックヒーターの半田ゴテって結構高いんだけど、グリップ部分が安っぽかったり、いざという時にパワーが足りなかったりして使いづらい。

「ちょっと良い半田ゴテが欲しいなー」という人には是非オススメ、結局コレを買った方が精神的にも安く付く。ステーションも小さいので邪魔にならない、しかしこのステーション、傍目には鉛筆削りにしか見えない…(汗

ちなみに自分の場合HAKKOの古いニクロムヒーター(木製グリップですげぇ使いやすい、電気工事用なのでパワーたっぷり)とグットのセラミックヒーター(電子工作用)を使い分けてたんだけど、HAKKOに慣れるとグットのは「所詮安物」感がでかくてねぇ…いや安い割には良く出来てるんだけど、出力の足りないセラミックヒーターほど悲しいモノは無い。

という訳で良い買い物でした。次ははんだ吸煙器が欲しいんだけどコレも良い値段するのね。ヤフオクで安く売ってる事もあるので気長に探してみるかー。

[書籍]電波男(本田 透)

昔から注目していた色んな意味で熱いWebサイト「しろはた」の主宰が放つ渾身の一作、悩んでたけどその辺で見かけない(電車男は余ってるのにな…)ので勢い余ってamazonで買ってしまいましたよ。届いてから分厚さと字の細かさに驚いたが。

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5 多くの人に読んで欲しい本
4 「愛」に満ちた恋愛は、脳内に存在する。
5 オタクは負け組じゃない

…予告があまりにアレだったのでちょっと不安だったのだが、予想に反して凄い面白かったり、レビューに困る位に。

知らない人にはタイトルとカバーデザインで「電車男」の二番煎じみたいな印象も受けるだろうが(この辺りは賛否両論あると思う)、これはオタクとして極めて漢らしいカミングアウトをした作者が「恋愛資本主義至上の世の中」に放つ強烈なカウンターパンチである。あまりに変化球過ぎてかすらない人も多そうだが(汗)

キモメンであるが故に全てを否定される。

オタクであるが故に全てを否定される。

そんな事が「常識」となってしまっている「恋愛資本主義」にしがみついてる負け犬女へのカウンターであり、かつ経済論や哲学論、宮沢賢治やベートーベン(共に一流の芸術家にして童貞)までも引き出して純愛を貫こうとする男の叫びである。そうなると実はもう二次元しかないと、だったら二次元での純愛を貫いた方が勝ちかと。

…いや、別に「二次元至上主義」になる必要はないと思うのだけれどもね。ただ後書きまで読めば判る通り、著者にはこれしか無かったのだ。著者だけでなくて同じような思いをしている奴も多いだろう。少なくとも「オタク度と性犯罪率は実は反比例する」というサンプルとしては実は最適じゃないかな、とも思う。

本当はオタクに関係ない人、偏見を持つ人に読んで感想を聞きたい所なんだが、文章がまんまオタク丸出しなので難しいか、「電車男」があれだけ読まれるんだから無理でもないか?

「電車男」についても否定論があって、これについてはまんま自分の思ってた事がビシバシ書かれていたので非常にスッキリした。少なくともオタクによる、かつ理論的な「電車男」否定論がきちんと世の中に出たという点では非常に高く評価したい。「電車男」についてはあのようなスレが毒男板でリアルタイムで進行し結果を出した、という点だけは評価してるんだけどね。後のメディア展開とかがもう…。

ただオタク論著にありがちな「オタク至上主義」みたいな部分がある所はちょっと気になった、まぁそこまでして自分を盛り上げないと書けないのだろうなぁこういうのは。ダメな部分も作者本人は判ってるかと思う。それを書かないのはある意味残酷とも思えるのだが、判る人には判るんだろう、判らない奴は淘汰されていくだけだから。

何にしろ、自分を救ってくれる物を身近に持っている人が本当に幸せなんだと思う。オレは両手に持っていたつもりだったけど、片手に魂を吸い寄せられた挙句に落とされて奈落の底に一度落ちた。まだ深い場所にいるけど、最近登っていけそうな気はしてきたんだ。あなたはどうですか?

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スルーしようかどうか迷ってたけど、兄貴が半分出すっつーので買ってしまいました。箱のForzaが出るまでの繋ぎにはなるかと思って。

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2 オートサロンでやってみましたけど
4 グランツーリスモをも凌ぐ秀作!?
5 グランツーリスモに追いつけ追い越せ

…えーと、箱版セガGTのスタッフの続編ですかコレは?(汗)マジでそうだとしても信じるぞオレは。ただ別に悪くはない、絶賛する出来でもないけど。

まだパッドでしかプレイしてないのだが、車の挙動は妙な補正入りまくりで気持ち悪いGT4に比べるとこっちの方がずっと素直な動きをする。ちょっと「FRケツ流れすぎ、4WD安定し過ぎ」の感があるけど、雨でFRアシスト無しだともう泣くほどケツ出る。FFでちゃんと綺麗にタックインするのは好印象。GTみたいな謎アンダーも出ないし。

ケツが流れた後のリカバリはGT4みたいに「不可能に近い」という訳でもないので、バキバキに流して遊べるねコレ。タイヤの磨耗概念もないし。ちなみにちゃんとマックスターンも出来るしクラッチ蹴りも可能。

あと例の「Gを視覚する」VGSシステムは意外に使える、見るというより慣れてくると無意識のうちに認識出来るし。あと画面周りに半透明のフレームがあってコレがGで揺れ動くのが凄く判りやすくて良い。このフレームが動くシステムも含めてPCの「Live For Speed」にちょっと似てると思う。

挙動が完璧にリアルか?って言われたらそうじゃない気がかなりするが、個人的にはリアル系で気持ち良く走れるという部分では結構好印象。

メインの「エンスージアライフ」モードは金の概念が無いのが斬新。レースをこなして行くと勝手にクルマがチューンされるのはナニかと思うが、個人的にGT系の「必死に金策してチューン代を捻出する」ってのが大嫌い(というか面倒くさい、フルチューンするとすげぇ高額になるし)なのでコレはコレでありだ。

あとドライバーHP概念があって、ガシガシぶつけたりラフな運転したりすると減るのも結構納得は行く。問題はCOM車がぶっけて来る事なんだが(汗) ただ一応こちらのラインを見てるっぽいので、うまく走ればちゃんとそれなりにぶつけないで走ることは可能。ちゃんと走れば次レースまでにちゃんと回復する範囲内しか減らないので、箱版セガGTみたいに「1レース毎に修理代でレース賞金が飛ぶので全然金が溜まらない」なんて事はなし。

ただ一番の問題は、レースが終わった後に自分より下位のクルマがアンロック対象になるんだが、これがルーレットなんだよな…しかもハズレありという極悪仕様でorz。ここは素直に「好きなクルマをアンロック」とか、「ポイント制にしてポイントで好きなクルマをアンロック」とかの方が良かったのではないか。

とりあえず早々と131アバルトをアンロック出来たのは嬉しいが、これがFFアシスト付きから乗り換えるとまた操縦性えらいシビアでねぇ…。モデリング自体はかなり良いと思う。

という訳で全体的な完成度ではGT系に一歩劣るけど、個人的には結構評価したい出来である。なんだかんだ言って面白く遊べてるし。「自分の好きなクルマを長く乗れる」という点は高く評価したい。当分はチマチマと遊ぶ予定。

[COMIC]失踪日記(吾妻ひでお)

失踪日記
失踪日記

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5 リアルだけど笑えるギャグノンフィクション1?
5 天才の帰還
4 実話というのがすごい

この手の奴が好きなんで買ってみた。吾妻ひでお作品は正直リアルタイム世代ではないのだが、うちの兄貴が好きで「メチル・メタフィジーク」なんて本棚に並んでてね…当時小学生だったんで「見るのはまだ早い」とか言われてたんだが、こっそり覗き見したら色んな意味で衝撃を受けた。

そんな訳で読んだ作品は少ないんだが、吾妻ひでお氏は「エロとSFの巨匠」という意味でオレの中で巨大な存在である。ある意味アレを読まなければ…という気もしないではないが多分運命なんだろう、そういう事にしておく。

さて、そんな吾妻氏が一時期失踪してホームレスと化していた、なんて話は大分前に「マンガ家のひみつ(とり・みき著)」で知っては居たのだが(絶版みたいね、どこかから再販しないかなコレ)

マンガ家のひみつ―とり・みき&人気作家9人の本音トーク
ゆうき まさみ 永野 のりこ しりあがり 寿 とりみき
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改めて吾妻氏自らコミカライズされた作品は…これが無茶苦茶面白いんだよな。本人曰く「本当に辛い部分は省略」ってあるから実際にはもっと凄惨であったんだろうけど、その日々は氏の不条理SF並に波乱に満ちてて、「事実は小説より奇なり」とはよく言ったもんだと。

後半のアル中日記となるとこれがさらに進化して、本当に不条理SFの世界に巻き込まれる事に。あくまでライトタッチで描かれるからスイスイ読めてしまうのだが、実話と考えるとこれほど恐ろしい事もないだろう。つーかアル中って本当に怖いんですね…。まだタバコの方がマシだ。

しかしこんな体験をして(かつネタにして)なおマンガ家として復活した吾妻氏と、それを陰で支えた(本当に心労耐えないと思う)家族の方々には心底脱帽するしかない。

…考えてみりゃ酒もタバコもやらず[^1]博打も打たず女も買わず、愛する女房と子供も居らず、趣味も広いけど浅い部分で終わらせてしまって(結構飽きっぽい)、仕事に本当に死ぬ直前まで打ち込まされて(打ち込んで、とは微妙に違う)、その結果会社に使い捨てられかけたオレがこうして自宅療養中ってのは別に普通というかまだ正気を保ってる証拠なのでは? とか思ったりもする。

…正当化するなって? そうかも知れんけどね、みんなはこの狂気の中でどうやって正気を保ってるんだい? なんて聞いてみたいんだ、オレは。吾妻氏から見たこの世は狂気に満ちていて極めてリアルだ。そこに再び飛び込むにはそれなりの覚悟が居る、ってのは実感してたけど、正直怖気ついてる自分も居る訳で…、逃げ道は予めどこかに用意すべきなんだろうなぁ。

[^1]: 酒はうまく酔っ払えない、タバコは一回吸って「これは麻薬だ!」と確信して自ら絶ってる

[映画]ローレライ

普通に面白かった。とりあえずそこは誉めておこう。やっぱり言われてる通りヤマトしてたけど、猫のミャー君が乗ってないのが不思議な位で(ぉぃ

でも戦争及び兵器としてのツッコミ所が山程あるのはまぁスルーするとしてだ、個人的には好きな映画には成り得なかったなぁ、というのが正直な感想。脚本が弱いんだよな。

日本人として「戦争」「原爆」というテーマを書くというのが非常に難しいのは判るが、ここん所ずーっと海外製作のWWII関連ドキュメンタリーとかドラマとか見てるんで、それらから見ると「戦争に対する意識」の描写がヌルいんだよね色んな意味で。それが悪いとまでは言わんけど、個人的に「逃げ腰」というか「当り障りのない解釈」をしたイメージになっちゃって心象はあんまり良くない。

「新幹線大爆破」「太陽を盗んだ男」以来の邦画大作とかという声もあったけど、あれらの作品は(それなりの)スケールとか(当時にしてはがんばったけど今見るとショボイ)特撮以前に、脚本と演技に光るモノがあったんだよな、それは決して古びたりしないものなので、今でも十分に見られる、と思ってる。

で、「ローレライ」は後年に語りつがれる映画かというと個人的にはちょっと…てな感じが、「ここまでちゃんと作りこんだ」って辺りで十分誉めたいんだけど、ココロの奥底で否定してる自分が居るという。

例えて言うなら「ドラクエVIIIは良作だが傑作では決してない」に近いのかな、「良く出来てるけどこれで誉め殺しにしちゃったら進化止まるだろう!」みたいな。

しかしスタッフロール見たら庵野やら押井やらオタク大御所の名前が一杯。オタクが自らの趣味を出しつつ一般向けにもちゃんとアピール出来る(この辺りが「ローレライ」の一番の特色かも知れない)実写映画をちゃんと作ったという部分は評価すべきなんだろうなぁ、DVDレンタル出たら見直すかも。

[NDS]アナザーコード 2つの記憶

なんとか真EDまで出せたのでレビュー。

発売直前まで全然注目してなかったのだが、ファミ通の記事で興味を惹かれて購入。一番の購入動機は「シナリオが元リバーヒルソフトの鈴木理香氏」であった事、好きだったんだよJ.B.ハロルドシリーズ。まぁ絵がいい感じだったのもあるけど。

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5 ゲーム初心者の私にぴったりの良作。
4 購入当日の感想です。
4 DSの機能を知りつくしていないと解けないような、マニアックな謎も出てきてビックリ。

えーと、すげぇ短いですこのゲーム。真ED出すには最低二周しなきゃならんのだが、それでもプレイ時間8時間ちょっとだった。逆転裁判の1より短いな。全額ヨドバシのポイントで購入したのだが、まともに金出してたらちょっと怒ったかも。

シナリオは良く出来ている方かと思うのだが、実はよく考えると不条理な点が一杯あるというのは…まぁこの際許そう。でも「アイテムらしき物を発見、でも取れない」→「前に見つけたアイテムを使うべき所を発見、フラグが立つ」→「前に見つけたアイテムの所に戻るとアイテムが取れる」というシステムは今時のゲームとしては正直どうかと。

全般的にDSの機能使ったりポリゴン使ったりしてるけど、なんとなく昔のPC用アドベンチャー(そうADVと略してた頃のアレだ)の香りが残ってるのがいいやね、章が終わる度にシナリオ経過を思い出してその都度に選択肢が出る、なんてシステムは犯人当ての時なんかによく使われてて妙に懐かしかった。今の人がどう思うかは判らんけど。

DSの機能を活かした謎は二個だけ感心した奴があった、それだけは誉めとこう、ある意味一発芸だが。あと絵は味あっていいよね、主人公の口語も「いかにもローティーン」っぽい感が出てて上手い。

という訳でADV好きで短いのを承知するなら買いかと。個人的には割と面白かったし。

しかし最後の郵便、文字列は読めたけどこれ一体何に使うんでしょうか…。