MAZDA CX-60 XD-HYBRID Premium Sportを契約した経緯と他に検討した車種(長文)

単純にCX-60が出た当時から欲しかった、出た当時にXD-HYBRIDに試乗した時の印象が鮮烈だった。ただその時点でも「想像以上にソリッドすぎる、乗り心地は一般的には固くて売れなさそう」と思ってた、その後の展開は大体予想通り。

[自動車試乗]MAZDA CX-60 XD-HYBRID Exclusive Modern (3CA-KH3R3P) | okaz::だめにっき

その後にも何回か試乗したのだが、なんか乗るたびに印象が全然違っていて謎。XDや25Sにも試乗したけど個人的にはXDが一番いいかなと思ってた、グレード違いでエンジン以外も色々と印象が変わるんだよねこのクルマ。

[自動車試乗]MAZDA CX-60 XD-HYBRID Exclusive Sports (3CA-KH3R3P) 試乗と展示会 | okaz::だめにっき

[自動車試乗]MAZDA CX-60 XD AWD L Package(XD-HYBRIDと乗り比べ) | okaz::だめにっき

2023年09月16日(土)の日常 | okaz::だめにっき

2025年4月に改良新型に試乗させてもらう、乗り心地はかなりマシになったけどそれ以外もだいぶん変わっていてかなり困惑。XDは正直「嫌なところを全部潰してデカくなったCX-5」みたいな乗り味、それはそれで良いけどCX-60の特別感はかなり薄れている気がする。それに対してXD-HYBRIDは以前感じた「CX-60の特別感」がまだ色濃く残っている感じ。

試乗記:MAZDA CX-60 XD SP 4WD & XD-HYBRID Premium Sport(2025春改良モデル) | okaz::だめにっき

買うならXD-HYBRIDのがいいかな、でも高いな。と思ってたらまさかの「CX-5の残価設定ローンがまだ一年残ってるけど、下取りに出せば残債をチャラに出来ますよ」と言われる、もうちょい言うと先日生命保険を解約したら掛け捨てだと思ってたのに、そうではなかったのでそこそこまとまった金額を貰ってしまっている。これを頭金にすれば十分行けるぞ?

ということで前向きに購入を検討。CX-5はいいクルマではあるけど個人的には気に入ってないところも多々ある。一番のネックは乗り心地で、リアサスが動くと頭がとにかく左右に振られてつらい。特にロングドライブでずっと揺られてるとマジで具合が悪くなってくる始末。みんなコレで本当に不満がないのか? と不安になってくるレベル。

残価設定ローンをあと1年支払っても残価が残る、残価を買取する選択肢だと同時に二回目の車検が入って、さらに夏冬両方のタイヤも交換しないとか考えると「これ以上CX-5に金をかけたくない」と感じてしまっているのも一つ。気に入ってないクルマに金を払い続けるのは想像以上にしんどい。

おそらくは今年中に出るフルモデルチェンジ版のCX-5は第7世代ベースだろうから(リアサスだけ新設計?)、頭が左右に振られるのは大幅に改善されるとは思う。でもSKYACTIVE-D2.2が廃止って話もある、CX-5を買った理由の大部分はあのエンジンなんすよね。なので高いのと多少デカい事に目をつぶってCX-60に行ってみようかと。

最初は「お高いXD-HYRBIDでも中古は安い」「改良前のがハンドリングは好みかも?」「改良前でも乗り心地は許容範囲」と思っていたので中古を見に行ったけど、今どきの大手中古販売店は「試乗は基本的に出来ない」というスタンスだった。正直中古を試乗なしで買うのはリスクが高い。ディーラーの下取りで入った車両ではない訳だし。

札幌市内に「Premium Sportで赤」の個体が一台しかなく、見に行ったら外装と内装は良かったけどオートエグゼのマフラーが入ってたり(純正マフラーも残ってはいる模様)、デカいレーダー探知機が付いてたり、純正のドライブレコーダーが付いてるのに別途デジタルインナーミラー+ドラレコが付いてるのも個人的にはあまりよろしくなかった。走行距離が一か月1,000kmくらいなので「結構ちゃんと乗っていた」証拠ではあるけども。

「Premium Modernで赤」の中古もあったので見に行ったけど、低走行距離のわりに内装がくたびれた感が出ているのが気になった。センターコンソールのウッドパネルとドリンクホルダーの蓋の所の色が全然合ってない、ドリンクホルダー側はプリントなんですかね?

大手中古量販店で車両の見積もりもしてもらった、ディーラーよりは良い値段が付いたけど、次のオーナーのことを考えるとちょっとつらい。室内保管のディーラー完全整備でそれなりに良い程度だという自信もあるし。

この辺で「大手中古販売店にある車両は、某YouTuberの影響で足回りを改造されたモデルがある」というリスクに気づく。それは絶対避けたい。オレは正直あそこを一切信用していない。

ここで改めて考える、個人的には外装は「Exlucive/Premium Sport」のブラッククローム・ハニカムグリルが好み。内装は「Exclusive/Premium Modern」の白内装がいいなって思ってたけど、中古でくたびれているのを見たらだいぶん気が変わってしまった。濡れたデニムで座ったりしたら一発で色移りするような白い皮シートを維持する自信がない。それに比べたら「Premium Sport」のタン内装は最初「やりすぎ」に思えてたけど、中古でちょっとくたびれても見た感じが非常に良かった。なんなら新品よりちょっと使い込んだ方がいいまである。

ボディカラーは色々あるけど白は多いし、黒系は夜に目立たなくなるので個人的には避けたい。年を取ると夜に暗いボディカラーって本当に見えないんすよ。CX-60はマツダ車に珍しくソウルレッドがあまり多くない。んじゃソウルレッドのPremium Sport、これの中古を探すか。

大手中古販売店での購入はリスクがあるけど、ディーラーで認定中古車を探したら大手よりは一割くらい高いけど安心、ということで探す。お世話になってるディーラーで「Exlucive Sport」の赤の在庫があるので電話してみたら試乗できるというのでお願いする。

まさかの一時間くらいのロングライド試乗が出来た。この個体は今までのリコールはもちろんサービスキャンペーンも全部やっているらしく、いわば「改良前CX-60」の最終形態である。乗った感じは「改良後よりハンドリングはソリッド、けど初期型よりはだいぶん変わった?」「乗り心地も全然許容範囲、だけど改良後には普通に負ける」という感じ。この個体自体はかなり良い感じ、新車に比べたら安い。でもなあ。

試乗記:MAZDA CX-60 XD-HYBRID Exclusive Sport ‘2023(大型改良前モデル) | okaz::だめにっき

改めて商談、残念ながら北海道に「ソウルレッドのPremium Sport」のディーラー認定中古車はないとのこと。ただしまさかの「改良前」の「ソウルレッドのPremium Sport」の新車在庫があるとのこと。どこに? え? そこに置いてある展示車?

なんかいきなり見積もりが来る、CX-5の中古査定が大幅アップ、というか中古査定側で値引きをサポートというべきか。おかげで中古量販店での見積もりと変わらない査定額が出てきた。さらにここから車両本体の値引きドンと、マジか。改良後新型も本州に在庫があるので、値引き額はちょっと渋くなるけどこれで出しますよと。ここでいったん持ち帰る。

結構悩む、結局「乗り心地は改良後の方が絶対的に良い」「ハンドリングに関しては改良前の方が好みだだけど、改良前最終型と改良後を比べるとそこまで差がない気はする」「リセールバリューだけ考えたら改良後のが絶対良い」と。いやリセールバリューを考えたらCX-60は選んじゃダメなんだが。

改めてCX-60の開発者インタビューとかを読んで、開発者の狙いとしては改良後の方が「商品としてまっとうである」と思った。改良前は「やりたいことを最優先したけど最適化が足りていない」感じ。ハンドリングは改良前のが良さげだけど、正直そんなのは走りこんでみないと分からない。少なくとも自分には判断がつかない。

今までの経験から所有車両に「嫌なところ」が目立つと「好きなところ」が帳消しになると思ってる。「好きなところ」を残しつつ「嫌なところ」を潰してきた改良型のXD-HYRBIDが個人的には一番ベストじゃないかと。という訳で正式契約した次第。

スタッドレスタイヤ+ホイールとか冬ワイパーの確認もしておく。スタッドレスは多少高いけどブリヂストンのVRX3にする予定。冬ワイパーはPIAAとNWBに適合製品があるのでNWBで良かろう。

ドラレコは純正ディーラーOP品にしたのだが(ケンウッドOEM)、まさかの「専用microSDじゃないと使えない」仕様になってるらしい。しかも添付のmicroSDが16GBって流石に不安が。調べるとWD Purple microSDHC UHS-I cardの32GBなら行けるらしい。調べたらSanDisk公式オンラインストアが一番安かったのでポチリ。内税1,320円で無事使えた。あと一枚くらい買うかも。

音楽用USBメモリはCX-5でUSBタイプAのSanDisk製超小型USBメモリを使ってたのだが、CX-60は全てのUSB端子がType-C。USB-C変換コネクタを使うのも考えたけど、気分的には良くないし上下振動で壊れそうなので結局USB-Cな256GBのSSDを購入。USBメモリでも良いんだけどSSDしか売ってなかった、のでちょっと割高。

おまけで他に検討した車種とか

  • 日産オーラNISMO 4WD

結構悩んだ、e-Power 4WDって燃費以外はかなり良いと思ってるんですよ。とくにNISMOモデルだと「電動車でしか味わえないアクセルレスポンスとジャーク」が味わえるし。あとサイズ感がとてもいい。ノートで感じた内装のチープ感もオーラだとかなりマシ。問題は外装がちょっと派手派手しすぎ、後から考えたらAUTECHの方が自分には合っていたのかも。

ただサイズというか車格の割には結構お高い、e-4orceじゃなくてe-Power 4WD止まり、e-4orceと何が違うのかと調べたら、e-Powerは前後のブレーキ制御とピッチング制御を別のECUで制御して統合制御してないんだとか。何それ。リアブレーキがドラムなのは…まあいいか。回生ブレーキがメインなのだろうし。

あとデイライトがいまだについてなかったり、ワイパーが雨滴検知式じゃなかったりとか色々細かい不満も。内装の灯火類がいまだに豆球でLEDキット別売りもなんだかな、という気はする。

何より日産本社関係のゴタゴタがデカかった、あれでだいぶん買う気をなくしてしまった。ノート・オーラ系を生産している追浜工場が無くなるかもという報道も一時あったし。8月まで生産が止まってるのでこれが理由か? とか勘違いしてたし。違うよね? と思ったら大幅減産という話が出たし。

あと試乗したときに気になったのがウィンカーレバー、オーラ4WDの時は全然問題なかったけど、オーラNISMO 4WDの試乗時は「壊れてる?」と思うレベルでウィンカーレバーが固くて、頑張って倒したら「バキッ」って音を立てる始末。部品は同じはずなので個体差? 工場での最終チェックでこのまま出るのは相当マズいのでは? ウィンカーレバーならまだしも他のところがこの調子では。

あとはe-Powerは長時間ハイペースで走ると電欠になるとか色々あるっぽくて、サーキットでもない限り問題ないとは思ってるんだけど、山道を一時間以上ノンストップで走る状況が北海道にはあるのです、と微妙な不安がですね。

など色々あって結局見送り。次期型でe-Power三世代目(発電特化エンジン搭載)してe-4orceになったらかなり良さそうではある。

  • トヨタ プリウス Z e-Four

見た目は最高、装備も充実、走りは…まあ普通。不便ではない。とかく発注が普通に出来ないのと、世間にあまりに台数が多すぎたのがダメだった。自分で買うんだったらマスタードイエローにしてます、滅多にいないしね。

CX-60を契約した後に「受注再開しました」って電話があったけど、それから二週間もしないうちに再び受注停止になっていた。トヨタ車の契約って大変すぎる。

  • マツダ ロードスター

買いなおして冬とか荷物を乗せる時はカーシェア併用、とちょっと考えた。けど流石に止めておいた。今のロードスターは自分が乗っていた時より良くなっているようだけど、それでも新たな喜びとかそういうのはないだろうと。

せめて幌の2.0LがRFよりちょっと安い程度で選べれば考えたんだけども。幌のNDロードスターって「レーシングカー並みにギリギリのパッケージと部品強度」でありつつ、完全にエンジンがモアパワーなんすよね。あのエンジンをかっちり使い切る楽しみはあるんだけど、基本軽くて低重心だから普通に走る分には何も起こらないという。

  • トヨタ GR86、GRヤリス・GRカローラ

GR86はそもそも受注再開の見込み無しということで見積もりも作ってくれないし試乗も出来なかった。

GRヤリスは言ってないけどこっちも売ってくれないだろうし、なにより今の自分では踏み切れなくて性能が勿体ない。GRカローラの方が4ドアで実用性はありそうだけど、こっちはさらに高いしもっと売ってくれなさそう

GRスープラまで来ると金額的に絶対無理だった、欲しいけども。これも踏み切れないと言えばそうなんだけども、なぜか踏み切れなくても許される感はある。

  • ホンダ シビック・タイプR

値上がり前なら手が届きそうな値段ではあるけど、売ってくれないことにはねえ。豪華内装の実質値上げ版しか売らないみたいな態度も気に入らない。これも踏み切れないしなあ。あと幅がCX-60と同じだけど最小回転半径がCX-60よりデカいのでFL5の方が取り回しが悪いっぽい。

  • スズキ・ジムニー

スズキ車はとかくVDCの「滑って動作したら解除されるまでアクセルでコントロールが一切できない」仕様が嫌すぎる、HA36アルトワークスで思い知った。凍結路だと20km/h以下からVDCが動作するのにいきなりコントロール性を放り投げられても困る。

2025年06月28日(土)の日常&CX-60納車

8時過ぎに目覚ましで起床。本日は昼前に納車のためディーラーに行くのです。

出かけようかと思う所で便意、トイレに行ったらバリウムがまだまだ出てきて驚く。飲んでから24時間経過してるのに、うっすら腹痛がしていたのは下剤のせいかと思ったらそうじゃなかったのね、家に居る時でまだ良かった。

仕舞ってあったCX-5のスペアキーと、荷物整理用の折り畳みコンテナを持って駐車場に移動。折り畳みコンテナにクルマに積んであった荷物を一通り入れて、冬ワイパーと冬タイヤを積んで移動開始、ディーラーに行く途中で最寄りのタリーズが入ってるイオンに寄ってコーヒー豆を購入しておく。

ディーラーに来たら納車用スペースに停まってるクルマ、アレがオレのCX-60 XD-HYBRID Premium Sportか。なんかイマイチ現実感が無い。購入に至った経緯は別エントリにて。

ショールーム内でキーの受け渡しと受領書のサインとか色々と。途中で女性社員に交代してマツダコネクトと車両の接続手続き。CX-5の車検時にマツダコネクトの期間延長をしなかったのでスマホのマツダアプリはしばらく立ち上げてない。案の定パスワードを要求されたが、パスワードアプリから入力すると「違う」って言われる。マジか。

色々あって結局パスワードを再発行する事になったのだが、マツダアプリはパスワード欄にペースト制限をかけるの止めてほしい。しかも他アプリからタスクスイッチすると入力欄が消去されるオマケ付き。結局パスワードを紙に書き出してそれを手入力する羽目に。セキュリティとは一体。

ここで車両に移動して接続、無事繋がりました。さらにドラポジの設定とか色々。CX-5に比べて設定が増えていて今どきのクルマはすげえなという気分に。手放すCX-5の隣にCX-60を並べて、貰った花束を持って並んで写真を撮ってもらった。指摘されたけど、どちらも「ソウルレッドクリスタルメタリック」のはずなのにCX-5のが薄い色に見える、4年落ちとは言え屋内保管なので塗装のコンディションはいいはずなんだが。

CX-5からCX-60に荷物を移動して出発しようと思ったら店長も出てきて軽い挨拶。なんかやたら手薄だったCX-5の時と違うな。と思いつつ走り始める、USB-Cポートに買っておいたUSB-CなSSDを差し込むも認識してないっぽい? 諦めてCarPlayで無線接続、こっちはちゃんと認識した。

燃料タンクを見たらまさかの満タンでビックリする、ありがたい。ただ整備点検とかがあったのでオド・トリップメーターが55kmの平均燃費5.5km/lである。ここからどんだけ伸ばせるか。思ったよりは全然乗りやすいなと思いつつ、いったん自宅周辺まで移動。なんかCX-5に比べて体感速度が遅いので、同じ感覚で走ると10kmくらい上に出ちゃうのでしばらくは気を付けないと。

自宅最寄りセブンイレブンの駐車場がやたら広いので、ここに停めて折り畳みコンテナの中身を開けて詰め直し。ついでにセブンイレブンに寄ったら「みそきん」や「リュウジのポテト」とか在庫してたけど買わず。買っておけば良かったかも。

安心したのか猛烈にお腹が空く、しかし慣れてないから駐車場が狭い店は避けたいと思いつつ走ってたら自宅近くの「手作り鉄鍋餃子 双龍」が見えた。駐車場も空いてるぽいのでここでいいか。そして案の定駐車に手間取る。

日替わりメニューを見たら「カニカマチャーハン(内税720円)」とある、スープとか付くのかなと思ったら「スープ・餃子6個付き」って異様に安くない? 頼んでみたらマジで焼き餃子6個が付いてきた。カニカマチャーハンはちゃんと旨い、ただ餃子があんまし好みではなかった。好きな人も居るだろうって味なんだけども。

その後はいつもの「小樽・余市・赤井川」ルートをドライブ。5号線の高速コーナーが連続する区間で車体の挙動を探っていく。ロール速度がめちゃ遅い、ロールが落ち着いてアウト側のタイヤが撓むのが感覚的に分かる。そこからアクセルを踏むと綺麗にトラクションがかかっていってすごい気持ちいい。FFベースじゃ出せない味がする。コーナーで積極的に踏んでいかないとダメなのが後輪駆動である。

あんまし大きな声で言えないけどこのクルマ、時速60km/h以下は捨ててませんかね。そこを境に印象が愕然と変わる、今まで試乗するたびに印象が変わってたのはそういうことだったんだろうか。

余市を回って「道の駅 あかいがわ」でトイレ休憩。フードコートのカレーが割と旨そうだったので、次回はここでの食事も検討しておこう。にしても暑い。サンルーフのシェードだけを開けたら直射日光で熱いくらい、気持ちいいので開けるけども。

その後は山中牧場まで移動しソフトクリームを購入、やはり「店内休憩所で食べるなら360円、外に持ち出して食べるなら350円」が正解っぽい。今回は350円払って車内に持ち帰って食べる、うまいのう。牛乳も紙パック1L(内税300円)も自分と実家用に二本購入。

山中牧場から毛無峠までの山道がいよいよ本番、正直乗り心地は「悪くはないが決して良くはない」という感じ。盛大に頭が左右に振られるCX-5(これが手放した最大の原因)と違って「車体は揺れるけど頭は揺れない」という第7世代お馴染みのアレなので具合が悪くなったりはしない、ただ運転席以外の人はどうなるかちょっと不安なんですけども。

それにしてもハンドリングがマニアックすぎる。今のFFベースの車両って「ハンドル・ペダル操作がラフな人でも問題なく運転出来る」という方向性に最適化していってる気がするのだが、CX-60はとかく丁寧に運転することを要求される、ピラーレスだった頃のスバル車を思い出す。ハンドルを切り始めて前輪にスリップアングルが付いてヨー力が発生し車体がロールして…といった一連の動作が目に見えて分かるみたいにゆっくりと綺麗に出る。

あと上りと下りとでかなり挙動が変わる、というのは下りだと内側後輪が浮くのでKPCが効くんですかねコレ? 重たいのに下りのがずっと気持ちいい。流す程度であればNDロードスターより面白いのでは?

毛無峠頂上近くで一休み&撮影。ここでようやく標準装着タイヤがトーヨーなのに気づく、マジか。CX-5もトーヨーだったからブリヂストンのが良かったのに。

毛無峠から5号線を走る。この辺りで「このクルマは全然一般向けじゃない」と思い至る、オレは好きですけどもね。この乗り心地と、それとトレードで手に入れた操縦性も全部込みで確信的にやってるのではないかと。そう思うと色々と納得はするし、世間一般の大多数が「この乗り心地では売れない」って言っても「そういう人向けに作ってません」で終わる気もする、刺さった人にだけ売れれば良いと。本当か?

実家に寄って買ってきた牛乳パックを冷蔵庫に突っ込んで、マッサージ椅子で一休み。そしてまっすぐ帰宅、駐車場の出入口でかなり緊張したけどCX-5と同じ感覚で大丈夫っぽい。駐車も出来るけど一発で決まらぬ。カメラビュー切り替えボタンがシフトの右下、見なくても大体押せる位置に移動したのはありがたい。

帰宅して緊張してたのかかなりグッタリ、まだ100kmくらいしか走ってないけど現状で満足度はかなり高い。お腹があまり減らないので晩ごはんは軽めに。

CX-60で認識しなかったUSB-CなSSD。調べたらFAT32フォーマットだけど、フォーマットしたのもファイルコピーしたのもMacなんすよね。ちょっとWin11でやってみる、Macでは標準機能でFAT32フォーマットが出来るのにWin11だと社外ツールが必要なのなんでだ? 正確に言うとCLIツールだと出来るのだが、やってみたら最後に「フォーマットできなかった」って言われて本当に謎。

ファイルコピー後に駐車場に持って行ったけど認識しない。念のため以前使ってたUSB-AなUSBメモリとUSB-A・C変換コネクタを使って繋げたらこっちは認識した、ってUSB-CなSSDも認識してる? 色々と刺し直したけど、一回認識したらUSB-CなSSDのみでも認識する模様。なんだろうコレ。しかし先日リッピングしたCDを再生しようと思ったら音が出ない、一部の曲だけ音が出ていない。リッピングに失敗してるっぽいのでここで持ち帰り。

改めて先日リッピングしたデータを確認したらリッピングに失敗していたのを確認。7枚入りBOXをリッピングしたのだが、そのうち一枚の後半部分のみが失敗していた。その失敗部分を一発で引き当ててしまったっぽい。後で気づくよりはすぐ気づいた方がいいか。とりあえずリッピングし直しておく。

LINEで家族に納車の報告。今日は姉夫婦も納車だったそう、でも年齢的に終のクルマになりそうと言われる。自分はあと何台かなあ。

落ち着いた辺りで「アポカリプスホテル」最終話をようやく見る、とても良かった。でもそれだけに1話だけもうちょいなんとか感がある、あそこで切っちゃった人も居そうだし。

試乗記:MAZDA CX-60 XD-HYBRID Exclusive Sport ‘2023(大型改良前モデル)

またCX-60の試乗であります、ただし今回は「CX-60 XD-HYBRID Exclusive Sport」の2023年型、つまり先日入った大型改良前のモデル。

CX-60は先日の大型改良で「乗り心地を改良しました」というメーカー発表がされていて、それは実際に改良型を試乗して強く感じた。その一方で「ハンドルが軽くなって、ダイレクト感が希薄になってスポーツカー的な手ごたえが失われた」という意見も見られる。改良型でハンドルが軽くなったのにはすぐ気づいたけど、道路も混んでたので味わい的な変化まではあまり気づいてなかった。最初期型に試乗した記憶を思い返してみると確かに、という感じ。

CX-60からCX-80に乗り換えたフォロワーさんも「改良して失われたものもある」と強く指摘、じゃあ中古での購入も検討しよう、だってCX-60は(色々とあって)中古が安いしな。先日中古車屋に見に行ったけど試乗が出来なかったって言ってたのもコレ、でも今日は馴染みのディーラーに在庫があって聞いたらちゃんと試乗が出来ますという事で来た。メーカー認定中古車の方が高いけどその分信頼は出来る、どこぞのYouTuberの影響を受けて変な改造をされているゴミ中古車とか絶対に買いたくない。

試乗車のCX-60は山ほど実施されたリコール・サービスキャンペーンの改良を全部やっていて走行距離は15,000kmほど、つまりは完全に慣らしが終わってる状態。やっぱりソウルレッドにスポーツ系の黒外装の組合せが一番恰好良い。「Exclusive Sport」だと内装は黒一色でちょっと暗いけど質感は文句なし。

サンルーフはなし、その代わりにルーフに純正DOPのCD/DVDプレイヤー兼リアモニタが付いててビックリする。今はもう注文出来ないし、注文した人も滅多にいないので相当なレア装備らしい。ポジションを合わせて出発、やっぱりハンドルがちょっと重い。

乗り心地は全然問題ない、改良型に比べたらリアはカタコト煩いのだが不快ってほどではない。穴ぼこだらけの荒れた路面ではリアから「ドガシャ!」とか聞こえてくるけどCX-5でも似たようなもんだしなあ。でもCX-60の価格帯から期待されるものからは剥離してるのは良く分かる。その辺は最初期型を試乗した時にも自分で書いてた。

記憶にある初期型より乗り心地が全然良いのは距離を走って馴染んできたのか、サービスキャンペーンで改良されたのか。同様にトルコンレス8ATなミッションも全然問題なし、不快な異音も振動もなし。アイドリングストップへの移行・復帰も問題無しだけどコレは改良型のがちょっと滑らかかも? 全然違うとまでは言わない。

ハンドルだけが確実に違う、改良前は「常温に戻したバターにナイフを入れる」みたいなねっとりとした感じでとてもいい。でも記憶にある最初期型よりは軽いし味も希薄なような気がする。改良後はXD-HYBRIDだけがちょっと軽くなったけどそういう味付けが残っていて、XDだとさらに軽くなっていて味付けもほとんど無くなってるみたいな感じ。何故か踏んだ時のパワーの出方もちょっと物足りない感じがするけど、多分気のせい。

担当セールスの計らいで試乗コースが超ロングコースになった、15㎞くらいを一時間以上かけて回る。30分もすると緊張も完全にほぐれて全く気負わずに運転出来てしまう。それにしても全然疲れないのが凄い。軽くハンドルに手を添えるだけでまっすぐ走っていく。ちゃんとまっすぐ走らないクルマは無意識下で細かく修正舵を入れるから疲れるんだろう。

ディーラーに戻って商談。あの値段ならいいな、せっかくだからタン内装の「Premium Sport」グレードを狙うかと思って探してもらったらソウルレッドの極上車が一台ありました、って見積もりをよく見たら「Pr-M」の文字が、これ白内装の「Premium Modern」じゃね? と思って再度調べてもらったら手違いで「Premium Modern」だった、「Premium Sport」は北海道には白外装しかないと。「Premium Modern」の白内装もとてもいいんだけど外装が好みじゃないし、何より白革シートはデニムがすぐ色移りしちゃうので座れないのがちょっと。

その代わり改良前モデルの新車在庫が一台あります、実はここにある展示車がそうですと言われてビックリする。つい最近展示が始まってたはずだけど改良前モデルだったんか。中古在庫を間違ったお詫びも兼ねて大幅値引きが入ってこうなりますという見積もりを見せられる、いやいや中古車前提の予算しかねえですよ?

もうちょっと言うと「改良前で良い」ってのは「今の中古の値段なら」という条件も入る。新車で買うなら色々と考えて改良後にした方がリセールは確実に良いだろうし、XD-HYBRIDなら味も完全になくなってるわけでもないし、何よりトラブルが少なさそうだし。そして改良後の新車の見積もりも改良前ほどではないけどかなりいい条件が出てきた、マジか。

正直言って出せない値段ではない。もう頭が煮えそうなので一日考えさせてくださいと言うことで持ち帰り。帰りに乗った自分のCX-5は妙に軽快でエンジンも絶好調で良かった。相変わらず頭は揺さぶられるけども。

夜にふと思い出して池田直渡氏がCX-60デビュー直後に日経ビジネスで書いたインタビューを読み返す。「あの動きはそういうことだったのか!」と今更気づくことが多くてビックリした。一時間以上かけてリラックスした状態で運転してようやく理解した。

CX-60の記事を書こうとしたらとんでもないことになった:日経ビジネス電子版

謎は解けた! マツダがCX-60のリアサスでやりたかったこと:日経ビジネス電子版

議論沸騰のCX-60、開発者に超ロングインタビュー開始:日経ビジネス電子版

これを読む限りではよく言われてる「CX-60はスポーツSUVとしてあの乗り味になった」とか「XD-HYBRIDの足は未完成でXDで完成された」とか、全部嘘だってのは良く分かる。それはそれとしてメーカーの主張に対して「そうなってないやろがい!」って言われたら「せやね」って言わざるを得ないけども。

[試乗]NISSAN AURA NISMO 4WD & TOYOTA PRIUS HEV Z e-Four

先日プリウスとオーラNISMOの試乗に行ったらプリウスは乗れず、オーラNISMOは乗れなかったけどオーラ4WDには乗れた。でもやっぱりNISMOとプリウスに乗りたいので改めて試乗を申し込み。

オーラNISMOはメーカーサイトから試乗申し込みをしたらサクッとメールで返信が来てすぐ決まった。プリウスは先日見積もりだけ取った所にメーカーサイト経由で申し込んだけど返事が一切来ない、ので別のディーラーに電話して予約した。「忙しいので試乗無理です」とか言われるのは全然いいけど、返信すら一切来ないのは流石にダメだと思う。

そして4/26の昼前にオーラNISMO 4WDの試乗すべくディーラーに移動、試乗車はメーカーOPのプロパイロット・BOSE付きのやつ。タイヤは夏タイヤというか、本当に下ろしたての新車でオドメーターも300kmなかったので工場装着タイヤで来てるってことですね。

日産:オーラ [ AURA ] コンパクトカー | 価格・グレード | NISMO

ドラポジは先週オーラ4WDに乗ったので特に違和感はなし。ディーラーの人がドライブモードをNORMALにしてくれたので発進。…これノーマルのオーラと全然違うな、圧倒的にレスポンスが良くなっていて速い、いや速いというかスロットルの早開き相当なのかも分からんが。

足回りは明らかにノーマルのオーラより固い、けど個人的には全然許容範囲。ドライブモードをECOにすると思いっきりアクセルレスポンスがダルくなって笑う、これがノーマルのオーラのNORMALモード相当っぽい。なるほど。

ノーマルのオーラもそうだけど、後輪モーター+回生ブレーキで前後ピッチングの制御をやってるのがかなり効いてる、おかげで乗り味がかなり良くなってる。ノートe-PowerのFFに試乗したことがあるけどピッチングがひどくて、あの時のネガなイメージはほとんど解消されてる感じ。

そしてNISMOモード、これ速いわ、ただアレな速度は出せないからそこまで試せてないけど、速いけどすぐ加速感が頭打ちになってあまり伸びない感じもする。それはそれで街中や峠だと十分だとは思う。

それにしてもNISMOモードのアクセルレスポンスが超反応すぎてビックリする、ハーフスロットルでmm単位の操作にビンビン反応するので正直街中では扱いにくい。コレが許されるのはちょっと凄い、排ガス対策でレスポンスがダルダルになった今時のICEには絶対真似出来ない領域。

でも後でレビューを見たら「NISMOモードを常用してます」って人が結構いて怖くなった、アクセルをデジタルで踏んでるのかな? あと2WDの方が体感的に速いらしく、実際2WDのが100kgくらい軽いのもあるけど、多分半分くらいはピッチングが盛大に出るから速いと勘違いしてるんじゃねえのかな。こういうのもあるから本当に自動車関連のレビューは注意深く読んだ方がいいと思う。この文章も疑うべき。

ディーラーに戻って駐車、小さいのでめちゃ楽々。標準装着タイヤがミシュランPS4でちょっと驚いた、気合い入れすぎでは。

そんなわけでオーラNISMO 4WD、実はかなり気に入ってる。でも正直高い、基本Bセグなので値段の割にちょっとつらい部分が色々あるし。でも走りだけは本当に絶品だと思う。逆に言うとこのチグハグさが今の日産の課題なんかなと思う、エクストレイルのe-4orceも走りだけはめちゃくちゃ良かったし。

ただシフト操作に関してはあんまし良くないとは思う。特にDレンジからNレンジに入れる方法が普通分からん、後でマニュアルを見てブレーキを踏まないとDレンジからNレンジに入らないと知ってダメかと思った。なんでかというといわゆる「ペダル踏み間違い」に対応する一番いい策が「即時にNレンジに入れる」ことしかないと思ってるので。

試乗が終わった後に見積もりを取ってもらう、今度はクッソ高いディーラーOPは可能な限りつけずに。それでもやっぱり高い。査定もぜひと言われてお願いしたけど、回答が来るまで時間がかかりそうなので後でメールで送ってもらうことにする。

次はプリウスに試乗するために移動。プリウスHEVのZバージョンでe-Four。乗り込む時にルーフに頭をぶつけてしまう、いや低い。デジタルインナーミラーは付いてないけど付けた方がいい気がする。ドラポジを合わせるとメーターパネルの下がちょっと切れる、けど諦めて移動開始。

トヨタ プリウス | トヨタ自動車WEBサイト

外観の見た目の割には全然乗りやすいねこれ。色んな人に言われてるシフトゲートもよく考えられて誤動作もしづらいと思う。アクセルを踏んだ時も別にドカンと出るわけじゃない。これでミサイル云々って言われたら流石に運転手の問題だよな、旧型は知らんけども。ひょっとしたらアクセルを踏んでドカンと出ないから逆に問題なのか?

にしても目線が低い、隣に現行フィットが並んだ時にフィットの方が高くてびっくりするし。楽しい。THSIIのドライブフィールも慣れなくて楽しい。

信号待ちで青信号になったら1秒しないうちに「青信号なので発進せえよ」って言われてびっくりする。これ信号機と通信してるんかな、画像認識? 流石に時間が短すぎるので設定はあると思いたい。ナビの画面が超でかいのにナビ画面がなんかスカスカに見えるのは勿体無い。あとこれも後輪モーターでピッチング制御やってませんかね、ブレーキ時の姿勢が割とフラットだし、どうなんだろう。SUVばっかし乗ってて車高が低い車がどうだったか忘れてる可能性もある。

路面が空いた時にちょっと加速してみたけど必要十分という感じ。別段「速い」って感じはしないけど2Lもあるので多分伸びるんだろう。降りるときにシートが自動的に下がるのはちょっと驚いた、これ便利。

そんな現行プリウス、あまりに見た目優先にしすぎてどうよ? って気持ちもないわけじゃないけど、この見た目じゃなければ試乗もしなかっただろうし。この見た目で可能な限り頑張ってるのはよく伝わってきた。あのメーターパネルだけはちょっと理解に苦しむけども、全体的には結構好印象。

そんなわけでオーラNISMO 4WDとプリウスHEV Z e-Four、流石にこのクラスだとどのメーカーもそつなくまとめてるなと、色々と感心したりちょっと残念に思うこともあるけども。

ただ両車とも現在オーダーストップ状態で年次改良待ちなのであった、年次改良の内容も見せてもらったけど基本的には装備周りの変更のみ。オーラNISMOはまだ在庫車があるっぽいけども。

そして翌日に日産からのメールでCX-5の下取り査定額が残債を超えてしまったことを知る、つまり今乗り換える方がむしろお得状態。悩む。

試乗記:MAZDA CX-60 XD SP 4WD & XD-HYBRID Premium Sport(2025春改良モデル)

デビュー以来、乗り心地がアレだと散々言われてきたCX-60、上位車種のCX-80の開発でそこを徹底的に改良して、その内容をフィードバックしたと思われる改良型がようやく出てきた。その改良型についてXD(ディーゼル)とXD-HYBRID(マイルドハイブリッド)両方を試乗して乗り比べたいと言ったらディーラーで用意してくれるというので来てみた。

MAZDA CX-60|クロスオーバー SUV|マツダ

事前に電話で聞いていた通りに本日試乗する2台はいつものディーラーではなく近くのディーラーにあるという事でディーラーの人の運転で移動。クルマは試乗車の改良前CX-60 XD 4WD Lパッケージ、久々に乗るとリアからのカタコト音がちょっと気になる。この乗り心地は嫌いではないんだけど高級感があるとは思えないし、そういうのを期待している人にとってはつらいとは思う。

別のディーラーに到着してここからはオレが運転。車両はCX-60 XD SP 4WDのブラック、ディーゼルの一番安いやつでメーカーOPのセーフティ&シースルービューパッケージ付。内装はプラ丸出しで安っぽいけど嫌いではない。それよりフル液晶メーターが付かない方が問題な気がする。でもシグネチャーウィングがブラッククロームのXDってコレしかないんだよね、ブラッククロームのが良いのに。

ドラポジを合わせて、ってチルト&トレスコも電動じゃないのかコレ、ただドラポジは合わせやすい。小雨が降る中を発進、いきなり「全然違う」って声に出てしまった。記憶にあるCX-60に比べてハンドルが全然軽い、CX-5とあんまし変わらないくらいに軽い。サスの動きが違う、振動音も違う。なんだコレ? ディーラーの人も全然音が違うとの話、アイドリングストップからの復帰もまだ音と振動が目立つけど改良前よりは大分マシになってる。

にしても普通に乗りやすい。CX-5と全く同じ感覚で乗れちゃうので全然緊張しない。CX-60のがノーズの先端まで見えるし(CX-5はノーズの先が落ちてるので意外に分かりづらい)、サイドウィンドウが立ってるので車両感覚に関してはCX-60の方が正直分かりやすい。踏むと直6ディーゼルがいい音を立てて猛然と回る、これ普通に速い。

乗り心地は大分良くなった気もするけど、元からCX-60の乗り心地が悪いとも思ってない人なので何とも言えない。角は確実に丸くなってるし異音は格段に減ってる。揺れ方は盛大にピッチングとリアサスのロールが入るCX-5とは全然違って、フロント側を支点にしてリアが上下運動する感じ。ちょっと慣れない。

やがて次のディーラーに到着、車庫入れも全然問題ないというかCX-5より前輪の切れ角がデカいので楽まである、単純にデカいけども。ここで改良型のCX-60 XD-HYBRID Premium Sportのブラック、つまりマイルドハイブリッドのタン内装の奴に乗り換え。前から思ってるけどタン内装は正直やりすぎ感がある。Premium Modernの白内装は最高だと思うけど汚しそうでちょっと怖い。

乗り始めるとXDに比べて若干ハンドルが重い、でも改良前よりはかなり軽い。あとアクセルペダルの踏み方による出力の出方が結構XDと違って慣れない。踏み始めにモーターアシストが入るのでXDに比べて出力の出方が滑らかになってるのかなコレ、これに比べるとXDは結構唐突なトルクの出方をする、と言ってもCX-5と変わらんのだけども。

乗り味はXDより硬く感じる、でもハンドルの手ごたえはこっちのがずっと好み、街乗りレベルでも直進安定性は抜群、XD SPも良いけどXD-HYBRIDだと凄く良いって感じ。アイドリングストップからの始動はXD-HYBRIDのが全然スムース、でも気にならないって程では全然無い。

試乗コースが良くなくて混んでたのもあるけど、受けた印象の言語化が非常に難しい、「ひたすら硬質だった初期型」に比べて大分丸くはなってる、だけどXDとは全然別物。「改良前XD-HYBRID」と「改良後XD SP」の中間というか。

交差点の立ち上がりで軽く踏んだら如何にもFRという動き、それ以上にトルクの立ち上がりが猛烈で速くてビックリする。これでXD SPより燃費が良いというのはチートみたいな車両だ、価格差も凄いんだけども。

それにしてもXDとXD-HYBRIDがまるで別物になってしまって困惑している、改良前より違いは明確になった気もする。ただCX-60の特別感というのが薄くなってしまった感もある。あの重たいハンドル、硬い乗り心地、ショックはあるけど切れ味のある変速全てが懐かしい。コレは良い事なのかどうか分からん…。

XD-HYBRIDで最初のディーラーに戻り、車両は後で別のスタッフが戻すっぽい。お世話をかけます。ただディーラーの人も「改良型があんなに違うとは思わなかった、改良型に乗りたいと言ってもらったおかげでいち早く体験することが出来た」とは言われる。セールストークかどうかは分からぬ。

ディーラーに戻って仮見積もりを取ってもらう。XD SPが全然安くないのでちょっと笑ってしまった、セーフティ&シースルーパッケージを付けてもLパッケージより装備が貧弱なのに、パッケージを付けると逆にLパッケージのが安い、本当に謎だコレ。

XDとXD-HYBRID両方で見積もりを作ってもらったけど、「安いけどメーカーOPを付けると高くなるXD系」と「高いけどメーカーOPが最初から付いてるXD-HYBRID」とで価格差が分かりづらいんだよねCX-60って。XD-HYBRIDのが高いのは当然なんだが、XDよりXD-HYBRIDの方が課税額が安くなるし。

持ち帰って検討します、という事で退店。後でゆっくり考える。

試乗記:NISSAN AURA G FOUR leather edition

以前試乗した現行型ノートのFFが悪くなかったのでオーラ4WD、特にNISMOに興味ありって事で日産プリンスに見に行く。ネットだとオーラNISMOの試乗車がありになってたけどオーラG FOURしかなかった。試乗予約しろってことですな。

日産:オーラ [ AURA ] コンパクトカー Webカタログ トップ

「オーラG FOUR leather edition」の試乗車はあったので乗せてもらう、まずはディーラーの人が運転するということで助手席に乗る。内装の質感が結構いい。ノートの内装はプラスチッキーで安っぽいと思ったけど、今回はそういう印象は皆無。

最初に助手席で運転体験。低速トルクが凄い、ただピッチング制御が効いているのかフラットな姿勢のままトルクがドカンと出るので前後Gでちょっと気持ち悪くなりそう。運転が悪いんだろうかコレ。実燃費を聞いたら街乗りメインで夏場で16km/l、冬場で13km/l位だとか。正直HEVとしてはかなり悪いのでは。

次は自分の運転、ポジションを合わせるとかなりまともなドラポジが取れるのに感心。しかしデジタルインナーミラーはやっぱり慣れない。思ったよりステアリングレシオがスローっぽいと思いつつ発進。

確かに低速トルクは凄いけど普通にアクセルを踏む分には問題なさそう、運転の問題だね。普通に運転しやすい、ワンペダルでの回生ブレーキも慣れたらかなり使いやすそうだし、液晶メーターにブレーキランプ点灯状態が出るのも良い。何よりこのサイズ感がすごくちょうど良い。

エンジンがかかるとそこそこの音量と振動が来るけど、基本加速しないとエンジンはかからない。この時の共調処理が凄く良く出来てエンジンが全然気にならないというか、逆にエンジンで加速してる感すら出てる。FFだともっと揺れてた記憶があるので、エンジンの振動に対するピッチング制御もやってる予感がする。

ただ現行エクストレイル e-4orceの「FFベース4WDとFRのいいとこどりみたいな挙動」みたいな驚きは一切無し、峠とか持っていったらまた違うのかも知れないが流石にそこまで無理は言えない。車庫入れも試したけど全然問題ない、小さくて楽。

肝心の四駆システムは冬場でどうなんですかと聞いたけど「全然滑らないです」と言われる。個人的には滑った後のコントロール性のが気になるけど、普通に聞いても分からんか。

ディーラーに戻って見積もりを取ってもらう、ついでにCX-5の査定しましょうかと言われたのでお願いしてみる。こっちでも査定額が残債を上回った、という事はマツダで購入に拘らなくても大丈夫っぽい。

見積もり、車両本体は先に見積もりをしたプリウスZとあんまし変わらない感じ、車格的にはプリウスより下な感じなので正直割高な印象を受ける。

しかしディーラーOPが勝手にマシマシにされてしまい困惑。総額74万円のうち冬タイヤ+ホイール+冬ワイパーで38万円って一体、量販店で買ったら10万円切ると思うぞ。

「どっちかというとNISMOのが欲しい」という話をしたらそちらでも見積もり、差額50万円で結構エグイ。後で見たらNISMOだと冬用ホイールがさらに高くなっていて、ディーラーOPが総額88万円の冬タイヤ+ホイール+冬ワイパーで50万円オーバーしてた、幾らなんでもバカかと。NISMOの在庫車があるけどどうですか? と言われたけど考えますという事で撤退。

帰宅してから貰ってきたカタログと見積もりをチェックしてみる。オーラとオーラNISMOで課税額がNISMOのが10万円近く高い。NISMOは燃費が悪化してるせいか重量税と環境性能割が減免になってないっぽい。世知辛い。

あと日産の紙カタログがマジでイメージ写真しか載ってなくてすごい(褒めてない)最終ページに主要装備・諸元表はあるけども、その表以外でどんな装備があるかの説明一切なし。トヨタのは従来通りのカタログなのに。

台湾旅行の交通事情とか

旅行中に感じたことをつらつらと列挙してみる

  • 道路通行は右側、なので左ハンドル
  • 車両はCセグメント(カローラクラス)以上が多くて、いわゆる日本の軽自動車、コンパクトカーに相当するのがかなり少ない
  • 車種はまだまだセダンが強い、とは言っても新しい車種はSUVが多いので多分過渡期
  • 車両の外装色は圧倒的にモノトーン、たまに赤とか青とか居るけど車種で決まってる感。タクシーが黄色だけど普通に黄色いスイフトが居る、日本でもモノトーンが主流だけどベージュとか茶色とかもうちょっとあるんだが、台湾は「彩度の低いモノトーン以外の色」が無い
  • 死ぬほどバイクが多い、バイクと言っても99%スクーター。縁石で区切られた専用道路があるところも多い、朝のラッシュ時に信号待ちをしているとバイクがマジで数百台通り過ぎて圧倒される
  • バイクは横断歩道での左折(日本で言う右折)禁止で全て二段階左折となる。信号もバイクのがクルマより前で二段階左折の待機スペースもちゃんと作ってある
  • バイクは二人乗り可能、子供なら二人同乗で可能なので最大三人乗り
  • 大抵の信号には車両・歩行者用ともに残り秒数が表示される。最初はどうかと思ったが残り数秒だと「急ぐのをやめよう」という気持ちになったので良いかも
  • 車両の種類は日本車とドイツ車が大半を占める、つまり日本と大差ない。日本車はトヨタ+レクサスが圧倒的で、次が日産・マツダ>ホンダ・スバル・三菱・スズキみたいな感じ?
  • ドイツ車はベンツとBMWが圧倒的。たまにアウディとポルシェ、ドイツ以外だとフォード・ボルボ・ヒュンダイ・KIA・プロトン・LUXEEDとか、BYDも見たような?
  • テスラがめちゃくちゃ多い。見た感じ100台中1台くらいの割合で、テスラって4車種しかないので凄い目立つ、どこで充電してるんだろう
  • フォードはフォーカスが多い、なんで日本から撤退してしまったんだ、と思うくらいには見た目は好み
  • BEVはテスラとポルシェ・タイカン。あとはBMW iXくらい。ベンツの最新車種がBEVかも知れないけど見分けがつかない
  • トヨタ車はタクシーに使われてるカローラセダンと現行型RAV4・カローラクロスが強い。他の車種もだいたいあるけど現行型アクアとヤリスは居ない、現行ハリアーも居ない
  • 旧型アクアは海外では「プリウスC」って名前だったなと、プリウスは現行型も居るけどめちゃくちゃ少ない。レクサスはまんべんなくいる、LMの押しの強さすごい
  • 日産はフーガとキックス、エクストレイルくらいしか見覚えのあるやつがいない。あとはシルフィとかアルティマとかの海外専用モデルが大半。アルティマは恰好良い
  • マツダはCX-60以外は大体ある。日本で言う初代アクセラがまだ結構走っていた。第7世代ではCX-30よりマツダ3のが多いのがちょっと面白い。こっちでもソウルレッドは人気らしくて、見かけた赤い車の大半はマツダだと思う
  • ホンダは旧CR-Vが結構売れたっぽくてよく見かけた、シビックはEG辺りの古いのもたまに居た。コンパクトカーではフィットが強い感
  • スバルはインプレッサ(CVT乗るようになった奴)が大半、レヴォーグが居なかったような? VABが何台か居たけど大抵デカい羽根が付いてる。GC8も一台見かけた
  • 三菱はちょっと古い車種が多い、ランエボも何台か見かけた。荷台付きトラックにでっかく「DELICA」って書いてあってちょっと笑う
  • スズキはスイフトとジムニー・シエラだけだったかなと
  • 全体的にスポーツカーは非常に少ない、居ても大抵デカい羽根とか付いてるスポコン系。トヨタ86は旧型、現行型含めて何台か見かけた
  • なんか異様に塗装がダメになってる車両が居るけど、よく見たら21世紀に入ってからの車両だったりするので結構厳しい環境なのかも
  • 商業車はナンバープレートの文字をボディの側面・背面に書かないとダメらしい(日本もやろう)ヨレヨレの筆書きでデカく書いてあるのも珍しくない
  • 運転マナーは総じて良くない。高速道路で割り込みされたので煽る、というのも実際に見た
  • 駐車場は縦列駐車が当たり前。普通の有料駐車場ですら縦列駐車スペースが普通にあって、しかもかなり詰めてる。正直オレには自信がない

こんな感じか。自分の運転は縦列駐車以外はなんとかなりそうな気はしてる。

[自動車試乗]MAZDA CX-60 XD AWD L Package(XD-HYBRIDと乗り比べ)

行きつけのディーラーにCX-60 XD(XD-HYBRIDじゃない直6ディーゼル)の試乗車が入ったので試乗させてもらった、全国的に見ても試乗車はまだ全然無くて北海道でもまだ一台しかない模様。XD-HYBRIDもあるので乗り比べもさせてもらえることに。ちなみに両方スタッドレスタイヤで全く同じ試乗コース、全部下道で一周15分くらい。

最初に乗ったのはXD、XD-HYBRIDには二回乗ってるけど5ヶ月前の話。最初に思ったのは「ハンドルのグリップが太い&思ったよりレシオがスロー」そして「ブレーキタッチが独特」、ブレーキタッチはMAZDA3の「慣れるとコントロールしやすい、特にブレーキを抜く方向の調整がやりやすいけど慣れないとブレーキが思ってた以上に止まらないと感じる」アレっぽい。あとシートが抜群にいい、このシートだけでも欲しくなってくる。

法定速度内で淡々と走りながら考える。前乗ったXD-HYBRIDとかなり違う気がする。全体的に音と振動が記憶よりデカい、ちょっと回すとエンジン音もビックリするくらいに響く、個人的にはいい音、シフトショックも結構入る。路面が荒れると足回りがカタコト言い始める。

個人的にはその辺りは全然問題ない、ただ「高級車と思ってCX-60を買った人」にとっては不満かも知れない。一般的には「ハンドルが軽くて切っただけ曲がって車内が静かで乗り心地が滑らかでアクセルを踏めば爽快な加速が得られる」夢みたいなクルマが好まれるみたいだし。CX-60はFRベースなので交差点でもアクセルを踏んでいかないと曲がりたがらないし挙動も安定しない、FFしか乗ったことがなくて「コーナーはアクセルを踏むのを我慢」と思ってる人にとっては面白くないし逆に怖いのかも。

でも動きそのものは記憶より軽快というか「収束が早い」印象がある。全体的にとても爽やかな印象。乗り心地は確かにカタコト音はするけど揺れの収束が凄く早い、音と微振動の割には頭と目線が全然揺れない、これもMAZDA3っぽい。

後で調べたらXDとXD-HYBRIDとの重量差は70kgで思ったよりはない、感覚的には100kgくらい違ってる気がした。「世間一般に受けいられるかは別にしてXDはかなり好み」と思いつつ駐車場に戻り、シースルービューはやっぱり広角が歪みまくって慣れないと難しい。

XD-HYBRIDに乗り換え。こっちは駆動系の角がかなり丸くなってる感じがする、この丸くなってる分がモーターアシストなんだろう。ブレーキタッチが全然違って面食らう、こっちは普通のブレーキタッチ。ごく軽くブレーキペダルを踏んで減速した際にペダルに妙な振動が来る。以前XD-HYBRIDを試乗した時にも気になったけどこれが回生ブレーキなんだろうか。MX-30 EVの時にも気になったけど、アレよりは大分マシ。

踏んでもXDよりはやや静か、だけど世間一般的には多分うるさい。シフトショックも丸い。でもたまにXD並みの大きめの振動が来る。乗り心地はこっちの方が丸くてあんましカタコト言わないけど妙に揺れる。揺れを丸めた結果「揺れ始めから終わるまで」が引き延ばされた印象で頭と目線は明らかに揺れるようになった。助手席のディーラーの人も乗り心地が明らかに違うとのこと。正直ちょっと個人的には宜しくない、自分のCX-5で同じコースを走るともっと頭が揺さぶられたので、それよりはかなりマシだけども。

ディーラーに戻って駐車。タイヤを見ると両方とも60扁平の18インチ、幅まで見てないけどたぶん同じで銘柄も同じだったと思う、それでこの差は一体なんだろう。個人的には圧倒的にXDの方が好印象だった。XD-HYBRIDが出た時に「デカいNDロードスターみたい」と評している人が居たけど、比べるとXDの方がずっと乗り味が爽やかで「NDロードスター」っぽい、試乗してる時にずっとそう思っていたし。2.5L4気筒の25Sはもっとロードスターっぽくなりそう、FRモデルもあるし。

ただ人によってはXD-HYBRIDの方が良いと思っていても全然不思議じゃない。XD-HYBRIDでも全然煩くて乗り心地が悪くて論外、というのも分からないでもない。今回は街乗りだけど高速道路だと全然違うだろうし、後席ではどうなるか全然分からない、難しい。

単なる個人的な憶測だけども、開発陣が狙った車両の動きが反映されてるのはXDの方と言う気はする。ただ実燃費はXD-HYBRIDの方がずっと良さそう。試乗車でも平均燃費17km/lとか出ててビックリしたし。

その後は見積出します!って言われて長時間拘束されてちょっとグッタリ、いやその、急にこんな高いのを買うとか出来ませんって。25Sが逆に気になってきたけど試乗できるんだろうか。多分MAZDA3 15Sみたいな「通好みグレード」になりそうな予感はある。

後で気づいたけどXD-HYBRIDと違ってXD L Packageってフェンダー下樹脂モールが黒なんすね、ボディカラーがジェットブラックマイカなので気づいて無かった。他の色ならまた違って見えるんだろうか。

[自動車試乗]NISSAN KICKS FOUR AUTECH & X-TRAIL G e-4ORCE

新型エクストレイルがやたら褒められてるので気になって近くの日産に来てみた。ついでに最近出たキックスの4WDモデルも気になる。

まずはキックスFOUR、グレードはオーテック。

日産:キックス [ KICKS ] スポーツ&スペシャリティ/SUV WEBカタログ トップ

内装はまあ値段なり、メーターがアナログメーター+液晶なんだけど、商用車みたいなアナログメーターの横にフルカラー液晶があるからなんか変な感じがする。悪いってほどじゃないのだが。

走り出してみる、おお軽快な走り。乗り心地は若干せわしない感があるがしゃーない。にしてもe-Powerというかモーター駆動はアクセルに対するレスポンスが段違いに速くていい、後ろモーターで前後ピッチの制御をかけてるっぽい、正直良く分からないけどそうなんだろう。

エコモードにするとアクセルを離した時にそこそこ減速Gがかかる。慣れたら相当便利そうだけど止まるにはブレーキを踏まなくてはならない。そういった点でなんか色々中途半端な感はある。全体的に決して悪くはないのだよな。すごく良いって程でもないのだが。あのボディサイズとかすごく良いと思うんだけども。

次にエクストレイル、グレードは最高級のGのe-4ORCE。

日産:エクストレイル [ X-TRAIL ] スポーツ&スペシャリティ/SUV TOP

シートはオプションのタン内装だったら良かったんだけどノーマルの革シート。こっちの内装は大分良い、車両価格を考えると相応だとは思うけども。最高グレードにならないとヘッドアップディスプレイが付かないのは厳しい、これにすると液晶メーターがセットだけどヘッドアップディスプレイが付くとメーターって見ないんだよね。アダプティブLEDヘッドライトもメーカーオプションだし。内装照明がデフォで電球でLEDはオプションもなんだか。

にしても日産のシフトスイッチ、「手前に引っ張るとD、サイドボタンを押して前に倒すとR、上のボタンを押すとP」なのは正直どうなの、説明を聞かないと分からん気がしてくる。

こっちは走り出しがちょっと重い。しかしちょっと走るとすげえぶっ飛ぶ、ガチで常時四輪制御してる! 基本はFFベースだと思うんだけど、乗ってると前輪駆動とも後輪駆動とも全然違う動きをする、例えるならキックス(多分ノートも同じ)は「スタンバイ4WD」でエクストレイルは「フルタイム4WD」みたいな、厳密に言うと全然違うんだけどそのくらいは違う。なるほどコレがe-4ORCEか。

あとエンジンがかかっても静か、ノートやキックスのエンジンはそこそこうるさいけどこっちは静か。かつそこそこ力強い、アクセルに対する反応の速さは当然ながらエンジンとは比べ物にはならない。多分やろうと思ったらもっと超反応&大出力とか出来そうなんだけど(先代ノートのNISMO Sがそんな感じだった)かなり制御を抑えてるんだろう。

乗り心地に関しては良いと思うけど「絶賛」というほどでもない気がする。すいません正直乗り心地に関してはまともなレポートをする自信がない。

そんな訳で「e-4ORCEはマジですごい」のは良く分かった、ただそれ以外はまあ普通じゃないのかなあ、悪い所も無いけども。あと実燃費があんまし良くなさそう、試乗車ってかなり燃費が悪くなるんだけど(だいたい実燃費の3,4割くらい)、エクストレイルの試乗車は走行距離が1000km超えて平均燃費が5km/lくらいだったからお察し。

見積もりも取ってみたけど正直高い、ディーラーのパックオプションに冬タイヤ+アルミホイール(これだけで40万超え)とかついてるせいなんだけど。にしても分割手数料が7桁行ったのには笑うしかない。残価設定ローンだと車両残価率が相当高いので組み方によっては良さそうだけど年利4.9%ねえ。

納期がエクストレイルで来年8月(ほぼ一年)、キックスで未定というのもなんか凄い。ジムニーが納期一年とかで驚いている場合ではない。

そんな訳で良く出来ているし面白かったけど、個人的にはちょっと高い印象を受けた。個人的にエクストレイルの価値はe-4ORCEにあると思ったのでFFモデルの存在が正直謎、開発者も本命はe-4ORCEと思ってそうな気はする。

[自動車試乗]MAZDA CX-60 XD-HYBRID Exclusive Sports (3CA-KH3R3P) 試乗と展示会

ディーラーの人から「9/15,16はCX-60の試乗車が来ます、枠も空いてますのでどうぞ!」って言われて9/16に二回目の試乗をしてみた、前回の試乗とは別の店舗。

試乗車はXD-HYBRID(現時点はこのグレードしか生産してない)の「Exclusive Sports」、つまりは「黒革内装」の奴。これはまあ普通かな。ボディカラーはプラチナクォーツメタリック、最近マツダで一押しのボディカラーらしい、良い感じ。

サクサクとドラポジを合わせて発進。以前と比べて発進時のトルクが薄く感じる? 後で気づいたけどMHVの駆動用バッテリーがほとんど空だったっぽい、そのせいか信号待ちでもほぼアイドリングストップせず、一回止まったけどすぐ再始動してしまった、「アイドリングストップからの発進でエンジンの振動が気になる」って話だから確かめたかったんだが。

今日は慣れてる試乗コース、かつ道路が混んでる&路面状態が良くないので粗が出てくる。特にリアサスからやたらカタカタ言うのが気になる、確かにコレは「リアが固い」とか言われても仕方がないかもなあ。ただその一方で頭はあんまし揺れない、マツダ3が出た時も「リアサスが固い」って言われたけど、実際には「確かにアレだが頭だけは揺れない」って事があって、あれにそっくり。個人的には頭が揺さぶられる系よりよっぽどマシだと思う、けど他の人がそう言うかは知らない。

後で自分のCX-5で同じコースを回ってみたけど、CX-5だとカタカタ言わない代わりに結構頭が揺さぶられる、特に横方向がつらい。どっちもどっちという感じ。

8速トルコンレスATもちょっと変速ショックが気になるところがある。具体的には信号待ちへの停止時に1,2速でちょっとしたショックが出る。これも「トルコンのズルズル感を取るか、トルコンレスのダイレクト感を取るか」って話だと思う。ただ運転手以外だとトルコンスリップってほとんど分からんだろうからなあ。個人的にはトルコンスリップってすげえ嫌なんだけども。

そんな訳で初回の印象より正直良くはない、タイヤ空気圧とか見れば違うのかもだがそこまでするのもアレだし。

ただ異様にどっしりした乗り味は健在、ハンドルの中立の正確さ、そして何よりアクセルを開けた時の挙動が気持ちいい。「アンダーパスかつコーナー」というどうかしている部分が試乗コースにあるのだが、ここを通った時の気持ちよさは最重量級なのに歴代マツダ車の中でもトップクラスだと思う、むろんNDロードスター含めてだ。交差点でアクセルを開けていくとリアからスリップアングルが付いてくるのも本当気持ちいい。

こう書くと「タイヤがスライドする領域でもない限りFFとかFRとか分からんだろ」とか言われそうなんだが、いや別に交差点を20km/hで曲がって、そこからじわじわと交差点の立ち上がりで常識の範囲内で踏んでも全然分かるよ?

そんな訳で前回と印象がだいぶん違った、ほとんど新規設計なんで生産時の個体差が大きい可能性もあるのかなと。このクルマ、ダメなところだけ言えば確かに酷評になるかもな。とは思う。あと前回ブレーキの時に回生ブレーキっぽい振動が来るのが気になったけど、今回はほとんど気にならなかった。振動は皆無ではなかったけども。

その日はコレでおしまい、次の9/17にアクセス札幌で北海道マツダの展示会があるので見に行く。他のボディカラーとか内装を見に来たのです。

ようやく「Premium Sports」グレードとご対面。例の「タン革内装」である。個人的な印象は「イタ車」っぽいなと。

ただ黒基調な内装は恰好は良いけどやっぱり暗く感じる、自分で選ぶなら圧倒的に「Premium Modern」だよなあ。白内装素敵。

ボディカラーは全部見たけど「マシーングレーププレミアムメタリック」が一番好み、引き締まって小さく見える。一時期欧州車で流行った艶無しグレーの上からクリアを吹いたみたいな色。

で、結局のところ「欲しい内装はExclusive Mode以上」でそれだと予算オーバーというオチ。でもマイルドハイブリッド無しの6気筒ディーゼル「XD」と4気筒ガソリンの「25S」は試乗車が来たら乗りに行きます。っつーても真冬だからどうなるのか。