[光速船/Vectrex]AAE (Another Arcade Emulator) – 簡単にレビュー

なんか知らない間に「Win32で動くラスタスキャンモニタでベクタースキャンモニタっぽい画像を出す専門エミュ」が出てたので試してみる。

#ちなみに起動方法とかその手の質問には一切答えませんのでご了承下さい。iniファイルを見れば大抵判ると思う。

結論から言うと「素のMAMEよりはかなりベクタースキャンモニタっぽい」のは間違い無い、色々とMAMEで再現出来てない事が色々表現出来てる。但しやっぱり本物のベクタースキャンモニタには遠い」ってな感じか。もうちょっと画面表示用のカスタマイズが効くようになるといいかも。

何が素のMAMEと違うのか、具体的には以下の通り。

– オーバーレイの絵が付いてる所とベクタービームが重なるとちゃんと輝度が上がる
– ベクタービームの回りに回り込み光が付く
– ベクタービームの残像が出る
– ベクタービームの描画速度で輝度が変わるのをちゃんと再現してる

最近は素のMAMEもほとんど弄ってないので本家でも再現されてるかも知れんが、多分こうして別に存在するってのはそれだけの理由があるんだろう。

以下はスナップショット、ちょっと設定で「POINT」の輝度高めにしております。元画像は1600×1200で遊んで(流石にちょっと重い)、ちと画像縮小してアンシャープマスクかけてるけどまぁ許容範囲だろう、JPEGにした時点で画質が変わっちゃうし。

20081230_ASTEROID_DX.jpgATARI 「ASTEROID DX」、ぶっちゃけ「普通のASTEROIDの難度を上げてオーバーレイシート被せた」だけの代物。こういったオーバーレイシートとの合成で輝度が上がるとかの表現は凄く良く出来てる。ただ見れば分かるように爆発シーンで周囲の輝度が上がりすぎて違和感有り。


20081230_TEMPEST_2.jpgATARI 「TEMPEST」、まぁ普通ですな。ぶっちゃけこのゲームはラスタスキャンモニタで遊んでもあんまし変わらない。


20081230_TEMPEST_1.jpg同じく「TEMPEST」の印象的なタイトルシーン、デモを回しておくとモニタが焼けます。こっちはオリジナルのMAMEに比べるとかなり雰囲気出てるけど、やっぱりオリジナルには輝度という点で負ける。


20081230_GRAVITAR.jpgATARI 「GRAVITAR」のインパクトあるタイトルシーン(タイトルが読めないという説も)、ちゃんと集中線の中心にいくにつれ輝度が高くなって最終的にほとんど白になるのに注目。このタイトルについては見た目かなり本物に近いです。


20081230_STARWARS_1.jpgATARI 「STARWARS」よりデススター突入前、ちゃんとタイ・ファイターが小さくなると輝度が上がる(大きさで描画速度変えてないので結果的に小さくなると照射時間が長くなる=輝度が上がる)のにはちょっと感心。色も実際のベクタースキャンモニタに似てる、こんな感じのちょっとくすんだ赤や青が出るのよ。


20081230_STARWARS_2.jpg同じく「STARWARS」のデススター爆発、一番ラスタスキャンモニタとベクタースキャンモニタの違いが出やすい場面。…んー頑張ってるんじゃね? ただ本物の「ポーズして放置すると確実にモニタが焼ける」ような超高輝度にはほど遠い。


20081230_MAJOR_HAVOC.jpgATARI 「MAJOR HAVOC」より基地内部面。スパークル(だっけ?火花キャラ)の残像に注目、ただ本物だともっとピッカピカに光っております。この辺りはラスタスキャンの限界。


ひょっとして正しい使い方はCRTモニタで思いっきり輝度を上げてから、ゲームのデフォルト輝度を低めにして遊ぶのが正しいのかなコレ。液晶だとコレが一杯一杯だと思う、開発者には頑張って欲しい所だ。というかZVGに対応してくれないものか(汗

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[光速船/Vectrex]ベクターグラフィックスのルーツ

こないだWOWOWで再放送された「CG進化論」をキャプチャついでに横目で見直し。今読み直してる「電子音楽 in Japan」もそうなんだけど、初期の頃から発展する部分が一番面白いんだよなー。

で、初っぱなから驚いたのがアイバン・サザランド氏による「Sketchpad)」というシステム。こいつはYouTubeに実機の動画があるので見て貰う方が速い。

ベクターモニタベースのGUIなドローツールをこの時代に完成させてる! 途中のスイッチで図形がモーフィングするのはベクトルの傾きを90°単位で修正する奴みたいね。YouTubeでは分かんないがWOWOWで見た動画では「ペンで画面をタッチ→左側のスイッチを倒す」瞬間に画面をラスタスキャンしてるみたいなチラツキが出るのでそれでペンの位置を測定してるのかな、と思うのだがそれだと説明付かない部分もあったり、謎。

どっちにしろ時代を考えるとあまりに先を行きすぎたシステムだ。ベクターモニタのシステムとしては古い画像処理関係の資料に「ジャンボジェット(いわゆるボーイング747)のCAD設計に使われたのが世界初」という記述もあるのだが、747の初飛行が1969年でSketchpadは1963年。んーいい勝負か? ジャンボの図面は全部CADで書いたとも思えんし。

で、なんで「光速船/Vectrex」カテゴリなんだって言われたら「ベクタースキャンだから」というのもあるんだけど(YouTubeでもオブジェクトが増えると描画がどんどん遅くなるのが判る)、あのVectrexのライトペンに付いてくる「ArtMaster」、あれって絶対Sketchpad(およびその派生)の影響を受けてるよなぁ、とか思ったり。「ArtMaster」にもモーフィング機能はあるしね。

ちなみに「CG進化論」では現Pixer社長のエド・キャットムル氏が1973年(!)に発表したポリゴン+グーローシェーダーによる自分の手を元にモデリングした映像も見られたりして興味深い。ちなみにポリゴン頂点座標はクレイモデルから手作業で取ってるから死ぬほど大変だったろうなコレ…。

あとは久々に「Panasonic “Glider” 1981」が(一部だけだけど)高画質で拝めたのが嬉しかったり。YouTube版は画質が残念。

ただコレってCGでパース取って手作業でかなりの部分をフィルタリングやってるって話じゃなかったかなぁ、どっちにしろ(トロン同様)相当人海戦術だったことは間違い無さそう。

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[レトロゲー]Road to FAMICOM – 週刊ファミ通

今週号で連載が終了(余談だが札幌だと土曜発売)、お疲れ様でした-。貴重な資料も多くいい連載でした、後で全部切り取って保存しとこう。ただ個人的には光速船のオーバーレイがゲームと合ってないのが気になって(マテ、言えば貸し出したのに(ぉぃ

ファミ通というある意味閉鎖的な(言い切るか)雑誌でこういった連載(しかも隔週ながらカラー4P!)が行われたことは素直に評価したい。日本のゲーム業界が妙な方向に突っ走ってる中、こういった連載があったり、近藤るるるの「たかまれ!タカマル」で出版とゲーム雑誌のかなりコアな切り口を出してきたりと、ファミ通編集部にも頑張ってる人は居るんだよね、というのはちょっといい話かも。

今回の最終回で「ファミコンに対する批判も多い中、ファミコンが無かったら当時の子供はもっとつまらない時代を過ごしていた可能性がある」という指摘にはハッとさせられた。

考えてみればあの時代って核家族化が進んで家庭内暴力とかも問題になってきて、そんな中で「一人でも遊べる、対戦も出来るし情報も共有出来る」新しい遊びの形としては確かに時代に合ってたんだよなー>ファミコン。

弊害が皆無とは言えないけど、まだまだ発展途上のメディアで何が出来るか、何がなされるのか、というのをリアルタイムで体験出来るというのは幸せなのかも知れない。インターネットにしてもそうだし。

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[光速船/Vectrex]Repair Journal – Spike’s Big Page Passport

光速船/Vectrexに関してこの手のリペアレポートってのは意外な事に見かけなかったんだけど、ようやく出てきました。しかも直してるのは何故か「光速船」の方だし。内容は定番の再半田+電解コンデンサ交換(ReCap)がメイン。やっぱ色々製造工程での品質が甘いな。

修理、とは言ってもあのモニタには20,000Vという高電圧がかかってるし、何回かバラしたけど結構内部はカツカツの作りなんで少なくともこの英文が読めない人にはオススメしません。

モニタが放電されてない状態でアノードキャップに素手で触ったら(ゴム手袋は無いよりはマシだが気休め程度にかならない)マジで死ねる。てかFBT死んでたら代替品ないから結局買い直しなんだよねー。

しかしここまで気合い入れなくても最近は本体が安いので、数台買って外観の程度の良い奴と中身の程度の良い奴をまとめちゃう方が早いかも。

[光速船/Vectrex]Vectrex Mail Plane with Pen – YouTube

Mail Planeを含む怪しいEPROMセット、eBayのオークションはいわゆる「ProtoType」制限にひっかかって(ヤフオクと違ってこの類の流出モノは違反扱いとなる)削除された模様。

昨日見た時点で既に$700近かったから最終的には$2,000は超えるかと思ったが、やっぱし持たなかったかー。画像保存しておいて良かった。

とか思ってたらいきなりVectrex実機で動いている動画がYouTubeに!

…んーこれ何のゲームなんだろう、地理教育ソフト? 荷物を順番に運ぶパズルゲーム? とか思ってたら最後に落雷で墜落してますます謎に(汗)

別に欲しいとは思わんが興味深くはあるなー、84年当時のゲーム業界が如何に混乱してたという証明なのかも。

別の所では11年前に書かれた紹介記事のスキャン画像も出てきた。こんだけ長い間存在が幻と化しているソフトも珍しいなぁ。

[光速船/Vectrex]Mail Plane on eBay!

eBayでちょっと怪しいROMセットが出ましたー。

何よりの注目は「動作するプロトタイプROMはあるらしい」という事しか明らかになってなかった「Mail Plane」が入ってる事! しかも画面写真まで出てるし。オレの知識と記憶が正しければ実機での画面写真はこれが初出の筈。果たして幾ら行くかな-、その前にeBayから削除喰らう可能性もあるけど。

ちなみに前回ネタにした「Mr. Boston Clean Sweep」だが、落札価格がなんと$1,358まで跳ね上がった模様。

…言っておくけどROMの内容は「タイトル画面に「Mr.Boston」の文字が追加されて、クレジットが追加されてるだけなんだよコレ。ゲーム内容は全く変更無し。

オリジナルカートリッジ+オーバーレイ(これ専用なんだな、初めて知った)が揃ってるとは言ってもなぁ…。

それにしてもeBayの説明に日本語って書けるんだね、今気付いた(汗

2008/09/09(火)の日常

いつもより早めに起床、昨晩深夜放送分のビデオを消化してから移動開始。

しかし駅のホームで腕時計とメガネ拭きを忘れた事に気づきガックリくる。両方ともに「無ければ不便だけどなんとかなる」代物なんで妙なウジウジ感が。メガネはなんつーか「拭く行為が息抜き」に近いんで布のメガネ拭きが無いと落ち着かんのよオレ。しかし新千歳空港の売店を見てもメガネ拭きはウェットタイプの使い捨ての奴しかない罠。あれは効くけど箱が大きい上に割高なんだよなぁ。仕方ないのでそのまま出発。

今日は天気が良くて巡航高度に入っても地表が良く見えて良い感じ。おぉ陸奥湾がはっきりと。機内アナウンスで「恐山もご覧いただけます」とか言ってたけど、上から眺めて楽しむような所じゃないだろそこは。飲み物を受け取って一口付けてテーブルに置いて、という所で意識が飛んで着陸態勢案内で目が覚める罠。慌てて飲み物を飲み干してテーブルを戻す。やっぱり疲れてるらしい。

中部国際空港に定時で到着。まずはメガネ拭きを探してみるがやっぱり無いので諦める。その後「矢場とん」に行って鉄板ロース定食を注文。むーやっぱり他の支店よりちょっとガッカリかも、明らかに鉄板の火入れが足りてない。本来なら下に敷いてあるキャベツ&味噌が少し焦げるくらいの熱さなんだけどなぁ。この匂いが鉄板ロース定食の最大の良さなのに。味付けそのものは他の支店と同じ。結構値段が高いので微妙かも。そもそも空港のメシ屋って当たりがかなり少ないし。

名鉄乗り場に移動。先ほど一気飲みしたジュースが効いてきたのかトイレに駆け込む羽目に。こーゆー所のトイレは広くて良いよね、という訳でここでもう作業服の上下に着替えちゃう。鉄道系のトイレは狭くて汚いのが多いし。

名鉄に乗って目的地まで移動。それにしても「快速」「通勤快速」「準急」「特急」「快速特急」とか種類多すぎだっつーの。しかも特急系の指定席以外は全部乗車料金で乗れるし。近鉄は特急は座れなくても特急料金取られるんだっけか、私鉄の無い札幌人としては毎回地方に行くたびに混乱する。

目的地の駅に着いたら既に会社の人が来ていたので合流して現場に移動。現場で色々弄る。「よくぞここまで作り直した」という部分と「なんでこんなボカミスが残ってるのか」と自分を責めたい気分が色々と。

さらに「全く操作方法を知らない人に操作をイチから教える」という羽目になって大苦戦。えーとキーボードの配列を知らない人にワードで表組の文章を打てと言う様な状況ですげぇ辛い。おかげで「何も知らない人が触ると判らない部分」というのが理解できて興味深かったけどな。こういったブラインドテストは本来もっとやるべきなんだろうが、うちみたいな零細じゃ限りなく厳しい罠。

結局19時過ぎ位まで調整&データ取りをやって退散。疲れたのと時間があんましないので晩飯は久々にコンビニで済ませてホテルにチェックイン。

ホテルではウダウダとTV見たり風呂入ったりネット巡回したり。一応NDSを持ってきたが触る気力が出ません。あと久々に会社のLet’s R4を借りてるんだけど、やっぱCtrlが左下に無いノートって辛い。あとキーボードが死ぬほど熱い(汗) 小さくて軽いし、マシンパワーはそれなりにあっていいマシンなんだけどねぇ。

あとヤフオクの一部のページが全然違うレイアウトになってて「フィッシング詐欺…では無いよなぁ」とか悩んでたら先行リニューアルだった事にようやく気付く。

> リニューアル先行限定利用開始のお知らせ – Yahoo!オークション
>

一見親切そうに見えるけど、実は必要な情報を見るのにやたらスクロールが必要なあたり改悪と違うかコレ。ヤフオクの現レイアウトも長かったからかなり違和感が。

疲れたのと明日に備えるため早めに就寝。

[光速船/Vectrex]Mr. Boston Clean Sweep – Original Vectrex Cartridge – eBay

しばらくネタが無かったので無理矢理作ってみる。久々にeBayに出てきました「Mr. Boston Clean Sweep」の本物。

もうカートリッジラベルとタイトル画面が違うだけなのに、残り6日でもう$100超してますよ、お前らどんだけって感じだ。もっとも日本でも「キン肉マン マッスルタッグ」や「ロックマン」の大会賞品限定版とかにとんでもない値段が付く事があったからその辺りは変わらないのかも。

一応まだ海外のNewsGroupのウォッチは続けております。来年辺りはついに3-D Imager対応の「遊べる」同人ソフトが出るらしいのでこれは買おうかなと(今までデモの類はあった)、出ても多分100本も出ないんだろうなー。

[光速船/Vectrex]Video Game Trader

最近全然ネタがありません。正確には海外でそれなりにソフトが出てたり、やたらヤフオクに出品が多かったり、その割には全然高値付かなかったり。ネタはあるんだけど書くほどでも無いなーという気がしてなりません、要するにサボりです。

こないだヤフオクに出てた「光速船バッグ付きセット」は欲しかったのだが、どうも狙う気が起こらず狙わなかったら思ったより安くて微妙に惜しいような気持ちとどうでもいい気持ちが混ざってたり。つーか欲しいの箱とバッグだけなんだよなー(汗) 本体がボロいのも微妙だったし。

あとヤフオクの商品説明ページにオレん所のテキスト丸々コピーはどうよ?って感じです、いちいち通報する気もありませんが。とりあえずわざわざ頂いた写真ネタとか放置しっぱなしの奴が結構あるのでそのうち更新しないとなぁ

さて今回紹介するのは「Video Game Trader」である。

かなり気合いの入った専門誌が無料で読めたりする。Issue #6ではVectrex最新同人ソフトの「Vectrexians」も紹介してたりする、ちなみに「Vectrexians」はかなり出来が良さ気で買おうかどうか迷ったんだけどユーロがバカ高いので見送りました。うぅ。

しかし元ネタがPDFなんだけどビューアがFlashで元PDFファイルのダウンロードやコピペが出来ないのね。紙媒体での配布もやってるけどU.S.Only、$24.99で一年分のPDFファイルダウンロード権購入かー、ちと微妙な値段だな。

最近の奴だと結構分量があるけど最初の頃はすげぇ薄いし、二年分の料金だとかなりお得だけど二年持つのかという不安も(汗)