以前からベクタースキャン環境で「画面が揺れる」とか色々と気になってた所にようやく手を入れる。部品は去年手に入れてるのにねぇ。
まずは電源の馬鹿でかい平滑コンデンサ(純正で27,000μF、15V!)、通称「Big Blue(青色なので)」を交換、交換品は27,000uFで30V。交換より電源ユニットの筐体からの取り外しが大変だった。取り外しとか考えないで設計したから。
コイツが電源平滑用の27,000uFなコンデンサ「BigBlue」、左が交換前(15V)、右が交換後(30V)、奥に映ってるキーボードで大きさが分かると思う
ちなみにこんだけ馬鹿でかいコンデンサだと、端子の取付とかハンダじゃなくてボルトで端子を挟む方式でござんす。ドライバー一本あれば交換出来るので楽。んで交換して電源入れてみる…治りませんね。
仕方ないので「Audio Regulator II-04(DC電源生成・音声アンプボード)」ボードのコンデンサを総交換(通称ReCap)する。交換するコンデンサはこの辺りを参照。
[Bill’s Classic Arcade](http://www.biltronix.com/arcade_electcomp_01.html#arii0204 “Bill’s Classic Arcade”)
…って手持ちの交換部品を見たらC22,C23(1uF/63V)が発注ミスなのか22uF/63Vになってるし。回路図を見たらGNDに落とす用のアレなのでそのまま使う、容量がデカイ分には問題あるまい。
元のハンダ量がとんでもなく多いのでちと苦労したが、なんとか無事交換終了。電源とつないでテスタで出力電圧をチェック。先ほどの27,000uFで平滑してる10.6DCVが事実上乾電池でコンセント抜いても通電してるもんだから、コネクタの抜き差しでナイロン越しに火花見えてちょっと怖いぞ。
Audio RegulatorII-04ボードのReCap後、下に転がってるのは古い電解コン、全部アキシャルリード(抵抗みたいに上下に線が出てる)のに注目、日本じゃ中々売ってない(ので輸入購入)
そして基板をつなげる…ほとんど改善されませんね。なんだろう、昔は問題なかったから、電源とAR IIボードとゲーム基板の位置が問題あるんだろうなーコレ。流石に今日はここまで追求する気になれないのでここで終了。やることやったし、基板+電源箱は作りなおす予定あるし。
さらにMAJOR HAVOCの基板から動いてなかったX-LIN VRを交換。…あれやっぱり効かない。回路図見ても実際の回路を見ても問題なし。オペアンプ(TL084)の問題かしらん。面倒臭いので放置しとく(汗
で、MAJOR HAVOCのオリジナル基板とコンバージョンの違いは下記の通り。
– 基板そのものがちょっと違う(オリジナルはジャンパ飛びまくり)
– コンバージョン版は音源がPOKEYを四個合体させたカスタムIC(QuadPokey)から、POKEYを四本刺すサブボード(QuadPokey Eliminator)に交換されてる。
– コンバージョン版はクロックがオリジナルに比べて一割程度落とされてる(ボードごとに違ったりする)
んでうちにあるのはコンバージョン版。まずはクロックを変更するために、二箇所あるクリスタルを取ってSILソケットに入れ替えちゃう。んで元のクリスタルを入れて…動きましたね。
さらにオリジナル準拠のクロックに相当するクリスタルに入れ替え…おぉ早くなった!ヌルヌルだ! 一番良いところとして、描画のリフレッシュレートが上がるのが良い感じ。
コンバージョン版がオリジナル版に比べてクロックが落とされてるのは、単にモニタが旧型(WG6100)で描画速度に難があるから、というのが定説らしいけど、実際にはWG6100でも十分問題なし。単に難度を落とすためにクロック落とした説の方が有力。もっともリフレッシュレートも落ちちゃうので見栄えが悪いのが難点。エミュは全部オリジナルクロックっぽいですな。
さらに音源も運良く手に入ったQuadPokeyに入れ替え。実際に聴くと高音がキラキラしててこっちの方がいいなー、単にLPF定数違うだけという気もしないではないが。という訳で無事オリジナル基板相当になってかなり嬉しい。
あとは以前問題になったGRAVITARも、ハーネス側に抵抗を付けるのはやっぱ強度的に無理があるので基板側に取り付け。思い切ってX/Y-TPを取ってそこにボルテージフォロワ発振防止用の100オーム抵抗を入れる。TPが基板から取れなくて泣きそうになりつつも作業完了。やっぱ基板に抵抗置いた方が安定しますな、当たり前だけども。
という訳でベクタースキャン環境も地道にグレードアップ。まだまだやることは一杯。とりあえずMAJOR HAVOCのローラーコンパネはなんとかせんと…。