2006/10/22(日)の日常

10時頃叩き起こされる。うぅやっぱり眠い。

相変わらず風邪気味だし外は寒そうだしで躊躇してたが、床屋に行くのを延ばし延ばしにしてたので髪の鬱陶しさが個人的許容量を超えた。ので覚悟を決めていつもの床屋に、…知らない間に寝てて気が付いたら終わってた。家で寝てるより有意義と思えばOK。

その後はそろそろ冷えてきたので重い腰を上げて掃除を敢行、って言うのもファンヒーターの前に色々置きっぱなしにしてるので片付けないとファンヒーター着けられないのよ。という訳で埃に悩まされながらも色々と「確実に要らないモノ」をゴミ袋に突っ込む。細かい整理は後でいいや。

しかし出てくるものが色々と微妙で泣ける。今回処分した物

– 初代サターンスティック(バーチャスティックPROがあるので不用、つーかこんなのまだ持ってたのかオレ…)
– 初代ビートマニアコントローラ(DX版も持ってるので不用)
– SFC用ホリ製ジョイスティック(部品取りに使えるかと思って保管してた)
– PS用アナログジョイパッド(振動の無い初代と二代目…)
– その他ガシャキャラ物など多数

見つけたはいいが捨てられなかった物

– 任天堂ゲームウォッチ「オクトパス」、90年代に秋葉で売ってた逆輸入物。電池が切れてるので買っておこう。
– 友人から借りっぱなしのWin版スタープラチナ、借りてる間に友人が結婚してしまったので返しづらい(汗
– 電波新聞社製ATARI、MD兼用ジョイスティック「XE-1ST2」、今見ると小さいが作り最高。メカニカル4・8方向切替とかもいい。そのうちUSB化しよう。「XE-1PRO」も持ってたんだが探せば出てくるかなぁ。
– 電波新聞社製アナログジョイパッド「XE-1AJ」、いわゆるカブトガニ。センターの戻りがダメになってるが直せるかも。直してどうするかは聞くな。
– メガドラ6Pパッド。ハードオフとかで探そうかと思ってたのでちょっと嬉しい。個人的にLRボタン無しパッドでは最高傑作だと思う。
– 自作のX68k用メガドラ6Pパッド変換コネクタ。コネクタとケーブル(長さ2cm位)だけで構成されたシュールな物体。確実に今より昔の方が半田付け上手いな…。
– X68k用キャメルトライ用マウス・ダイアルアダプタ&X68kマウスのドンガラ。X68kマウスの基板はPC98用シリアルマウス接続基板に流用済み。何かに使えないかなコレ。
– X68k用純正トラックボール。軸がプラ製で折れたのでアルミ軸に変更した奴。なんか捨てられない…。
– PC9801NE用と思われるバッテリ。一時期借りてたのだが何故バッテリだけココに。どうやって処分したらいいんだコレ。

実際には捨てようと思ったら部屋の半分以上捨てられるんですがね(汗

しかしビニールパックのまま放置してたアルカリ乾電池(UM-3)が豪快に液漏れしてたのには驚いた、流石はソニー製。ちなみに同じ場所に置いておいた富士通製はなんともなかったのに。

ブラック・ラグーンの双子編最終話を見る。100%ガチでやってくれるとは思わんかった。この内容に嫌悪感を感じる人も多いだろうが、個人的には許容範囲、演出面で原作よりもずっと良い出来に仕立て上げたスタッフに乾杯(逆に言えば原作は演出のメリハリが若干物足りないとも言える)。全て世は事も無し…。

F1ブラジルGPを生で見ようと思ったが、流石にちょっと眠いので0時ちょっと過ぎに仮眠。


### マンガで見た“あの肉”が買えるらしい
(ExciteNews)

ご主人の熱意に感動しました。高いけどな。

2006/10/21(土)の日常

昨日寝るのが遅かったので、10時頃一回目が覚めたが二度寝して気が付いたら12時過ぎてる上に誰も居ない…、なんか勿体無い気分も。

ブランチ喰って新聞読んで、どうしようか悩んだがやっぱり暇なのでちょっと遅いけど予定通り支笏湖まで軽くドライブに行く事にする。幸い先週みたいな大渋滞は無いようで一安心。前が詰まり気味だがそもそも頑張る気はないから別にいい、つーかたまに途中でネズミ捕りやってたりするからココ(汗)

支笏湖は…なんつーのかね、オカルト的に言えば「オレの体と波長が合う」みたいな場所である。そんな事はあんまし信じて無いが、いつものようにホロピナイを過ぎた後の駐車場にクルマを止めて、湖周りの柵に座ってるとなんか「気力」がチャージされてる感じがしてくる、まだ紅葉狩りにはちょっと早いかったけど。充填完了した時点で帰り始め、既に日が落ちかけてるし。

帰りはめんどくさいので高速道路、せっかくのETCだし割引あるし(謎) しかし伏古インター手前辺りで突然渋滞、一体なにかと思ったら玉突き事故であった。滅多に乗らない高速でコレだと金返せみたいな気分になるな…(汗

あとは日本シリーズ見たりF1見たりとダラダラと、実は風邪が完璧に治って無いのだが薬が切れてしまった。明日は軽く部屋を掃除する程度で安静にしとこう。月曜もダメだったら出社してから病院だなコレ。

…って顎最後の予選がコレかよ orz、レコードタイムは出したけど。しかしマッサのブラジル仕様スーツはどう見ても安い特撮ヒーローみたいで(汗) あー決勝中に寝ないかどうか今から不安。

2006/10/20(金)の日常

なんか妙な夢を見て危うく寝過ごしかける。夢と現実の区別が付かなくなると怖いな(汗

仕事はまぁポチポチと。どうも気分が乗らなくて個人的な調べ物ばっかししてたのはナイショだ。いつものように定時で退社。

マスコミが色々とバカな報道やってたり色々あって気分が滅入ってくる。それに影響を受けてるオレも同類かも知れないとか考えて自己嫌悪。

2006/10/19(木)の日常

なんか昨日より症状が悪化しているような…、それでも休むほどじゃないので泣く泣く出社。

資料とシミュレータとソースをにらめっこしてたら、肝心のチップに致命的な問題がある事に気づいたり。いや実は全然致命的ではなくて簡単に回避出来る、ような気もするのだが出来なかったら結構ヤバイぞコレ。なんか今から苦労しそうな予感。アセンブラは命令コード自体が単純だからそんなに苦痛でも無さげだが。

今日も定時で退社。積もり積もった残件を少しづつ処理していく。

時間が余ったので先日隠し曲を全部連射パッドで解禁させたPS2版ギタドラVとギタドラMPSで遊ぶ。ギターは大分カンが戻ってきた、っつーてもまだ全盛期の半分も行って無い気がするけど。しかしギターはともかくドラムは素振りでも「なんでこんなのがクリア出来たのか」とか判らん(汗)


### [技術]PS3向けLinux、Terra Softが発表
(ITmedia)

コレどうなんだろうなぁ。PCに対するPS3の優位ってもはや「CELL」しか無いわけで(しかも普通に組んだら多分そこらのPCより遅い)、面白いと言えば面白いのだが…。とりあえず「PS3を買う理由」の一つには成りえるかも知れない。

ただ今会社でマルチコアCPUの勉強してるんだけど難しいよ。考えてみればマルチスレッドのプログラムにしても「1コアでタイムスライスした擬似マルチスレッド」と「複数コア毎にスレッドを割り振ったマルチスレッド」って同期の考え方が全然違ったりするし。

よく「CELLのプログラミングは難しいが、最大パフォーマンスを引き出す事が出来れば…」なんて言うけど、「最大パフォーマンスを引き出す設計」そのものが物理的にどんだけあるのかは疑問だ。マルチコアを否定する訳じゃないけど、クアッドコア位がパフォーマンスの妥協点じゃあないのかなぁ。

2006/10/18(水)の日常

昨晩は頭痛が酷くて、イヤになってきて途中でゲーセンCXの有野よろしく冷えピタシートを貼ったらコレが効いてぐっすり眠れた。あの手のは常備しておくと便利でいいな。

まだ回復率60~70%って所だが、これ以上休む訳にも行かんのでなんとか出社。仕事は次世代機の研究、うぅRISCのアセンブラ(一応Cも使える)は制限多すぎ…っつーか凝った事をやろうとすると急激に難度が上がるような。色々ネタは調べた方が良さげ。

体調の方は幸いにも回復方向にあって、なんとか鼻で息が出来るように(汗) この分だと明日位にはほぼ元通りだろ。んで定時で退社。

帰りに本屋で復刻した「モーターファン」を読む、と言っても大分趣旨変えしちゃってるが、これはこれで面白い。しかし1,600円はちと高いので購入は保留、欲しかったけど。F1の特集記事がかなり興味深かった。前後サス形式の詳細な解説もさることながら、昨年鈴鹿でのアロンソ車のデータロガーを公開してる、こういう所は変に太っ腹なんだよな>ルノー。

しかし中身を見るとクラクラとする。300km近い速度域からアクセルを閉じると(すなわちエンブレ)それだけで減速1Gかかるってどういう世界だ。ブレーキのデータを見ると最初にドカンと踏んであとは踏力を抜いている。これはセオリー通りだが、実はF1の場合速度域が落ちるとダウンフォースが指数関数的に減る→タイヤがロックしやすくなる。という訳でブレーキングも通常のクルマより遥かに難しいらしい。つまり「レコードラインを一台で走る時に最高のパフォーマンスが出せるが、近くに他車が居ると何が起こるか判らない」というのが今のF1らしい。そりゃオーバーテイクも難しくなる訳だ。

それにしても3年落ち位でいいから、タミヤから21世紀のF1マシンの1/12モデルカー出さないもんか。なんか1/12でRA273が出るらしいけど、個人的にはRA301も出して欲しい(第一期で一番形が好き)、その後にどんと最新のF1を…やっぱダメ? SA05Aでもいいから(汗

自宅では相変わらずゴロゴロと。色々と伸ばし伸ばしにしちゃってる件をどうにかせんとなぁ…。


### ここん所のゲーム事情とか

PS3が全然盛り上がってませんな、転売屋の予約しか盛り上がってないイメージ。つーか本当に発売まで一ヶ月無いのかと思う位だ。このままひっそり消えるのもありかと思う(ぉ

とりあえずPS2からデータの持ち越し用アダプタは出るみたいだが、専用コントローラの類は繋げないのな…。それ以前に互換についてのアナウンスが無いのが怪しい、11月に入った頃にサプライズがありそうな予感。なんかコントローラが毎回有線認識という不穏な噂があるが幾らなんでもデマだろうなー、バッテリー切らしちゃったら有線認識やり直しになると思うけど。ちなみにXBOX360のは無線で認識ですよ、つーかケーブルそのものが付いて来ないし。

「ゼルダがロンチで出るから」という理由だけでWiiを買おうとしていたぜルダファンの兄貴だが、Wii版のリンクってコントローラの都合なのか右ききなのね。結局「リンクは左ききじゃ無いと納得行かん!」という理由だけでWiiを見送り、GC版をオンライン通販で購入する模様。ある意味漢だ…。Wiiも色々不穏な噂が聞こえてくるので正直コケそうな気もする、あるいは発売後1~2年だけは盛り上がるとか。

PSPで「サラマンダポータブル」「パロディウスポータブル」「ツインビーポータブル」が出るとか。でもって「XEXEX(何故かサラマンダパックに入る)」と初代「ツインビー」の完全移植はコンシューマ初なんだよな…。頼むからこういうのは据え置き機優先にしてくれんか、PSPのすごい残像液晶じゃサラマンダの4面ボスの青弾が見えないんじゃないのか?(汗

あと、なんか突然「ザ・スキーム」の曲がCDクオリティで聴きたくなった病にかかったので大分前に出た奴を今更購入。こーゆーのはあるうちに買わんとな。

レジェンド 80’S「ザ・スキーム サウンドトラック」
古代祐三 ゲーム・ミュージック
サイトロン・デジタルコンテンツ (2002/08/21)
売り上げランキング: 14,503
おすすめ度の平均: 4.5

4 古代ファンは買いでしょう
5 買うしか!!
4 今聴いても…

で、E4Cで聴いてる訳ですが…、昔聴いたCDと全然音違うようなコレ(汗) 多分昔の奴がエフェクト結構強めにかかってて、今回の奴が生音だと思うんだけど、想像以上に音がスカスカで驚いた。曲自体はいいから文句はないのだが。「I’ll Save You All My Justice」は曲といいアレンジといい古代サウンドの最高傑作だと思う。

あとはZUNTATAレーベルからナイトストライカーとニンジャウォリアーズのリマスター版が出れば…。いや本音を言えばもっと欲しいものはあるのだが、この二本だけはちゃんとした形で出しなおして欲しい。

2006/10/17(火)の日常

目覚ましが鳴るちょっと前に起床。…全然体調が良くなっておりませぬ。

無理すりゃ会社に行けない事もないけど、行っても多分まともに仕事出来ないだろうし、これ以上悪化させるのもナニだし。てな訳で休む事に決定。正直有給の残りが少ないから、あまり休みたくないのだが…。で、会社の人が出勤する時間まで新聞読んだりして暇を潰してから電話して寝込む。

15時頃再起動。少しマシになったような気もするが、まだダメっぽい。とりあえず昼飯喰って雑誌読んだり。寝込むほど具合は悪くないってのが微妙すぎる。

夜はスカパーで撮った「ニュルンベルク裁判(Wikipedia)」のドキュメンタリーを見る。突っ込んだ内容を期待していたのだが、結局は裁判におけるヘルマン・ゲーリング(Wikipedia)観察記みたいな内容でちょっと肩透かしだったかも。まぁ「極東国際軍事裁判(いわゆる東京裁判と呼ばれる戦勝国のリンチ行為)」に比べたらまだ遥かにまっとうな内容ではある…のかなぁ、そこまで突っ込んだ内容になってないし。

しかし「この裁判は『国際法で戦争行為を犯罪にさせる』事が目的だった」なんて言葉、植民地を多数持ってた連合国側が言うかね? そりゃそうなれば理想的なんだろうが、悲しい事に今もなお戦争(あるいはそれに準じる行為)は世界のあちこちで続いていて、軍人のみならず罪の無い民間人も亡くなってる訳だし。結局世界は60年経っても一歩も進んでないのかも知れない。

2006/10/16(月)の日常

なんか風邪が悪化しているような、しかし休むってほどでも無いので重い体を引きずって出社。

…あかん、どんどん症状が悪くなっていくような。辛抱溜まらんので午後イチで近くの内科に行って風邪薬を貰ってくる。

とりあえずクスリは飲んだが、全然症状は治まらず。なんとか定時までコラえて退社。

家に帰ったらドイツからの荷物が届いていた。あぁコレは昨日「支払いから一ヶ月経ったのにまだ届かねぇよ」とメールを送ってしまったブツではないか、なんでこのタイミングで来るか。幸い相手からの返信はまだ来てなかったので速攻で「今届いた、まさか昨日の今日で来るなんて(意訳)」とメールを返信しておいて誤魔化す。

中身を確認したら「遅れたお詫びにプレゼントを付けるよ!(意訳)」てな封筒が入ってて、開けてみたらそれなりにいい値段のするブツが入ってた。でも欲しかったかと言えば正直微妙な所だ。ヤフオクで売ればいい値段になるのだが、なんか好意でプレゼントされたブツだから売る事に抵抗あるなぁ(汗)

その後、風呂入ってたら返事が返っていた。「オレっちの発送が遅れたのがそもそもの問題だから気にすんねい、ありがとよ!(意訳)」という内容。なんかちょっといい気分である。まだ欲しいブツもあるのでそのうち頼むかなー。

今月のカード支払いの金額が洒落になってません。いや内訳の大半は自動車任意保険の年間一括払いだから当然と言えば当然なのだが、懐に余裕があってもこういうのはあまり見たくないなぁ。今月末にはスタッドレスタイヤ買わんといかんし。

えーと風邪が洒落になってません。今日は早めに寝る。

2006/10/15(日)の日常

10時頃起床、どうも風邪気味なんで大人しく療養。掃除とか床屋とかやるべきネタはあったのだが全く手付かず。どうにもダルくて午後から寝ちゃうし。

晩飯は先週いけなかったラーメン屋に。旨いけど最近脂モノが苦手になりつつある…、揚げ物とか体調悪いとどうもダメ。あんまし認めたくないが歳だよなぁコレ。

帰宅後はmotoGPポルトガルGPの決勝、久々の生放送でちょっと嬉しい。…とか思ったら序盤でペドロサがチームメイトかつポイントリーダーのヘイデンを巻き込んでクラッシュですかー(汗) ヘイデンにしてみれば「最低」なんだろうけど、予めチーム連携も上手く行ってないみたいだし、クラッシュ前にペドロサを接触させつつオーバーテイクしているのでちょっぴり因果応報という感じも。ペドロサの気性の荒さなんて散々判ってるだろうに。

そもそも優勝回数が少ない奴でも状況によってはポイントリーダーになれるという、今のポイント制自体がどうも納得いかんのよオレは。F1もWRCもmotoGPも全部そうだし。個人的には1位:10pt、2位:4pt、3位:1pt位でいいんじゃないかと(ぉ、ただこれだとチャンピオンシップ争いが割と早く決まっちゃうという欠点はあるけど。今のポイント割り振りも「チャンピオンシップ争いが出来るだけ白熱するように」FIAが組んだモノだしなぁ。どちらにしろ1位と2位、3位と4位の差はもっと付けた方がいいと思う。

で、ヘイデンが抜けてロッシ独走パターンになって見る気が失せたと思ったら、今度はエリアスが絡んで俄然面白く。つーか滑らせすぎだって>エリアス。さらにファイナルラップ近くになったらケニーJr.まで絡んでもう目が離せない。最終ラップでロッシが予想通り華麗にエリアスをパス…と思ったらエリアスが根性で怒涛の立ち上がりを見せて0.002秒差でロッシに勝った…、いや面白かったー。

これでロッシは残り一戦でヘイデンに8pt差でトップに、優勝回数も上回ってるからかなり余裕、しかも最後はロッシ得意のバレンシア。まだ何があるか判らんけど、本当誰かがアングルを書いてるんじゃないか?っつー位ドラマチックだなー>今年のmotoGP

しかしまだなんか頭がボーっとしてますよ。正直明日も休みたい…。

[書籍]アーロン収容所(会田雄次)

左も右に首を振りっぱなしなのも疲れるので、とりあえず「知る」ために書籍を読んでみる。

ビルマ戦線で最後まで生き残り、戦後イギリス捕虜となってラングーン地方の捕虜収容所に二年間捕虜生活を強いられた著者が当時の記憶と日記(当然メモ帳なんて支給されないからこっそりトイレットペーパーに書いていた)による、捕虜当時の私人としての感想と客観的に見ようとした時の心情を可能な限り再現した名著である。

ちなみに初刊行が昭和37年、文庫版が昭和48年発行っていうから相当古い本である。こういった本がまだ当時そのままの内容で新品で手に入る辺りは評価されるべきだろう。ただその分仮名づかいがちょっと古いので、ある程度古い漢字が読めないと読みづらいかも知れない。

書いておくが著者は「当時から開戦の大儀も懐疑的であったし、現地に到着してからの武装及び支給は粗末極まりない始末だった」と述べており、別に全く右寄りの人では無い事は断っておく。

アーロン収容所
アーロン収容所

posted with amazlet on 06.10.15
会田 雄次
中央公論社
売り上げランキング: 31,993
おすすめ度の平均: 4.83

5 軍人でない人の、戦争が終わった後に始まる戦記です
5 強烈なシーン・・・
5 異民族が交錯した場所

それにしてもこの内容の鮮烈さはどうだ。始めの三分の一はイギリス人と日本人との違いにあまりに本気でクラクラする、精神的に読むのが辛い位だ。「人種差別」という事の本質をこの年齢でようやく理解するとは思わなかった。「人種」の中で差別するんじゃなくて、もう「人間」と「家畜」の間に入るようなもん(家畜と同等かも知れない)なのですな、本物は。

思えば「イエローモンキー」という言葉は揶揄で無く、本気でそう思ってた奴も多かったのでは無かろうか(ルーズベルトは「日本人は人間と猿との混血説」を信じていたとする怪しい説もある、その割には本人は親華派ではあるが)。日本も「鬼畜米英」と言っていたが、これについて「本気でそう思っている者はほとんど居なかった」と作者が述べている。ここで注意すべきなのは「あくまで作者の周り」の話であることね。

ちなみに有名な「戦陣訓」の「本訓 其の二:第八 名を惜しむ」にある一節。

> 恥を知る者は強し。常に郷党家門の面目を思ひ、愈々奮励して其の期待に答ふべし。生きて虜囚の辱を受けず、死して罪禍の汚名を残すこと勿れ。

というのは戦後散々批判され、これを発行した東条内閣が激しく批判されたのも有名ではあるが、書いたのは「東条英機」本人では無いし、Wikipedia:戦陣訓にあるように本来の趣旨と全く逆に言われている事も書いておこう。

でもコレに限らずシベリア抑留や中国での思想改造(日本人捕虜のみならず朝鮮・ベトナム戦争時にアメリカ人捕虜も共産主義洗脳を受けている)なんかの話を聞くと、どっちにしろ捕虜としてまともな扱いを受けた人々はまだ幸いだったのかも知れない。アメリカ軍捕虜は結構待遇が良かったらしいが(この辺り未確認)、戦争初期には「日本軍の遺骨を本国に送って記念品にした(「ライフ誌」の表紙にもなったり、後に軍から禁止行為が通達)」という事実もあるからなんとも言えん。無論日本が他国軍捕虜に行ったと言われる残虐行為も看過すべきではない。

後半近くになるこの状況下においてもなお生きていく日本軍捕虜、そしてビルマ人、グルカ人、インド人等の人間観察など割と読みやすく、面白くなってくる。日本人についても著者自身が述べているが、「今の日本人が失った物」が散見される以外に、本質的に良い所と悪い所が今とあんまし変わらないような気もしてなぜだがちょっと安心したりもして。民族性ってのは数十年の年月やGHQが行ったWGIP(War Guilt Information Program、詳しくは各自ググって調べる事)位じゃ変わらんもんだなぁ、と。

ここ最近はWGIPの洗脳からようやく解放されつつあるような気がする。青春時代を戦争真っ只中に過ごしたうちの母の話を聞くとWGIPの効果も絶大であるな、とは思うが大本営発表の嘘っぷりも相当なもんだから仕方ないような気もする。でも話すと色々面白いよ、大東亜戦争前に既に日本でキリスト教徒でも無いのにクリスマスを祝う事があった事も判るし(さすがにケーキまでは出ない)

ちょっと話が脱線気味になったので戻すと、要するにこの本は「戦後間も無いビルマでの各種人種の観察日記」と言ってもいい。右の人には日本が掲げた「大東亜の解放と独立」という大儀、左の人には日本人捕虜が受けた惨い仕打ち(「人間として扱われない」というのは、まだ拷問を受けるより辛いのがよーく判る)や各種アジア人が日本軍に対してどういう態度を取っていたか、などを改めて問い直せる名著であろう。なんというか「読んでおいて良かった」と思わせる内容である。

個人的に、一番印象に残った一説を引用しておく。

>  無意味で過重で単調な労働の連続は、やがて兵隊たちの反抗心を失わせ、希望をなくさせ、虚脱した人間にさせていった。半年もたつと収容所の門で、飯盒と水筒をもち、腰をおろして出発命令を待っている兵隊の顔は、なんとも異様なものになっていた。みんなだまりこくって、ぼんやり地面をながめている。兵隊につきものの猥談も出ない。
>  もう雨期で雨合羽には音をたてて大きい雨がたたきつける。立っているのは嫌だ。みな雨合羽のまま泥の上に並んで腰をおろしている。泥水がしみこもうが、雨水が背中へ流れ落ちようが、もうどうでもよいという調子である。何かのときふとそれを見ていた小隊長が、驚いたように私に言った。
>  「捕虜だ、みんな。これが捕虜の顔だ。みんなまったく同じ顔だ。」

…果たして今の日本人はみんな違う顔をしているだろうか。出勤ラッシュの時なんかみんな同じ顔をしていないか。今は本当に平和で幸せなのか。そんな事をこの一節から強く感じた。

しかし後書きで英語版の発行に関してイギリス人から「日本軍もイギリス人捕虜に対して残虐行為を働いていた!」と批判が相次いだらしいが、やっぱり根本的な所から分かり合えない人種なのかなぁ、翻訳がまずかった(あるいは英語では著者の意図が伝わらなかった)可能性もあるけど。

2006/10/14(土)の日常

今日は出勤日だが、ここん所休みが合わなくて病院に一ヶ月半以上行って無いので、これを口実に休みを取った。昨晩早く寝すぎたせいもあって7時前には起床してしまう。

んで予約していた10時ちょっと前に病院に到着。最近は予約制もきちんと機能するようになってきて会計まで30分で終わった。内容は「血液検査の結果:中性脂肪がちょっぴり多めだけど治療するほどでもない」「日中眠くて仕方が無いって事で、寝る前のクスリを若干減らした」という結果に。改善されるといいなぁ。

通院後はあちこちによりつつ買い物。模型屋でAUTOart製の1/43 インプレッサWRX STi ’06 ホワイトのミニカーを購入。つまりオレの愛車の色違い。どーせシルバーは出ないだろうからもう白でいいやと、実は実車も白が欲しかったのだが、洗うのが面倒くさいからシルバーにしたというオレである。自分の愛車(に出来るだけ近い仕様」を1/43で集めるのは結構面白いよ。1/43ならそれなりに種類も豊富だし。

欲しいミニカーも結構あるんだけど、1/43は割高だし置き場所もないんで我慢しておく。本当に欲しい奴はやっぱ1/18で欲しいし。

その後は天気もいいし、あと一ヶ月もしたら峠はスタッドレスで無いと死にそうになるのでドライブに行く。そいやまだ朝里峠を走って無いなーと思い、まず中山峠山頂まで登って昼飯でも喰ってから帰りに朝里峠経由で帰るドライブルートにする。

…って、石山通りに入った瞬間渋滞なんですけど。やっぱMTはこういう時だけちょっと辛いな。とにかく何故か進まない。なんとか一車線合流の所までは来たがここまで来ても延々と渋滞。この調子だと帰る頃には日が暮れてないか?(汗

根負けして中山峠は諦めて、なんとか朝里峠行きの交差点まで我慢してそこから朝里峠に入る。いつもガラガラの道路だが今日に限っては妙に台数が多い。果ては二段重ねのトランポまで通ってたり、大丈夫なのか?

で、普通に流れに乗ってたら制限速度すら出せないのでバシバシ追い越しをかける。前方がクリアになったら無理をしない範疇でそこそこ流してみる。あぁやっぱ面白いなぁ、でも例の連続ヘアピンは舗装が凍結路面対策用になってて滑って、下りだとブレーキが怖い罠。大人しく走って余裕を持って回ってそこからハンドルを丁寧に戻して一気に踏み込む(タイミング間違えるとフロントLSDが効いて面白い挙動が出る)でシフトアップ→ブレーキングしてシフトダウン、てな感じ。あんまし速く感じないんだけど後からギア比と回転数を思い出したらそこそこ出てたような…いや気のせいだろうきっと。やっぱ踏んでナンボだなぁこのクルマ。

最後の方は前方が詰まったのであとはクルージング、気が付いたら右腕上腕部と右胸の筋肉が痛んでる。どうもさっきフロントLSDと格闘した際に痛めたっぽい。つーか体力落ちすぎ、体鍛えないと。

あとは昼飯を購入して帰宅。のんびり過ごす。あまりに眠いもんだからつい夕飯まで寝てしまう。

夜もダラダラと過ごす、つーか朝から鼻風邪気味で実はちょっと辛かったり。珍しくWRCトルコでLEG2終盤に+30secで2位に付けてたぺターがまた岩にヒットしてリタイア、って所で心が挫ける。つーかなんでここまで運が無いんだか。ただクルマは確実に仕上がって来ているっぽいのがせめてもの救い。

そいやTVhでのライオン丸Gが地デジだと上下左右額縁でガッカリ、TVkだとちゃんとワイドソースらしいのに。HDDレコは今の混乱っぷりを見ていると、ここらでRD-X6辺りを安く手に入れるかどうかちょっと悩む。HD DVDもBDもメディア価格はともかく、本当にHVソースで残したい奴ってそうそう無いしなぁ。それならいっそPV3で(ry、という思いもあったりして。現在色々と悩み中…。