先日プリウスとオーラNISMOの試乗に行ったらプリウスは乗れず、オーラNISMOは乗れなかったけどオーラ4WDには乗れた。でもやっぱりNISMOとプリウスに乗りたいので改めて試乗を申し込み。
オーラNISMOはメーカーサイトから試乗申し込みをしたらサクッとメールで返信が来てすぐ決まった。プリウスは先日見積もりだけ取った所にメーカーサイト経由で申し込んだけど返事が一切来ない、ので別のディーラーに電話して予約した。「忙しいので試乗無理です」とか言われるのは全然いいけど、返信すら一切来ないのは流石にダメだと思う。
そして4/26の昼前にオーラNISMO 4WDの試乗すべくディーラーに移動、試乗車はメーカーOPのプロパイロット・BOSE付きのやつ。タイヤは夏タイヤというか、本当に下ろしたての新車でオドメーターも300kmなかったので工場装着タイヤで来てるってことですね。
日産:オーラ [ AURA ] コンパクトカー | 価格・グレード | NISMO
ドラポジは先週オーラ4WDに乗ったので特に違和感はなし。ディーラーの人がドライブモードをNORMALにしてくれたので発進。…これノーマルのオーラと全然違うな、圧倒的にレスポンスが良くなっていて速い、いや速いというかスロットルの早開き相当なのかも分からんが。
足回りは明らかにノーマルのオーラより固い、けど個人的には全然許容範囲。ドライブモードをECOにすると思いっきりアクセルレスポンスがダルくなって笑う、これがノーマルのオーラのNORMALモード相当っぽい。なるほど。
ノーマルのオーラもそうだけど、後輪モーター+回生ブレーキで前後ピッチングの制御をやってるのがかなり効いてる、おかげで乗り味がかなり良くなってる。ノートe-PowerのFFに試乗したことがあるけどピッチングがひどくて、あの時のネガなイメージはほとんど解消されてる感じ。
そしてNISMOモード、これ速いわ、ただアレな速度は出せないからそこまで試せてないけど、速いけどすぐ加速感が頭打ちになってあまり伸びない感じもする。それはそれで街中や峠だと十分だとは思う。
それにしてもNISMOモードのアクセルレスポンスが超反応すぎてビックリする、ハーフスロットルでmm単位の操作にビンビン反応するので正直街中では扱いにくい。コレが許されるのはちょっと凄い、排ガス対策でレスポンスがダルダルになった今時のICEには絶対真似出来ない領域。
でも後でレビューを見たら「NISMOモードを常用してます」って人が結構いて怖くなった、アクセルをデジタルで踏んでるのかな? あと2WDの方が体感的に速いらしく、実際2WDのが100kgくらい軽いのもあるけど、多分半分くらいはピッチングが盛大に出るから速いと勘違いしてるんじゃねえのかな。こういうのもあるから本当に自動車関連のレビューは注意深く読んだ方がいいと思う。この文章も疑うべき。
ディーラーに戻って駐車、小さいのでめちゃ楽々。標準装着タイヤがミシュランPS4でちょっと驚いた、気合い入れすぎでは。
そんなわけでオーラNISMO 4WD、実はかなり気に入ってる。でも正直高い、基本Bセグなので値段の割にちょっとつらい部分が色々あるし。でも走りだけは本当に絶品だと思う。逆に言うとこのチグハグさが今の日産の課題なんかなと思う、エクストレイルのe-4orceも走りだけはめちゃくちゃ良かったし。
ただシフト操作に関してはあんまし良くないとは思う。特にDレンジからNレンジに入れる方法が普通分からん、後でマニュアルを見てブレーキを踏まないとDレンジからNレンジに入らないと知ってダメかと思った。なんでかというといわゆる「ペダル踏み間違い」に対応する一番いい策が「即時にNレンジに入れる」ことしかないと思ってるので。
試乗が終わった後に見積もりを取ってもらう、今度はクッソ高いディーラーOPは可能な限りつけずに。それでもやっぱり高い。査定もぜひと言われてお願いしたけど、回答が来るまで時間がかかりそうなので後でメールで送ってもらうことにする。
次はプリウスに試乗するために移動。プリウスHEVのZバージョンでe-Four。乗り込む時にルーフに頭をぶつけてしまう、いや低い。デジタルインナーミラーは付いてないけど付けた方がいい気がする。ドラポジを合わせるとメーターパネルの下がちょっと切れる、けど諦めて移動開始。
外観の見た目の割には全然乗りやすいねこれ。色んな人に言われてるシフトゲートもよく考えられて誤動作もしづらいと思う。アクセルを踏んだ時も別にドカンと出るわけじゃない。これでミサイル云々って言われたら流石に運転手の問題だよな、旧型は知らんけども。ひょっとしたらアクセルを踏んでドカンと出ないから逆に問題なのか?
にしても目線が低い、隣に現行フィットが並んだ時にフィットの方が高くてびっくりするし。楽しい。THSIIのドライブフィールも慣れなくて楽しい。
信号待ちで青信号になったら1秒しないうちに「青信号なので発進せえよ」って言われてびっくりする。これ信号機と通信してるんかな、画像認識? 流石に時間が短すぎるので設定はあると思いたい。ナビの画面が超でかいのにナビ画面がなんかスカスカに見えるのは勿体無い。あとこれも後輪モーラーでピッチング制御やってませんかね、ブレーキ時の姿勢が割とフラットだし、どうなんだろう。SUVばっかし乗ってて車高が低い車がどうだったか忘れてる可能性もある。
路面が空いた時にちょっと加速してみたけど必要十分という感じ。別段「速い」って感じはしないけど2Lもあるので多分伸びるんだろう。降りるときにシートが自動的に下がるのはちょっと驚いた、これ便利。
そんな現行プリウス、あまりに見た目優先にしすぎてどうよ? って気持ちもないわけじゃないけど、この見た目じゃなければ試乗もしなかっただろうし。この見た目で可能な限り頑張ってるのはよく伝わってきた。あのメーターパネルだけはちょっと理解に苦しむけども、全体的には結構好印象。
そんなわけでオーラNISMO 4WDとプリウスHEV Z e-Four、流石にこのクラスだとどのメーカーもそつなくまとめてるなと、色々と感心したりちょっと残念に思うこともあるけども。
ただ両車とも現在オーダーストップ状態で年次改良待ちなのであった、年次改良の内容も見せてもらったけど基本的には装備周りの変更のみ。オーラNISMOはまだ在庫車があるっぽいけども。
そして翌日に日産からのメールでCX-5の下取り査定額が残債を超えてしまったことを知る、つまり今乗り換える方がむしろお得状態。悩む。