[EZO SUMMER RALLY 2005]ラリーオフィシャル初体験

昨日に友人から「日曜日はヒマ?」ってな電話を受け取ったのがキッカケであった。この時点でなーんか嫌な予感がしてたんだが案の定「地区戦ラリーのオフィシャル手伝ってくんない?人足りなくてさぁ、半日で終わるから」…予感的中。

そもそもモータースポーツ競技のオフィシャルを「やらないか?」てな話は数年前からあって、実際に友人が何人か常連になって国際様式イベントにも参加してたりする。ただオレはオレなりの事情(当時仕事が突発的で忙しかったし)と個人的な理由(これは書かない)でずっと未参加だったのだ。友人もそれを知ってるハズなのにオレに電話してくるって事は「人が見つからなくて相当切羽詰ってる」って事である。ヤベェ断りにくいよ。

「静内AM8:00集合は遠いしAM4:00にでも起きないと間に合わない」とか断ろうと思ったのだが、前述した通り「切羽詰った状況」なのは理解してるので自分で言うのもなんだがどうにも歯切れ悪し。さらにこの友人、他人を論破する時は本当に容赦なくて、これがまたほとんど正論だから今のオレの状況だとどうにも負が悪い。

決定的なのは「この程度で『出来ない』なんて言ってたら転職しても続かねーぞ」てなお言葉。…これは効いたね。仕方ないので翌日AM5:00に友人宅にて集合という事で決定、はふ、ちょっとためいき。事前に荷物を用意して、流石にいつもの調子で夜更かししてたら大変な事になりそうなので早めに風呂入ってPM22:30頃就寝、いまいち寝つき良くなし。

AM3:45目覚ましで起床。いまいち睡眠リズムとずれてちょっとダルいが問題は無し。顔洗って着替えて荷物を持ってAM4:10頃に家を出て、近くのコンビニで朝メシを買出ししてから友人宅に移動。ウィーダinゼリーは運転中でも平気だから便利だ。

AM4:50頃友人宅に到着。友人が出てきて色々荷物を積み込む。てっきりココから友人のクルマで移動するもんかと思ってたら「もう一人乗せるからレガシィの方がいいだろ」っつー事で急遽オレのクルマを出す事に。もう一人は近くの駅前で待ってるっつー事なので駅にて回収。「近道知ってるしー」てな事でここで運転を友人に代わってもらいオレは後部座席に引っ込んで朝飯を食う。

あとはひたすら静内に向かって飛ばす。国道235号線に入った辺りから時間的余裕が出てきたのでのんびり走る。途中で入ったコンビニのお客が全員今回のラリー関係者でみんな友人の知り合いだった。客が知り合い率100%のコンビニって一体。ちょっと集合場所が判らなくて迷ったが、電話で場所を聞いてAM7:40頃にようやくラリーHQに到着。良く判らんのでしばしクルマの中で待つ。

AM8:05分頃ようやくまともな説明開始。今回オレが担当するのはSS3,4,6(全部同じ場所)のフィニッシュ計測地点、いわゆる「フライングフィニッシュ(以降FFと略)」地点である、一緒に組まされた人もFFは未経験とのこと。友人はFF経験済みで、かつFF地点から数百mあとのストップ地点担当という事でサポートするとのこと。まぁやるしかないわな。

クルマが足りないという事でオレのクルマもSSに持ち込みという事に。ただし今回はターマックラリーだからまぁ気が楽、林道だったらちょっと泣いたかも。無線を受け取りルーフに吸盤式アンテナを設置してSSに出発。例の蛍光色なベストを着るのかなと思ったらポンチョであった。ちょっと残念、まぁPCのRBRで数十人刎ね飛ばしてるしな>蛍光色なベストを着たオフィシャル(ぉぃ

ゆっくり移動してFF地点にクルマを置く。FF地点はミドルライトコーナーの立ち上がりで車は道路左側の林道入り口に止める、って事だったが、これだとFFでドアンダー出た場合に突っ込まれそう、幸い道路の反対側にも林道入り口があったのでそこに止め直し。多分走ってるドライバーにとっても「ライン外したら人のクルマまっしぐら」な場所にクルマがあるよりは良かろう。

まずは看板、FFの100mほど手前に黄色のフィニッシュ看板を両脇に設置。んでFFには赤色のフィニッシュ看板を設置。そして計測器は1/1000秒まで計測出来る(っつーてもラリーの計測時間は1/10秒単位ですが、余分は全部切り捨て)TAGホイヤー製の電光速定機。これを三脚でコース両脇にセットして光軸を合わせ、間に何か通過したらその時間が端末のプリンタで打ち出されるという仕組みである。

しかしこれがうまく行かない。光軸のセットは慣れればそんなに苦労しないのだが、手で光軸を遮って計測器のランプが点灯しても端末のプリンタに出てこない。そもそも現在時刻時刻セットですら妙に不親切。結局なんとかなったが日本語マニュアル端折りすぎー! そのくせ「非常に高価(33万円)なものなので取り扱い要注意」とか書いてあるし。実物はとてもチャチで見た目3万円でも高いかと思うぞ。

バックアップ用に手動計時計も用意、こっちは日本メーカー製でちゃんとしたマニュアルが付いて来たのでなんとかなったが、ラップ計測の手順を間違えると即座に時刻セットモードになるのはなんとも…。てな訳で「電光速定機の記録を読み上げてストップに無線で通知する」役目はもう一人の方。オレは手動計時を担当という事になった。

ゴタゴタもあったがラリーは進みます。てな訳で0カーが通り過ぎて約20分後、AM11:00頃にSS3がスタート! 無線から各ラジオポイントからのラリーカー通過が告げられる。あぁちょっとワクワクするなぁ。そして排気音とスキール音とともにラリーカーが目の前を通過。

さすが先頭集団は速い。3.53kmをほぼ初走2:00ジャストで再走だとさらに1秒以上詰めてくる。てな事はアベレージほぼ118km/H? 後で確認したがどうやっても70~80kmまで落とさないとヤバイ所があるのでトップスピードは160km/H位出ていそう。二車線フルに使えるとは言えやっぱし本気の人は速い。ただ遅い人は3分越えるし全然踏めてないのが音から判る。やっぱ地区戦だとピンキリだなぁ、FFでしかもセリカが思いっきり踏んでて2:09(だっけ)位のタイムだしてたのは凄いと思った。

しかし数台計測の後にちょっと電光速定機の端末の位置を移動したら計測がされない罠、仕方ないのでこっちで計測した手動計測時刻を告げる。後で友人に聞いたが「~分65秒」「~分65秒、確認願います」「~分65秒」「だから65秒はないでしょ!」てなやりとりがあった模様。オレが無線担当の人に「~分05秒」を「~ふんぜろごびょう」じゃなくて「~ふんごびょう」と言ったのが発端らしいが、何が起こるか判んないね人間(汗)

2台ほど通過する間に電光速定機は端子の抜き差しとかやったら何故か直ったので(本当に33万円もするのかコレは)あとは再びちゃんと計測復活。最後のラリーカーが通ったあと、スイーパーカーに記録と測定器のプリンタ出力を渡してSS3完了。

ここでストップに居る友人の所に行ったらアイテナリーがあったのでチェック、つーかなんでこっちに無いんだよ。SS3と4は同じステージの連続だがここでリグループ&サービスが入るので昼飯だろうとのこと。しばらく待ってたら弁当が配給されて来たので有り難く頂く。弁当を食い終わった後にお茶が来たのには正直アレだが。しかしヒマだ、暇つぶしの道具とかお菓子とか持ってくるべきだな。

しばらく待ってPM13:30頃からSS4スタート。こちらは何も問題も無く終了、ただ一台途中で事故ったので後からレッカーされた模様。SS5終了後そのままPM15:00頃にSS6開始、こちらも無事終了。

その後最終SS7が終わった後にリエゾンでラリーカーが逆送するというので撤収作業はやってもいいけどオフィシャルのクルマは動かさないでね、との連絡が入る。仕方ないので撤収作業だけ済ませてしばし待つとラリーカーが逆送してくる。通り過ぎざまに軽く会釈すると相手もちゃんと返してくれる。まったりしていい気分ですな…。

しばし待ってスイーパーカーが通り過ぎた後にオフィシャル全員で撤退。静内町役場にて集合して備品の回収&片付け。あと日当貰って領収書書き書き、車出してると車代貰えるんすね。しばしまったりした後に帰路…ってオレが運転するのかよ! ちょっとハメられた気分。

帰りは道路も多少混んでるし、オレも飛ばすつもりはないのでまったりと運転。途中「こぶしの湯あつま」にて温泉、ターマックラリーとは言え一日中外に居たからねぇ。あー実に癒されること。出た後は早来の蕎麦屋で晩飯。さてここからが睡魔の勝負です。

…とか思ってたが意外に眠くはならず、ただこの辺りから雨が結構酷くなってきてそっちの方がよっぽど問題。PM21:00過ぎに友人宅到着。二人をそれぞれ家に送り届けて完了。最後に一人の状態が1番ヤバイので音楽ガンガン鳴らして歌いながら帰宅。なんとかPM21:50頃到着。疲れたー。

そのままいつも通りの夜を過ごそうかと思ったが、睡魔には勝てず軽くWeb巡回してPM23:00頃就寝…。充実した一日ではあった。