2019年10月24日(木)の日常(本州旅行 7/9)

8時半ごろ起床。朝風呂に入ってすっきり。

朝メシも忘れずに食べに行く。550円の和食膳。ご飯がお代わりできるし、コーヒーとか飲み放題でコンビニ飯よりはずっといいですよ。やっぱり金のかけかたは間違えちゃダメよね。

ダラダラとTLを見てたら「iPhone 11Pro」で「マクロも性能上がった」って話が。今回の旅行で「広角ほしい!今すぐ欲しい!」とか本当あちこちで思ったしちょっと考えてしまう。広角レンズを増やすという選択肢はやっぱ正しいと思う。

とか思ってたらフロントから電話。え? チェックアウト時間? 10時じゃなくて9時? すいませんいますぐ出ます! と慌てて荷物をまとめて出る羽目に。ロビーでちょっと休む。んでもこのホテル、個人的にはすごく居心地良かった。

のんびりと移動して本日の目的地こと「トヨタ博物館」に到着。ここは展示数が半端ないということで丸一日潰す予定。にしても周辺の地名、「古戦場」とかは分かるけど「血の池公園」は噴いた、いいのか(汗

トヨタ博物館

トヨタ博物館に入ってとりあえず一周り。なんだココは。置いてあるのが超貴重品で、しかもどれもコンクールデレガンスに出せそうなコンディションである。かつ全車基本的に動態保存、つまり実際に走れるらしい。意味が分からない…。ここも全部紹介したらキリがないので気に入った奴だけ。

まずは「トヨダAA型」がお出迎え。レプリカらしいが雰囲気がすんごい。出来もすごい。写真撮ろうとすると近くに居るコンパニオンさんがさっと避けるのもすごい。

そして「ベンツ・パテント・モトールヴァーゲン」がお出迎え。これもレプリカでオリジナルは1886年製、明治19年…。

裏側も見られます。水平にマウントされてるデカい車輪はフライホイール。なるほど。こんなデカいのが必要なくらい当時の内燃機関は効率悪いのね。

お約束のフォードT型、色が赤なんで結構後期のモデル。

「ロールスロイス・シルバーゴースト」、なんつうかもうこんなのが1910年に出てたというのがもう。日本はまだ明治だぞこれ。

お気に入りの「プジョー・べべ」、名前の通り相当小さい。まあ小さいっつーても当時の価格は凄かったと思うが。

この辺りの年代まで車輪周りにブレーキの類が見当たらなくて謎だったんだけど、どうもプロペラシャフト根本にブレーキを配置してたっぽい。止まる時はクラッチ切ってブレーキを踏んでプロペラシャフト自体を止めるのね。デフなんかない直結だろうし。それで十分だったんだろうか。

初期のレーシングカーと言えばこれでしょの「ブガッティ・タイプ35B」、この辺りでほぼ今の自動車とメカニズムが一緒になってくる。逆に言えばここまで来るのに30年以上かかってる。

トヨタが「トヨダAA型」を作る際に参考にした「デソート エアフロー」、この隣に別の「トヨダAA型(これもレプリカ)」が並べてあるんだけども、結構パクリ感が…。いや細部は全然違うけども。

みんな大好き「フィアット500」、何「ルパンが乗ってたのと違う?」だって、アレは「新フィアット500(ヌォーバ・チンクエチェント)」で、フィアット500と言えば正しくはこっちを指す。通称「トッポリーノ」、映画「ローマの休日」に出てきたらしいが見たことないんだよなあ。

「シトロエン11B」通称「トラクシオン・アヴァン」、「トラクシオン・アヴァン」というのはまんま「前輪駆動」で、つまりは世界初のFF車である。シトロエンは昔っから変なメーカーである。

まさかあるとは思わなかった「KdFワーゲン」、WWII勃発前にヒトラーがポルシェに作らせてたアレです、本物です。すげえ…。後で戦後発売されたVWワーゲンと見比べたけどあんまし変わってないのね。

みんな大好き、映画でおなじみ「タッカー」 「革新的なクルマ」と言われてたけど、周りにある同年代のクルマと見比べたら「当時のトレンドを取り入れまくり」に見えて、そりゃそれだけじゃ売れんわという気分にはなる。

「ポルシェ356」、ポルシェがVWワーゲンのコンポーネントを使って作り上げたスポーツカー。レプリカはよく見るけど実車は初めて見たかも。改めて見るとワーゲンが元だとはっきり分かる。

みんな大好き「コルベット」の初代。この当時のアメリカン・ドリーム溢れる後ろ姿が大好きです。欲しくはない。

日本じゃ「石原裕次郎の愛車」でおなじみ「メルセデス・ベンツ300SL」、当時から超高級の高性能車だったので割と現存車は多いんだよねこれ、動いてるのは見たことないけど。あまりに速すぎて事故死も多かったので「ウィドウメイカー(未亡人制作機)」と呼ばれてたことは日本じゃあんまし言われてない。

車体剛性を確保するためにフレームを強化しまくった結果、サイドシルが馬鹿げた太さである。だからガルウィングにせざるを得なかったという。

300SLが出た頃、日本はようやっと「トヨペット・クラウン」を出していた。相当頑張ったんだろう。にしても観音開きドアはこれ当時の職人による手作りじゃないと精度が出ない気もする。

一方アメリカは「キャデラック・エルドラド」というすげえ名前でテールフィンがすごいことになっていた。浮かれてるなあ、60年代なかばでこの流行も終わるんだけど。

お目当ての一台「フライングフェザー」、戦後の日本は小さい自動車メーカーが一杯あって、そのうちの一台。ブリキ缶のようなボディに細いタイヤがたまらんですな。止まら無さそうだけど。ぶつかったらすぐ死にそうだけど。

そしてもう一台「フジキャビン」、バイクをベースに当時最先端のFRPモノコックボディを採用したすごいやつ。かわいい。

フランスの国民車「シトロエン2CV」、最終生産は1990年と超長寿モデルだったが(つまり「カリオストロの城」公開当時ならまだ新車が買えた)、コレは最初期モデル。グリルにクランク用の穴ってあるんですな…。

「未来世紀ブラジル」とかでおなじみの「メッサーシュミットKR200」、今もそこそこ残ってるけどこんなに綺麗でかつバブルキャノビーのが現存してるとか一体。

メッサーがあるならこいつもあるだろう、ということで「BMWイセッタ」、今見ると本当小さい。

当たり前の用にある初代「ダイハツ・ミゼット」、初期型なので当然ハンドルはバーハンドルです。

シトロエンの最高傑作「シトロエンDS」、ハイドロニューマチックによる姿勢制御サスペンションとか中身も未来感しかない。これが出た当時のみんなの驚きようが目に浮かぶようである。にしてもこれすごいデカいよね…。今どきの高級車といい勝負のサイズだ。

日本も余裕が出てきてスポーツカーとか作るようになりました。ということで「ダットサン・フェアレディSP310」、前期型はウィンドウスクリーンが縦に短いのが特徴。

そして前期型といえばこの無茶な「後部座席横シート」である。ウルトラQで一平ちゃんが座らされていたので個人的に「一平ちゃんシート」と呼んでる。

実物はかなり珍しい「ロータス・エリート」、FRPモノコックボディなんでボディが経年劣化で酷いことになったり、エンジンが消防車に使われた奴のハイチェーン版でブロックに穴が空いたりする。なんてことは説明文にはなかった、追記してほしい。

「BMW1500」通称「ノイエ・クラッセ」、潰れかけてたBMW車を復活させたクルマ、そこから2002、E30と傑作車が続くのですな…。

初代「日産シルビア」、そう日本にもこんなに格好いいクルマがあるんです。思ったより全然小さいけども。説明文で「中身はダットサン・フェアレディ」と書いてあって今更ショックを受ける。知らなかった。

お約束で「トヨタ・スポーツ800」と「トヨタ2000GT」、形は良いんだよねえ。

「マツダ・コスモロータリークーペ」、なにげに前期型なのが珍しいです。前期型あんまし残ってないんですよ、余計な装飾が一切ない前期型が一番好きだなあ。

「日産フェアレディZ432」、そう超高いZ432が普通においてあるのが怖い。ちゃんと右ハンドルだし。

「いすゞ117クーペ」、前期型のハンドメイドですな。この後ろラインが素晴らしい。ひっくり返ったらCピラー潰れそうだけど。

そして最近のクルマばっかりになってまあ普通に、ただその中でも「レクサスLF-A」だけは異様な雰囲気であった。トヨタが本気を出して作ったスーパースポーツ。コレは雰囲気凄かった。

と、とりあえず自動車博物館を見ただけで疲労困憊。実際にはこの数倍の車種が置いてありますからね。お腹が空いたので施設内レストランでお昼にする、紙製ランチョンマットが可愛い。

お昼はトンテキセットにしました。コーヒーもつけて一息。

ここでちょっと冷静になる。見て回って「すげえなあ、いいなあ」とか思うんだけど、「どれか一台あげます」って言われたら悩んだ挙句に「LF-A」って答える気がする。そういうもんです。

とかTweetしたら「オレはトヨタ2000GTだな」と知らない人からリプライが来たけど、アレって見て眺めては最高、でも運転したら当時の思い入れがない人だと相当厳しいって話。いま基準で言うと「トラックみたいな乗り味のクルマ」って話だし。動力性能なんか下手すると軽自動車に負けそうだしねえ。昔のクルマってそういうモノです。

とりあえずLF-Aは実車を見て久々に痺れたので今度プラモを買おう、タミヤのやつ。

にしてもトヨタ2000GTボンドカーの展示がないのは結構ガッカリ。今度の日曜にパレードランをやるらしいので、それで整備中だと思うんだけど。まあ2004年にF1を見に行った時のパレードランで走ってるのは見たんだけども。

あと初代セルシオとハリヤーが置いてあるんだけど、両方レクサスで日本仕様は名称が違うのを説明文にすら書いてないのはちょっとだけもやっとしたり。

今年4月にオープンした資料館も回る。企画展で「フォードT型の歴史」というのをやっていた。結構広い会場に年代別のフォードT型が並べてあって、シャーシのカットモデルもあったり。ブレーキの件はここで調べて気づいた。

その後に入った資料館がまた壮観。各メーカーのエンブレムとか、自動車ショーのポスターとか、おもちゃとか、自動車雑誌とかがどっさり。古いのだと軽く100年以上前の実物が目の前にあるわけです。恐ろしい…。

プラモコーナーとかも限られた棚でディスプレイが素晴らしい。

その一方でおもちゃコーナーにトランスフォーマーまで置いてある辺りが懐深いというかね。「自動車が出てくる映画」コーナーで「CANON BALL」の隣に「GUMBALL RALLY(邦題:激走!5000km)」が並べてあるのGJすぎる。これ日本語版はDVDも出てないのです。

上の階は図書館でこっちの蔵書量もすごかった。ただ「福澤幸雄事件」とか探したけどありませんでした。ヤマハ袋井テストコースでの福澤幸雄死亡事故の話、あれ一回読みたいんだが。

ちょっと疲れて喫茶コーナーで休憩。なんかコーヒーって気分じゃないのでオレンジジュースと焼菓子で糖分補給。ここはいろんな本が置いてあって、70年代コンセプトカーの写真集が個人的にヒットだった。割と新しい本(2012年発行)なんでまだ買えるのかなあ。写真のおねえちゃんは要らないんだが。

とか思ってたらなんか疲れ切ってたのか、オレンジジュースのグラスに手をぶつけて倒してしまう。まだ半分くらい残ってたのに。掃除してくれる店員さんにひたすら平謝り。水だけ飲んで後にする。つらい。

売店も見て回る。トヨダAA型の1/43ミニカーが当時の実車と同じ値段の「3,685円」で売ってるのは洒落が効いてていいなあ。ミニカーとしては高くなかったのでちょっと欲しかったけど我慢。この売店でしか売ってないらしい「劇画 トヨタ喜一郎」復刻版を購入しておく。

その後は再度写真を撮りまくり。全車撮影は流石に無理があったわ…。四国自動車博物館は台数少ないからまだいいけど、ここの台数でやったら死にそうになって、おかげで閉館ギリギリまで滞在するはめに。雨が降ってきたので帰りは幌を閉めて移動。

帰りに行きがけに気になってたトヨタ博物館のすぐ近くにあるルノーディーラーに寄ってみる。新型アルピーヌA110が展示してあったので見たかったのです。完全なる冷やかしだけど色々説明してもらって、シートに座ったり、おまけにカタログまでもらってしまった。申し訳ない。

ちなみにディーラーの人曰く「A110の取り扱い店舗は少なくて、札幌だと最寄りの取り扱い店は仙台」だとか、そりゃ札幌で見ないはずだわ。札幌でも普通に買えるアルファ4Cは見るんだけども。

個人的には4CよりA110の方が個人的に好印象ではある。ただうちのロードスターより荷物が載らないの厳しいな(そこか

そこから30分ほど走って一宮市のホテルにチェックイン。なんか疲れたからとりあえず晩メシを食べに行くか。あまりにだるいし、名古屋は何回も来てるのでホテル近くの名鉄百貨店のレストラン街。脂っこいものはアレなので寿司と天ぷらの店で軽く済ませる。無難な味! 無難な値段!

そんな無難な晩飯を済ませて帰ろうと思ったら、同じフロアに美味そうな味噌田楽の店があることに気づく。慌てて調べたら、そこの店だけちょっと奥にあった、どうりで気づかなかったはずだ。気づいてたらそこにしたのに。残念。

ホテルに戻って風呂に行く。体重計があったので測ってみたら大幅増してショックである。…いやあんだけ食べてりゃそりゃ増えるか。でもこの行動スケジュールで摂取カロリーを減らしたら多分死ぬんですけど。

夜は明日の予定を色々と考えてから就寝。

本日のネタ。フォロワーさんが見てたコネクタの解説サイト、あとで読んでおく。

コネクタの自作!電子工作の圧着工具と圧着方法 | 電子工作

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