[自動車試乗]MAZDA 3 Fastback 20S Black Tone Edition

今のCX-5を買う時に一番迷ったのがマツダ3、しかし購入時には札幌にマツダ3の試乗車がマジで一台も無くて結局諦めたのであった。15Sの100周年記念車(15Sには本来付かない各種装備が全部付いてくる)の見積もりも取ったんだけども。

そんなマツダ3、未だに熱望している「装備の充実した15S」は出ないけどまだ気にはなっている。CX-5を一年乗って「希望していたものとのズレ」も感じていたし。そして現在ならマツダ3の試乗車はあるらしい。ので乗ったことの無かった2.0L直4NAエンジン搭載グレード「20S」に試乗させてもらうことに。グレードは確か昨年秋に追加されたBlack Tone EditionのAWD ATモデル。

どこのマツダに行ってもマツダ3は売る気が皆無な気がする。ひさびさに乗るマツダ3はやっぱり低くて若干乗り降りがしづらい、座って見れば全然問題ないのだが。ポジションをサクっと合わせて発進。ハンドルの握りが若干細い? 昨年のMCでウィンカーがCX-30と同様の鼓動ウィンカーになったのは知ってたけど、まさかのメータークラスターまで同様の点滅をするとは。

信号待ちでアイドリングストップ状態になったのでi-Stopを切る。ボタンの位置はCX-5と同じだけど、切った時のランプがボタンに付いてるのはいいなあ。CX-5で切るとメータークラスタに表示されちゃうので正直目がうるさい。ついでにオートブレーキホールドもONにしておく。

マツダ3に乗るのは久しぶりだけど、やっぱりこのハンドリングとブレーキは本当に素晴らしい。ビックリするほどまっすぐ走るしブレーキも扱いやすい。ただ交差点を曲がる際になんかちょっと足りなくて切り足す事がある。慣れだろうか。布シートは久々なんだけど、これがまた素晴らしい。腰のサポート性がCX-5とは段違い。CX-5だと腰が痛くなるけどこっちだと大丈夫みたいだし。

20Sのエンジンは本当に普通。そこそこ煩い、回すと元気な音はするが全然速くない。必要十分ではある。試乗車の平均燃費計は8.4km/lと散々な値だったけど、ちょっと加速してコースティングさせると瞬間燃費は20km/lくらい出るのでちゃんと走れば15km/lくらいは狙えそうな感じ。

にしても車内が黒一色でちょっと気分が暗くなってくる。セダンだと白内装があるけどファストバックにはないんだよね。今乗ってるCX-5はAピラーから上は白内装だけど、あれが結構効いてるんだと再認識。年を取った証拠なのかも。

普段実家の往復に使ってる路面状態の悪いところも走ってみる。思ったよりずっと乗り心地が良い、これ初期型に比べたら相当良くなってるんじゃないのかな。後で比べたけどCX-5より良いくらいである。正確に言えば「車体は揺れるけど頭が揺れないので気にならない」と言う方が正しい、CX-5だと「車体が揺れると頭が猛烈に揺すられる」のが問題。

そんなわけで試乗終わり。結果としてマツダ3とCX-5のそれぞれ良いところと悪いところが分かった気分になった。運転を楽しむのに重点を置くならマツダ3、快適に運転をするならCX-5。おおざっぱに言うとそれ。CX-30はその中間。

同時にマツダのクルマの嫌な所にも気づく。ATのトルコンスリップが嫌、普通に走ってる分には気にならないけど、アクセルを踏み込んでキックダウンさせたとき、あるいは手動変速からドライブモードに戻るときにズルン! と滑るのが分かる。コレは本当どうしようもない、CX-60のトルコンレス8速ATがどうなのかがさらに気になってきた。

マツダ3、案外MTで乗るのが正解なのかもなあという気がしてきた。電子式パーキングブレーキとMTの相性は良くなさそうなのが気になるけど。こうなると一回しか乗ってないSKYACTIV-Xも気になるけど、こちらは札幌市内に試乗車は無し、ただCX-30なら一台だけある、試乗するべきかちょっと悩む。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です