注:このエントリは契約した当時に書いて寝かせてた奴です。
NDロードスターは買う前に「雪国でFRは本当に走れるのか、嫌になって一年で降りるかも?」という懸念と、なんだかんだ言って結構高いので残価設定ローンで購入した。今年の夏でローンが終わるので「残価を払って(一括払い、ローン継続が選べる)乗り続ける」か、「車両を返却して残債を整理」するかを選ばねばならない。
結局冬でもなんとか走り回る事が出来て、一年くらい前は「5年くらい乗るか」という位には気に入ってたんだけど「人が乗せられない(他の人が乗りたがらない)」「大きい荷物が物理的に乗らない」というデメリットがじわじわ効いてきた。そこに昨年末の腰痛が止めを刺した、まだ完治していないのです。もともとしんどかった乗り降りがさらにしんどくなったし、それに加えて秋口からずっと体調を崩してしまって余計にしんどい感がひどくなってしまった。もともと乗り心地は決して良くないし。
以前から「ロードスターに乗り続けるか買い替えるか、どっちに転んでも後悔する」という覚悟はしていたのだが、「今後もしんどい思いをしてまで維持するか?」って言われたら「NO」と体が告げた。我ながら不甲斐ない。オープンカーって「非日常」だから良かったんだけど、在宅勤務が増えると「ちょっと買い物に行くか」とかでちょい乗りする機会が増えてしんどくなったというのもある。冬は「埋まるのが怖いから乗らないで済ませる」のも難しいし。実際今シーズンは何回かヤバい状況があった。
じゃあ次のクルマはどうするか。「同じ方向性」のクルマだったらロードスターと比べて後悔しそう、いっそ全然違うクルマはどうだろう。
ふと思いついたのが「CX-5」である。NDロードスターを購入する際に色々あってディーラーの人の運転するCX-5の助手席に乗った時に「凄く良いクルマだな」と感心した。運転するかはともかく、人を乗せるならコレだなと。静かなんでガソリンエンジンかと思ったらディーゼルエンジンでびっくりしたし、外装もかなり好みで見かける度に「いいなあ」とは思っていた。なによりSUVに一回乗ってみたかった。背の低いクルマからすると背の高いクルマって羨ましく見える瞬間があるのです。
秋ごろにふとWeb広告でCX-5に「Smart Edition」なる特別仕様車が設定されている事を知る。見てみたら「素のグレードに安全装備フル装備で安い」という代物。気になってディーラーで聞いてみたら「オススメです」と言われる。ディーゼルでゆったりサイズでリラックスして乗れるSUV、アリじゃね?
試乗もしてみる、XD(2.2Lディーゼル)の100周年記念車という「一番豪華な奴」しかなかったが、乗ってみてかなり好印象であった。重たい車重&でかい車体が全然気にならない身のこなし。なにより2.2Lディーゼルエンジンが好印象だった、トルクフルでとても乗りやすいし、ディーゼルとは思えない静かさ。オレのクルマ選びには「駆動源に魅力を感じるか」が一番重要なんである、そういった意味では文句なし。
そんな訳でCX-5いいんじゃね? と思ってたらディーラーの人にガンガンプッシュされる。そのうち年改が入ってマツダコネクトが最新型になり(ものすごく重要)、ディーゼルの出力もアップした。「Black Tone Edition」なる特別限定車が出てきて、見てみたら確かにオレ好みのインテリア。「Smart Edition」も別の店に展示車があるというので見せてもらったら「悪くないけどBlack Tone Editionと比べたら値段以上の差がある」印象。「Smart Edition」だとオーディオにBOSEが選べないのもひっかかる。BOSE搭載、非搭載の車両が両方ディーラーにあったので聴き比べ。あ、これ全然違うわ。値段以上の差はある。
ここでディーラーの人がロードスターの下取り査定+値引きで頑張ってくる。「安いを理由に買うな」とは常々思ってるんだけど、「買おうと思ってた奴が安く買えるタイミングを逃す」のも悔しい。
悩んでたら「もう一度試乗してみますか?」と言われる。いつの間にか試乗車は100周年記念車から最新のXDのLパッケージ(革内装)になっていた。つまりはマツダコネクトが最新型になってディーゼルエンジンの出力がアップした奴。外は雪で真っ白だったが冬道の運転がすごい楽でビックリする。「アンダーパス下り+S字」という状況でもド安定、ディーラーの人に確認して安全な場所でABSを動作させても、交差点の立ち上がりでラフにアクセルを踏み込んでも何も起こらない。すげえ安定感。ロードスターだったら横滑り防止装置が確実に動作してにぎやかな場面である。
悩んで悩んで、悩んだ末に契約を決定してしまった。「Black Tone Edition」のディーゼル、4WDのATでBOSE付き。「Smart Edition」に比べたらかなり高くなってしまったが、安い方にすると後で後悔しそうだし。
そんな訳でCX-5に決めちゃったのだが、夏タイヤで納車なので3月登録(すなわちディーゼルのエコカー減税が適用されるラストチャンス)の4月頭に納車という事に。問題はCX-5が「本当にコレでいいのか?」という疑問。前から一回乗ってみたかったのは確かなんだが、想像以上に高い買い物になったし。
「ちょい乗りが多いのにディーゼル?」とはかなり言われそうなんだが、今は週一で実家に通ってるし(往復30kmで小一時間)、たまに往復100㎞以上走って温泉とかにぶらっと行くし、今のSKYACTIV-Dならそういう使い方なら十分大丈夫ですよとディーラーの人に言われたので信じてみる。DPF再生が大体30分弱かかるので、DPF再生が入るタイミングでそのくらい連続走行すれば問題ないっぽい。何よりあのディーゼルエンジンは魅力的。トルクフルなのに燃費も良いし燃料代も安いし。
本当の問題は車幅、流石にロードスター比で+100mmは「本当に大丈夫か?」感が凄い。ボディサイドはかなり立ってるので見切りとかは楽そうだし、360度アラウンドビューモニターも付いてるし、乗り降りが格段に楽なのでどうなるのか。ディーラーの人曰く「慣れればロードスターより確実に楽」とは言われた、「実際にそちらの駐車場で試しますか?」とも言われたけど流石に断った、こればっかしはやってみるしかない。
値段が値段なんで5年間乗れることを考えてこれにした感。とか言いつつ頭金無しの残価設定ローンで乗り換え時に対する追加コストを最小にしてみたつもり。
敢えて云うならCX-5の後継車、FRプラットフォームの奴は気になるけど、車格も値段がかなり高くなりそう。何よりマツダ3系の事を考えると出ても成熟に3年くらいかかるのでは。マツダ3もそうだけど、新型プラットフォームってどこでも最低でも熟成に3年くらいかかる気がする。