札幌ヨドバシにVAIO Type Pの実機が入った、てな話を受けて早速行ってみた。
YouTubeに半端無くもっそい動作の動画が上がってるけど、あれはやっぱりVistaのサーチインデックス作成中の動作ですな。Vistaを使った人なら判るだろうし、XPを使ってる人でもWinUpdateで「カスタム更新」→「Windowsインデックスサーチ(だっけか?)」をインストールすると体感出来る。一度会社のノートPC(Let’s R4)でうっかり入れちゃったけど、インデックス作成中はR4でもあの動画並の速度しか出ない。というかHDDが遅いノートだとインデックス作成を止めるのすら難儀するという代物。使ってる人居るんだろうか。
という訳で実機は割と普通に動きます。でもやっぱりサクサクとは言い難い。メモリ2GB詰んでてもエクスプローラを連続して立ち上げていくとどんどん目に見えて重くなる。すぐ「一枚開くのに数秒」という世界。あとHomeBasicだからAeroは使えないのねコレ。
特筆すべきはキーボードで、このサイズと価格を考えたらもの凄くマトモ。ちゃんとテキストがブラインドタッチで打てる。配列もちゃんとCtrlが左下にある(Fnは右隣)設計。テキスト打ちマシンとしてはフットプリントの小ささといい、薄さと、軽さといいベストマシンだろう。むろんアプリはテキストエディタ前提ね、Wordとか立ち上げてどうなるかまでは保障しない。
ポインティングデバイスは普通に使える。というかTrackPoint系って実はあんまし好きじゃなかったりする。理由は両手を使わないとD&Dとかできないから。
という訳で「判ってる人が買う」分には結構使えそうな雰囲気。でも重たいアプリを立ち上げた時とかどうなのかなーという感じはする。あと立って使う事を全く考慮してない設計(抱え込み両手持ちだとキーボードは打てないポインティングデバイスに指は届かない)なので、その辺りで評価が分かれそう。良くも悪くも「モバイルマシン」なので判ってる人以外には奨められないなぁ。「PC持ってない、家に起きっぱなし」であれば同じ値段で性能が数倍のノートPCが買えちゃう時代だ。外に持ち出したら持ち出したでどうやってネットに繋げるかも考えないといけないし。
ついでに先日触って「遅!」と感じた「LOOX U/C30」に再び触ってみる。C40だと思ったら実は展示機はC30でありました。で前と同じようにエクスプローラを立ち上げてマウスでグリグリ…ってあれ?なんか前より随分早い、先日のは一体なんだったのだろうか(汗) それでもちょっとカクカクするから早いとも言えないけどな。
エクスプローラの連続起動・終了を試してみたらこっちの方がVAIO Type Pよりちょっと早い。その辺りは腐ってもXP。Type Pが「立って使う」事を全く想定していない仕様なのに対し、こっちは逆に「立って使う事」を重視した設計になってる。立ったまま本体を抱え込んで持ってもキーボード入力やポインティングデバイス操作は自由自在。その代わりキーボードは小さすぎて机に置くと正直一本指でしか入力出来ない。そんな感じ。
メモリが1GBって事で、Vistaで使うならメモリ2GB載ってるType Pの方が有利だろう。ただXPなら1GB載ってれば十分ってな感じ。それ以前にSCHがやっぱ遅いのよ…。SSDモデルだと少しはマシなんだろうか。
という訳でどちらも「遅いけどモバイルには良いマシン」だと思う。ただLOOX UはALPSのポインティングデバイス用ドライバが死ぬほどタコらしいのでそれさえなんとかなれば。Type Pはアレで色々SONY独自の仕様がてんこ盛りだから心配ではある。
結論から言うと「座ってテーブルの上で使うならType P、立って使うならLOOX U、でもどっちも遅い」というのが正しいんだろう。
大きさと重さはどちらも素晴らしいモノがあるので、遅さを犠牲にしてでも欲しい方はどうぞと。モバイル機器が盛り上がってきたのは嬉しいんだけど、「遅くて使えない→衰退」といういつものパターンにはまらないか心配である、特にソニーのは1stマシンでも使えるような宣伝だしなぁ。