m5関連のメールが来た。内容は伏せておくとして、手持ちの奴がちゃんと動くか気になったので久々に引っ張り出して電源を入れる。21世紀になって一回は動かした記憶があるのだが、その時も相当不安定だったし、半分諦め状態で起動してみる。
ちなみに「ソードm5」と「タカラ ゲームパソコンm5」の違いは本体カラー、ロゴ、パッド添付の有無(一個で5,000円もするのが二個ついてきてちょうど定価が一万高かった…)辺りと記憶。
…電源を入れると本体のPOWER LEDが付いて音声ラインに「ブチッ」ってノイズが入るのでACアダブタは生きてるっぽい、しかし画面が映らん…。なんか「ピーピーピー」とかブザー音鳴る始末だし、自己診断エラーか?
色々試したが全然ダメ、ブザー音も鳴らなくなって手詰まり状態。分解してみようかと思ったが、背面のネジ一個がシール封印っぽいので諦める。やっぱダメか…、まぁ動体保存に拘って保管しておいた訳じゃないからなぁ。あくまで初めての「マイコン(買ったのは兄貴だが)」って事で保管していた訳で。
ついでに写真を撮ったので晒してみる。
本体とACアダブタ、電源スイッチはACアダブタ側に付いてる。ESCとかTabが無く、スペースが右下にある事に注目、Tabの位置にある「Func」キーは各キーの左上に黄文字で書いてあるBASICのコマンド(Pだったら「PRINT」)が入力出来る。Func+1で英字、Func+2でかな、Func+3でグラフィックキャラクタ入力モード切替
ロゴがタカラブランドの証拠
本体の大きさはぴったりB5サイズ、B6サイズのコミックスを載せればちょうど半分
背面、ここにも「TAKARA」ロゴ、多分このシールの下にネジがあるので分解出来ない…
バックパネル、左から順にACアダプタ入力、カセットレコーダ端子、プリンタ端子、ゲームパッド端子x2、音声(モノラル)、ビデオ(コンポジット)、RF出力
マニュアル二冊、相当使い込んでおります。BASIC-Gはソード製のを札幌のツクモ電機(壁一面にカセットテープが並んでた頃)で買ったような記憶あり
手持ちのカートリッジ四本、BASIC-Iのラベルがボロボロなのは当時分解しようと思ったから、理由は覚えてない、裏の二本のネジで止まってるだけでした
カートリッジ裏面、ゲームは「ゲームパソコンM5」の文字が見える。
今見ても本体デザインは素晴らしいの一言。キータッチも消しゴムキーボードの割には結構いい。ACアダブタは当時からバカでかいと思ってたけど、今見たらXBOX360より全然小さいな(汗)
改めてBASIC-Gのマニュアルを読むと素晴らしいの一言、見やすいし判りやすい。コマンドもマニアックな物が一杯、16BitのPeek,Pokeにエンディアン入れ替え版があったり、ユークリッド距離(要するに二点間の最短距離)を求める関数があったり。
メモリマップもI/Oアドレスマップも完備、今見たら指定したタイマやキー入力、スプライトの衝突で割り込みかけられるようになってるし、なんつーマニアック仕様なBASIC。ちなみに整数16Bitしか扱えない。(ビジネス向けに実数が使えるBASIC-Fというのも存在する)
思えばこのマシンを買ってプログラミングを始めたのが人生の転機だったかもなぁ。当時では珍しい「ペン概念」を備えたグラフィックエディタとか作ったし(当時のグラフィックエディタはラインとペイントしか出来ないのが主流)、そういった意味では感謝すると同時に道を踏み外した一歩だったのかも(汗