[試乗記]マツダMX-30 & プジョー208 GT-LINE

本試乗記はただの素人がディーラーでちょこっと試乗させてもらって、ほぼ法定速度順守で走っただけの状態から書いた感想でうんたらかんたら(念のため

最近の試乗記が無駄に長くなる傾向にあるのでエントリを分ける事にした。ちょっと前の試乗記とかも分割するかも。

マツダMX-30はEVとしてすんごい期待してた、と同時に航続距離が短いのもあって日本じゃ売れないとも思っていた。とか思ってたらまさかの「マイルドハイブリッド仕様で日本導入」で、思ったより早く売り出したから逆に驚く。マツダは一体何をしたいんだろう。とか思いつつディーラーに見に行く。

MAZDA MX-30|ハイブリッド クロスオーバー SUV|マツダ

ディーラーには展示車と試乗車の二台が置いてあった。まずは展示車でチェック。なんというか、近くで見た時と離れて見た時とでかなり印象が変わるデザインである。細部は凝ってるんだけど、離れてみるとのっぺりしているというか。マツダ3、CX-30のキレッキレなデザインセンスはあんまし無い。フロントは特に好き嫌いが出そうで、オレもあんまし好きではない。でも屋根のツートンカラーは割と好き。

内装もまた変わってて、センターコンソールがフローティング構造になってるけど正直どうなの? という感。特に前方の下側に物入れがあるんだけど、正直アクセスしづらい。ただセンターコンソールの位置としてはかなり良くて、ドリンクホルダーにペットボトルを入れたままセンターコンソールにひじ掛けっぱなしに出来て、なおかつマツダコネクトのコントロールノブが実に良いところにある。問題は空調パネル。そこにデカいタッチ付き液晶パネル要る? みたいな。物理ボタンが付いてるのはいいけども。

目玉の観音開きドア、フロントドアを開くとぶっといBピラーが目に入ってきて「これ開くの?」と思ったらマジで開くので驚く。後席に座ってみたら思ったよりは普通に座れるけど流石に囲まれ感が強い、長時間の移動は勘弁願いたい感じ。ただ後ろドアの閉まる感触がものすげえです。あんなどっしりとしたドアの閉まる音は久々に聞いた。「ドア開閉音はチューニングできる」とはいうけど、これチューニングでどうのこうので出る音ではないと思う。

ただこの手の観音開きドアって「前側ドアを開かないと開かない」んだよね。さらに内側から開くことも想定していない。前に座ってる人が降りてドアを閉められたら、後席の人が自力で出るのはかなりつらい。そういう事を考慮しておく必要がある。子供用には物理的チャイルドロックでいいかも知れんが、チャイルドシートの出し入れは大変だろうしなあ。だから4ドアとは言えないと思う、2+2ドア?

ここら辺で試乗。試乗は100周年記念モデル、つまりは全部入りの豪華版。自分の愛車がマツダなせいかマツダ車は毎回ドライビングポジションが決まりやすい。ATセレクタを引っ張ろうとしてちょっと躓く。一見ストレートゲートなんだけど、実際はPゲートだけが右に入ってて、そこからDレンジに入れるには一回左に倒してから手前に引かないとダメ。慣れれば大丈夫だとは思うけども。

そして走り出す、と同時に異質感に気が付く。これボディ剛性すごくね? マツダ3やCX-30より明らかにがっしり感が凄い。後ろドアが小さいのが影響してる? いや多分それだけじゃあない。後で知ったけどEVって事故を起こした際にバッテリーの破損を防ぐためにフロアの補強がかなり必要らしくて、それが効いてる気がする。

そんな訳で乗った感じはすんごいどっしりとして好印象。フロアの振動も抑えられてて静か。んでもちょっと走るとマツダ独自の乗り心地というか、床下でリアサスが「カコカコカコ…」と音を立てながら動くのが良く分かる。ここら辺はマツダ3、CX-30そっくりのがっかりポイント。自分の体はあんまし揺れないしショックもあんまし来ないけど、とにかくこの音と振動ですごく損している感じがする。

これが「トタトタトタ…」みたいになったら相当印象が変わると思うんだけど。ちなみにCX-5くらいになると車重が重いせいか「トタトタトタ…」になる。CX-5はアレはアレでハンドリングとかがちょっと気になるんだけども。

ハンドリングとブレーキはマツダ3/CX-30同様に特に文句は無し。きっちり仕上げてある。逆に言うとこのくらいが最低ラインになって欲しい感はある。

エンジンはSKYACTIVE-G+マイルドハイブリッド。要するにSPCCIじゃない2LガソリンエンジンにSKYACTIVE-X同等のマイルドハイブリッドを組み込んだもの(と説明を受けた)、コレが普通に良い。1.8Lディーゼルほど踏み出しが鈍くなく、2.0Lガソリンより出だしのトルク感が良い。ぶっちゃけマツダ3、CX-30にコレ積めよ、って言いたい。

降りるときにサイドシルに「MX-30」の文字が光ってるのに気づく。ちょっとやりすぎ。ただ高級車に多い「ドア開けたら路面にメーカーロゴマークが照射」よりマシか。アレは正直恥ずかしい。

そんな訳で「形はちょっと変」「内装も見た目はいいけど変」「だけど走りだけはかなり良い」「乗り心地だけはもうちょいなんとか」みたいなクルマでした。ただコレ割と安いのよね。CX-30より10万円くらいしか高くない。マツダ3にこのエンジン載せたらちょっと考えるかも知れず。そんな印象。

ディーラーを出た後に同じ試乗コースをロードスターで走ってみたら改めて善し悪しが分かる。ロードスター、本当コーナーが気持ちいい、でも乗り心地だけ本当どうにかしてほしい。「カタカタカタ…」どころじゃなくて前後に揺すられる。

夕方からは新型プジョー208を見にディーラーに。きっかけはCGTVで見た印象がかなり良かったので。あとあちこちで「クルマとしてよく出来てるよ」という話も聞いてたし。しかしディーラーの人がそっけない。マスクから鼻を出すな。

NEW PEUGEOT 208 | プジョー公式サイト

展示車は黄色の「GT-LINE」、外観はかなり好み、だけどセンスがちょっと古いとか言われそうな感もある。サイズも良い。内装もぱっと見はかなり良い。

乗り込んでみる、おおこれが悪名高い「i-Cockpit」か! 上下を潰した(上下が平ら)ハンドルがやや下の方にマウントされてて、そのハンドルの上からメーターパネルをのぞき込むという変な形式。メーターパネルはよく見ると二層表示になってて無駄に凝ってる。手前側がハーフミラーなのかなコレ。カタログには「3Dデジタルヘッドアップインストルメントパネル」とある。うーむ。

左を見るとバカでかい液晶モニタが目にうるさい。ドアトリムの緑のラインが格好いいなーと思ったら光るんかコレ、夜にうるさくない? 空調はスイッチが一列に並んでるんだが、ピクトグラムマークが真上を向いてるので正直見づらい&意味が分かりづらい。空調ダイアルは小さい&左端で遠い。コレ左ハンドル仕様そのまんまっぽいな。

試乗させてもらえるようなのでアンケートを記入してしばし待つ。試乗車も同じ「GT-LINE」の白。ドラポジを決めようにも「i-Cockpit」のせいでなかなか決まらない、ハンドルが干渉してメーターが見えなくなるのよ。なんとか決めてATセレクタを動かそうとすると動かない。セレクタの上に付いてるのはPレンジボタンで、そこから動かすにはレバーを握りこんで親指の所にあるボタンを押さないとダメ、言われないとまず分からない。まあ盗難防止なのかも知れず。

動き始めたらシートポジションが全然合ってない事に気づいて調整しなおして出発。車体が重たく感じる。お気づきでしょうが、この時点での心象はかなり良くない。まだディーラーの敷地内を出てないのに。

ようやくディーラーの外に出てゆっくりとドライブ。Bセグメントとは思えない車体の剛性感。床下から常時エンジンの振動が入ってちょっと安っぽいが車体の動きは安っぽくない。エンジンはそこそこトルクフル。速度調整もしやすいし、何よりブレーキが凄くいい。初めて乗るのに踏力一定ブレーキ(ブレーキ踏力一定のまま同乗者の頭を揺らさずに綺麗に狙った位置で止める)が決まるクルマとか珍しい。

ミッションはトルコン8速ATだが、街中だと結構せわしない感じ。全体的に思ったよりしっかりした感じで感心する。ただビシっとまっすぐは走らない、ドラポジが合ってないのか、速度域を上げたら変わりそうだけども。

しかし交差点を曲がると魔法が解ける。正確に言うと交差点を曲がった後、ハンドルをセンターに戻す時に「ハンドルが丸くない」のでするすると手の中で戻らない、その現実が非常につらい。ハンドルが丸いのには意味があるんだなあ、という当たり前のことを嫌でも理解させられる。あと低速からちょっと踏み込むとターボラグのせいなのか踏み出しが結構トロい、この時にトルコンがズルズル滑ってる感じもする。わざとかなあ。

「i-Cockpit」は思ったよりメーターパネルが奥にあるので視認性も特に良くない、そのくせウィンカーランプがメーターパネルの左右端の手前側にあって視認性が良くない(なぜメーターパネルに埋め込まないのか)。普通のクルマのメーターパネルに比べたら視認性は確かにいいかもしれないが、最近のクルマはBセグでもヘッドアップディスプレイがついててメーターパネル自体はほとんど見なくても十分だし。むろんプジョー208にはヘッドアップディスプレイなんてついてない。「i-Cockpit」があれば充分なんだろう。オレはそう思わないけど。

そんな訳でパッと見にはデジタルのスピード表示しか目に入らない。一応アナログ式表示のメーターもついてるんだが色のせいで非常に視認性が悪い(カスタマイズ可能らしい)。おかげで「タコメーターが逆回転で非常に気持ち悪い」という話だったのだが、そもそも見えづらいのであんまし気にはならなかった。

それよりデジタルのスピード表示の追従性が怪しいのが気になる。0.3秒に一回くらい更新する感じなんだけど、実測値はその2個くらい前じゃないのアレ? 特に減速時に顕著で「もう絶対10㎞/h切っててブレーキ踏み込んだらその場で止まりそう」な速度でもまだ20km/hとか出て違和感が半端ない。多分わざとやってる。ODBC2でECUから実測値引っ張りたい。

という訳で「見た目は良い」「内装も見た目は良い」「走りはかなり良い」「でも内装の使い勝手が正直良くない」「i-Cockpitとか死ねばいいと思う」という結論だった。素材は凄くいいのに創作料理屋が要らねえことしやがって感が凄い。「i-Cockpit」に関しては慣れたらすごく良いって人も居るらしいんだが、本当でござるか? オレ信じたくねえ。

しかしWebページを見ると内税240万円切ってて「安い」とか一瞬思うけど、それは一番安い「Style」グレードで、しかもこれ受注生産なんだよな。というか最初ディーラーの人にグレードを聞いたら「Allure」と「GT-LINE」の二つって言われて、「GT-LINE」にしか付かない安全装備が結構あって、それで「GT-LINE」は内税293万円。なんだかなー。

そんな訳で「なんかすげえ勿体ない」気分でディーラーを後にしたのであった。こうなったらフィットとかヤリスとか最新のBセグメントも試乗しないとダメかな。

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