知ってる人で行ったことのある人全員に「あんたも行ったほうが絶対良い」と言われるイベント、ようやく終了間際に行けた。
チケットは事前に購入済み。入場待ち列よりチケット購入列の方がよっぽど長いので注意。オレが入った時で入場列10分待ちである。入場したら音声ガイド機が500円でレンタル出来るのでお願いする。ちなみに音声ガイドは清川幻夢氏である。もうこの音声ガイドの音源だけで売って欲しい位。
最初に地下に潜って庵野館長からのご挨拶。本人の肖像画が奥さん画(安野モヨコ)でちょっと笑う。
そしていきなりものすごい量の特撮ブロップ。オリジナルから復元したのもあるが、比率としてはオリジナルのまんまのものも多くて凄い。いきなり轟天だしな。一個一個に庵野氏の説明(奥さんのイラスト付き)が入ってるのだが、コレがオタク丸出しで楽しい。音声ガイドはきよむーの無駄遣いという位凝っててまた凄い。
ただ導線がちょっと疑問。音声ガイドの番号とずれるところもあるし。音声ガイドの番号札が変な所にあったりもするし。
しかし客層がひたすらカオスだ。老若男女問わず、比率としては男ヲタが多めだが、おばちゃん団体とか制服JK集団とか居てもう何が何だか。なんでオレ制服JK三人(ちょっと野暮ったいけど可愛い)の真横で一緒にミニチュア眺めてるのん…。
マイティジャックのコーナーがやたらデカイのは趣味だろうかw にしても成田亨氏によるマイティジャック号の初期デザイン画が死ぬほど格好良いなコレ。ウルトラマン系に関しては、「ウルトラマン・アート」展の方がよっぽど気合入った展示だと思う。あっちはウルトラセブンでなぜかサブタイトルを付箋で隠してる謎の台本とか置いてありましてなw
途中でマイナーヒーロー者マスクがあって、いきなりゾーンだったので噴く。あの怪作(個人的には大好き)が…。あと「レッドマン」の音声解説で「赤い通り魔」言うな、声出るから。
そして開けたスペースがあると思ったら、今回の展示のために制作された短編映画「巨神兵東京に現わる」の上映であった。前知識は敢えて全然入れてなかったので立ち見。うぅ前の人が邪魔で一部よく見えん。…なんかものすごい物を見た、ような。今度は座って見てみる。ちゃんとスクリーンが全部見えて良い感じ。…コレは一体なんだ、え、マジで特撮なのコレ? 一部いかにも特撮だけど、トンでもなくリアルなシーンがあるんですが…。
で、その直後に「巨神兵東京に現わる」のメイキング動画が流れてて、マジで全編特撮のみという事が判明する(一部デジタル修正あり)、マジか。というか本物と思ったらミニチュアだったとかわけがわからん。あたまおかしい(褒めてる)
その後は一旦上に登って、ミニチュアセット撮影コーナーを上から見るんだったか、ここで太陽光を浴びるのでなんか現実に引き戻された感が強い。そして再び地下へ。
ここでは再度特撮ブロップ。ただ今度は「当時のブロップ倉庫」を模した所で密度が凄い。色々とディオラマも展示されて動画による説明もあるので「あぁ、ここはこうやって撮ったんだ!」と分かる。ここでもう特撮アイが身につけられるという仕組み。この辺りのシステムは本当良く出来てる。ここを通るともう特撮が普通に見られないw
ここでは各種造形氏とかの仕事っぷりの紹介もあり、ただ高山良策氏の扱いが小さくて不満。この辺りは「怪獣のあけぼの」や「ウルトラマン・アート」展で補充してくれという事か。昔小樽で見た展示会で見た内容と被るなー、エレキングの着ぐるみメイキングとかあって凄かったんだけど。
あとは庵野先生大好きな「KR」ね。コレはもうどうしようもなかったんだろう。
最後の部屋は休憩室をかねた庵野氏編集による「東宝」「大映」「円谷」プロ毎の名特撮シーンまとめ。これがもう素晴らしい編集であった。正直あの動画が欲しいのだけども。アレって例のDVD収録なんだろうか、いい値段で買えなかったんだけども。
その後はミニチュア撮影コーナー。ってすげぇ人! 見た目でも100人近く並んでませんかコレ。そして列の移動が遅い。マジで一時間待ちでも終わらなさそうなので素直に諦めて退散。
物販コーナーではいろいろあったけど、結局目録と巨神兵ガチャを二回回したら立ちポーズが出たので満足してこれだけにしておく。figma買う気(売り切れなので後日発送受付)まんまんだったんだけど、実際の出来がちょっと細身過ぎて違う感があったのでスルーしてしまった。レプリカフィギュアの出来は良かったんだけどねー。
しかし物販コーナーでみんなすげぇ勢いで買う買う。オレの前に居たオッサンがDVDとか含めて数万円分買ってたりして圧倒。不況? 本当か?(汗
そんな訳で行ってよかった、と素直に言える内容であった。なんというか「博覧会」じゃなくて「テーマパーク」みたいだなーと。一部不満はあるけど、そこまでフォローしたらデカすぎるのかな。
展示会のプロである某氏によれば「コンテナ毎移動できそうな作り」という話もあって、これだけで終わりじゃないと思う。というか「巨神兵東京に現わる」は本編・メイキングともにそのうちメディア化して欲しい。買うから。