最初に広告を見た時には主人公ロボが「ショート・サーキット(名作なんだけどDVDは廃盤でプレミア付いてるのな…)」のジョニー5に余りに酷似してるっつー事であんましいい印象が無かったのだが、どこかで観た予告編がかなり面白かったので観ようと思ったら会社がアレな状況に突入して結局観られず(そもそも最近の映画館はあんまし好きでない)
で、BD版が出たので「レンタルにあるかなー」とか思ったら全然借りられてない状態だったので軽い気持ちで借りてきましたよ、DVD版はほぼ全部貸し出し中だったからBDユーザーってまだ全然少ないんだなやはり。以下ちょっとネタバレ含むので注意。
ウォーリー [Blu-ray] | |
ディズニー
ウォルトディズニースタジオホームエンターテイメント 2009-04-22 |
…もう序盤のタイトルバックで謎の建築物の正体に気付いた時点で号泣、どんだけオッサン泣かす気だ。基本的に喋らないロボット物はやっぱ泣ける。
話としては正直前作「カーズ」同様そんなに深いモンじゃあない(Amazonのカスタマーレビューを見ると今までのピクサー作品に重厚で奥深いシナリオがあるように読めるが、個人的にはそんな気はしない、たまたま個人的にそういう作品を見てないだけかも) ただディテールが死ぬほど細かい、小物のモデリングがすんげー凝ってるんだな。ちなみにビデオテープはベータマックスであり(制作者がそう言ってるので間違い無い)、ビデオゲーム機はどう見てもATARI VCS(2600)でしっかりボリュームコントローラだったりする。
欠点はそのディティールの細かさが逆に敷居の高さになってたり、序盤からずっとウォーリーと行動を共にする生物がどう見てもGにしか見えないっつー事だろうなぁ。DVDだと画質が悲惨そうだし、そういった意味では「観賞する上で辛い」人が居るかも。あとやっぱりジョニー5に似すぎ&他のロボのデザインも突出して良いとは思えない、そこが残念。
過去のSF名作映画(A級B級問わず)に対するオマージュが死ぬほどテンコ盛りなので、そういった知識があったらさらに楽しめる事間違い無し。それにしても艦長はいいキャラだよなぁ、船体が傾いて人が滑り落ちたり、あっという間に戻ったりするのはひょっとしたらヤマトのパロティなのかしらアレは。
あとメディア版の特典として修理ロボのサイドストーリーが楽しめるのだが、コレがまた面白かった。まさかCGによるスリット・スキャンが見られるとは! 死ぬほど笑わせてくれる。エンドロールの演出といい、最後のPixerロゴ(例の電気スタンドのアレ)がついにエコ対応になったりと、とかく楽しめた。そういった意味では「カーズ」以上にオタ向けだなコレ。
今回はレンタルで見たけど、今度もう一回見たくなったらちゃんとBDソフトを買うことにしときます。あとやっぱDVDに比べて音がいいよねBDは、これだけで買う気になれる。
ちなみにCG的にはさらに進化してて、AVCで平均30Mbpsくらいの非常に厳しいソースだった。人間のモデリングが相変わらずなのはわざとなんだろうなアレ。WOWOWでそのうち放送すると思うけど、BD版に比べたら結構厳しい画質になりそうな予感。そもそもWOWOWは5.1chだと音声が非常にツライし。