えーと出てから一年ちょいか。ちょうどその当時に話題になってたのを覚えていて読みたいなと思ってはいたが、なにせマイナー誌コミックなもんで本屋で偶然見かけるまでに至らず。
ところが先週の「週刊モーニング」に突然コレの続編が読み切りで掲載。コレがもう個人的にかなりツボだったので探しまくって買っちゃったよ。奥付を見たら今年の8/31に第四版かかってるのにどこにも売ってない。モーニングに掲載直後は在庫があったと思ったのだが、アレで一気に火がついたのだろうか。
福満 しげゆき
青林工芸舎
青林工芸舎
おすすめ度の平均:
ストーカー氏の希望の星(ウソです。ごめんなさい)
不安を描く、不安を読む、不安になる
今、40~50代のオールド漫画ファンにお勧めです
えぇとなんつうか…リアルです、色々と身につまされる事多すぎ。すげぇ面白かったけど、「ダメである」事に苦悩しながらなんだかんだ言って漫画描いて生きていって、ちゃっかり(問題は多少あるが)可愛い奥さんも貰ってたりして、逞しい人です。
今の桜玉吉の作風とかが好きな人には奨められるけど、そうで無い人は嫌がるだろうなぁ。人生において「絶望感」とか「挫折感」とか味わった事の無い奴は読むな! オレの座右の銘は「苦労と挫折は買ってでもしろ!」ですから!
しかしこのリアルさは本当に洒落にならない。フラれたあとに理由を考えようとしても「ダメだ…怖くて考えられない!」って辺りもねぇ…。あのリアル手紙には正直引いたし。
とりあえず他の作品も読みたくなったので、今注文できる他のコミックスも取り寄せ状態だが注文入れちゃった。絵も味があっていい、地道にこの人の描く女性は体のラインの表現が実にいいなぁ。
まぁアレですわ、「人間生きてりゃなんとかなる」と思った。あと「自分はダメである」という自覚があるうちはまだまだ大丈夫。