[書籍]「涼宮ハルヒの憂鬱」シリーズ

存在は大分前に知っていて、非常におおまかな設定も以前に聞いてはいて気にはなったが読んでなかったこの作品。アニメ版があまりに凄い出来なんで2話が終わった時点でついついamazonで「憂鬱」から「陰謀」まで一気に購入。その後「憤慨」はGW前に書店で購入。

ネタにしてないから日記だけ読んでる人には知らないだろうが、一時期かなりの量のラノベを読んでた時期があったり。というのもラノベ好きな友人が「読め」と押し付けてくるのだ。入院中に百冊位まとめて持ってきたりしておかげで読んだ冊数だけはかなりの量にはなるなー。ただここ数年はサッパリ読んでなかったのも事実ではある。

涼宮ハルヒの憂鬱
涼宮ハルヒの憂鬱

posted with amazlet on 06.05.22
谷川 流 いとう のいぢ
角川書店 (2003/06)
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涼宮ハルヒの溜息 涼宮ハルヒの退屈 涼宮ハルヒの消失

涼宮ハルヒの暴走 涼宮ハルヒの動揺 涼宮ハルヒの陰謀 涼宮ハルヒの憤慨

で、チマチマと読み続けて先日ようやく読了。amazonでは現在一部入荷待ちになってたりするし、「全巻揃わないー」という悲鳴もあちこちから聞こえてくる。改めてオレの行動力に乾杯。あ、ちなみに「ハレ晴レユカイ」は買っておりません。

結論から言うと「傑作」ってほとじゃないんだけど「良作」ではあると思う、ただ文体がかなり独自なんでダメな人はとことんダメそう。短編の中には正直オレが編集長だったらボツ出しするであろうモノがあったりするのも事実だが、この短編がきちんとたまにある長編のしっかりとした伏線になってるから侮れない。というか伏線を出すために短編を無理やりひねり出してる気がかなりする。

オレ個人としては非常に楽しませてもらった、そうキョンと同様にオレは子供の頃からミステリーやオカルトの類に科学的説明を求めつつも憧れを抱く純粋な少年だったのである。何せ兄貴が「ムー」を毎月買ってたしな、ちっとも純粋じゃないって? ある意味純粋培養だろ? そんなオレがそのものズバリに憧れるような物語なんだから興味を持つなと言われても仕方が無いのである。

しかしamazonのカスタマーレビューを見ると、「アニメ版」との比較が全く無意味であるにも関わらずそれを延々と指摘してる奴らが多いのには「時代が変わったのだなぁ」と改めて思った。「朝比奈さんのシーンが想像しかない」ってお前そこはソレが正しいんだよ! あくまでコレはラノベであって挿絵が重要なのは判るが、挿絵を超える位の想像力位育む努力はしておけと。あと一回くらい挿絵の無い長編小説を読んでおけと。

物語としては「ハルヒ」そのものは単なるタネで、正直ハルヒが出てこなくても存在さえしていれば成り立つ構造になりつつあるのだがその辺りは仕方が無い。ほれウルトラシリーズとか「名作」って言われてる奴って大抵ウルトラマン側はオマケみたいなもんだろ? そこにツッコミを入れるのも野暮ってもんだ。

欠点としては「一見つまらない短編でも伏線になってる」事が多いので、シリーズを通して読まないと面白みが薄れてしまうって事だろう。それはそのままアニメ版の問題にも当てハマる訳で…、いやもう残り回数少ないのにどうするんだろうね?

アニメ版は良く出来ててそれはそれで良いのだが、「長門がナノ単位で頷く」なんて表現はやっぱり小説でしか表現しづらい分野であったりするので、個人的には現在圧倒的に原作派である。お気に入りキャラは長門と鶴屋さん。とりあえずシリーズは当分続くだろうから楽しませてもらうことにしとこう。

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