実は山田玲司作品ってほとんど読んでない癖にあんまし好きじゃなかったんだよね、「Bバージン」の頃から、なんつーかオタクを卑下している気がしていて。「ドルフィン・ブレイン」だけは当時週刊少年サンデー読んでたから全話見てる筈なんだが、やっぱり個人的に好みからはかなりズレてた(手塚治虫が好きなのは痛いほど判ったが)
んでも、スピリッツでやった「ゼブラーマン」が良くて個人的に好感度アップ、最後の最後でちょっとパワー落ちた感もあるけどアレは良かった。おかげで評価下げるの怖くてオリジナル映画版まだ見てないのよ。
で、この「絶望に効くクスリ」も評判が良くて気になってて、先週とりあえず1,2巻を購入、3巻は見当たらないから後でいいや…と思って読んだらドハマリして、3巻を探してあちこちの本屋に行くも見つからず。仕方ないのでamazonで購入して読んだのが昨日の事。
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人生を語る
うはっ!!
ゴーマニズム宣言??
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今回もぶっとんだ人たちが!
いろいろな人が出てきます
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いい本だよ
絶望に効くライムは自分であること
…いや効きましたね、心に刺さるというか。今日も全巻読み直しちゃったし。山田玲司はインタビュアーとしては実に向いてると思う。本人がかなりアナーキストではあるので人によって好感持てるかどうかはかなり違ってくると思うけど。
1~2巻も良かったけど、3巻は特にココロに染みた。特におトキさんの話とかな。もう涙腺緩みっぱなしですよ。若い頃に読んでも判んないだろうねぇコレは…。
あらためて「オレ自身が自ら休職という道を取り休息する道を選んだ」のは間違いでは無かったのかもな、と思ったり。こう書くと「すぐメディアの影響受けやがって」とか思われそうだが、実際そう思っちゃったのだから仕方がない。冷静に過去を振り返ってみてもあの時点で休職しなかった場合のオレ個人なんて怖くて想像出来ないのよ、マジで。
作者本人としてはあくまでこの作品は「この世界(日本と言ってもいい)に絶望している若者へのクスリ」みたいだが、大失恋したとか、人生で挫折感を味わったとかそういう大人が読んでも相当クルかと、というかどっちかというと後者の方がクルと思う。
そういう訳で別に無理には薦めないけど、ちょっとでも興味を持ってもらえたら読んでみて欲しい…そんな本である。こないだの「マインド・ゲーム」といい、なんつーか最近は本に影響受けまくりだな、オレ。
しかし巻末の「次巻予告」に載っていながら収録されてないのがいくつかあるんですが(村上龍氏とか)、コミックス未収録のもいくつかあるって事? 本人からクレーム付かない限りは全話収録して欲しい(クレームあった場合はその旨表記)もんですが…。
とりあえずは漫画喫茶でも行って「Bバージン」と「ストリッパー」位は読んでみる気になったオレである。札幌の漫画喫茶って実は行った事ないんだけどねオレ。