職業柄、PC以外の面白デバイスについて色々情報を得ることが多いのだが、これにはちょっと驚いた。実際にDSPの類が動作クロックの割に侮れない速度を出すのは体感してるのだが、ここまで極端なのって一体。
まぁ変態的なアーキテクチャの超並列型プロセッサ(PE376個って一体)だからPC用CPUと比べるのも全然趣が違うのだが、
> 理化学研究所の大型放射光施設Spring-8において、X線の解析装置に使われた例では、これまでPentium4で20分かかっていた解析処理が約1分半に短縮できたと報告されている。
こんな例を聞くと単純にすげぇなぁ、と感心する。ハード構成をバンク切り替えで瞬時に切り替えるなんて発想も凄い。
…正直、数千億の投資で作ったCELLが単なる「ちょっとサブコア数の多いマルチコア仕様PowerPC」になっているのを見ると、正直こっちの方が技術的に遥かに志は高いんじゃね?とか思ったり。無論前述した通り単純比較は出来ないのだが、正直CELLの仕様が腑抜けて見えるのは気のせいじゃないと思う。
まぁコスト的には実際トントンかも知れないけどねー、CELLは「数作って単価をとにかく下げる」のが目的だし。ただプロセスルールが変わるので多少は改善されるだろうけど、現状の消費電力100Wが将来的に半分以下になるとも思えんので。そんな電気食いのCPUなんて家電に使えんぞ。