なんか知らない間に「Win32で動くラスタスキャンモニタでベクタースキャンモニタっぽい画像を出す専門エミュ」が出てたので試してみる。
#ちなみに起動方法とかその手の質問には一切答えませんのでご了承下さい。iniファイルを見れば大抵判ると思う。
結論から言うと「素のMAMEよりはかなりベクタースキャンモニタっぽい」のは間違い無い、色々とMAMEで再現出来てない事が色々表現出来てる。但しやっぱり本物のベクタースキャンモニタには遠い」ってな感じか。もうちょっと画面表示用のカスタマイズが効くようになるといいかも。
何が素のMAMEと違うのか、具体的には以下の通り。
– オーバーレイの絵が付いてる所とベクタービームが重なるとちゃんと輝度が上がる
– ベクタービームの回りに回り込み光が付く
– ベクタービームの残像が出る
– ベクタービームの描画速度で輝度が変わるのをちゃんと再現してる
最近は素のMAMEもほとんど弄ってないので本家でも再現されてるかも知れんが、多分こうして別に存在するってのはそれだけの理由があるんだろう。
以下はスナップショット、ちょっと設定で「POINT」の輝度高めにしております。元画像は1600×1200で遊んで(流石にちょっと重い)、ちと画像縮小してアンシャープマスクかけてるけどまぁ許容範囲だろう、JPEGにした時点で画質が変わっちゃうし。
ATARI 「ASTEROID DX」、ぶっちゃけ「普通のASTEROIDの難度を上げてオーバーレイシート被せた」だけの代物。こういったオーバーレイシートとの合成で輝度が上がるとかの表現は凄く良く出来てる。ただ見れば分かるように爆発シーンで周囲の輝度が上がりすぎて違和感有り。
ATARI 「TEMPEST」、まぁ普通ですな。ぶっちゃけこのゲームはラスタスキャンモニタで遊んでもあんまし変わらない。
同じく「TEMPEST」の印象的なタイトルシーン、デモを回しておくとモニタが焼けます。こっちはオリジナルのMAMEに比べるとかなり雰囲気出てるけど、やっぱりオリジナルには輝度という点で負ける。
ATARI 「GRAVITAR」のインパクトあるタイトルシーン(タイトルが読めないという説も)、ちゃんと集中線の中心にいくにつれ輝度が高くなって最終的にほとんど白になるのに注目。このタイトルについては見た目かなり本物に近いです。
ATARI 「STARWARS」よりデススター突入前、ちゃんとタイ・ファイターが小さくなると輝度が上がる(大きさで描画速度変えてないので結果的に小さくなると照射時間が長くなる=輝度が上がる)のにはちょっと感心。色も実際のベクタースキャンモニタに似てる、こんな感じのちょっとくすんだ赤や青が出るのよ。
同じく「STARWARS」のデススター爆発、一番ラスタスキャンモニタとベクタースキャンモニタの違いが出やすい場面。…んー頑張ってるんじゃね? ただ本物の「ポーズして放置すると確実にモニタが焼ける」ような超高輝度にはほど遠い。
ATARI 「MAJOR HAVOC」より基地内部面。スパークル(だっけ?火花キャラ)の残像に注目、ただ本物だともっとピッカピカに光っております。この辺りはラスタスキャンの限界。
ひょっとして正しい使い方はCRTモニタで思いっきり輝度を上げてから、ゲームのデフォルト輝度を低めにして遊ぶのが正しいのかなコレ。液晶だとコレが一杯一杯だと思う、開発者には頑張って欲しい所だ。というかZVGに対応してくれないものか(汗