[コミック]となりのなにげさん(1) 橘 紫夕

全然知らなかったんだけど、某所で紹介されてて何か「すげぇ面白そうアンテナ」が立ったので試しに購入してみた。結果、大正解。

となりのなにげさん 1 (まんがタイムコミックス)
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芳文社 2009-08-07
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学園生活で「困った!」時に「なにげ」にあらゆる人々を助けてくれる謎の超人女子生徒「なにげさん」、基本設定はコレだけである。ジャンル的には一応「ゆる系4コマ」か。

作者曰く「萌えを狙ってみたが失敗した」という事なのだが、とにかく主人公の「なにげさん」がすげぇ良い。みんなから親しまれ愛されてる「なにげさん」。

これで「なにげさん」が単なる完璧超人かつ良い人なだけならすぐに飽きて終わっちゃうんだろうだけど、実際はいろいろと大変な目にあったり意外な弱点とかもあったりして割と普通の女子高生っぽい所もあったり、そういうネタを定期的に出してくる「微妙な隙間感」が非常に上手い。

しかし「なにげさん」ってなんというか一種の妖怪みたいだなー、怖い系じゃなくて座敷童などの「人間が世間と折り合いを付けて生きていくために生み出した」類の奴。「なにげさん」に助けられる、もしくは助けようとするとか色々関わる事で周りの意識そのものがどんどん変わっていくのが面白い、そういった意味で「良い妖怪」っぽいなと。まぁ実際作中でも「謎」扱いされてるんだけど。

という訳で「息抜きついでに読む系」としては久々のヒット。こういった話がちゃんと成立しちゃう事にマンガとしての奥行きを感じさせずには居られない逸品だ、いやマジで。

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