[映画]空の境界 第4章「伽藍の洞」 第5章「矛盾螺旋」

という訳で今回も「原作読んでないヒト置いてけぼり」です。というか「前三章見てない人も置いてけぼり」です、はい。その上でのレビュー。

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おすすめ平均star
star期待はしているが……。
star映像の素晴らしさに感激|
star先にレビューを書いた方の訂正

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「伽藍の洞」って「ギャランドゥ」に似てるよね!と大多数がやるだろうボケはともかく、元々この章はオリジナル小説の同人版で出す時に急遽書き足されたエピソードと聞いた。そんな訳でちょっと外伝というか補足っぽい話。

映像化に伴い間延びしないかと心配してたが、相変わらずの高クオリティーで安心。式の心情表現は賛否両論あるかも知れんが、アレはアレで良いかと。それにしても橙子さんカウンセラーモードの説明が原作より端折られてて、原作読んでないとどんどん分かんないヒトが居そう。

んで本命は「矛盾螺旋」である。

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原作は極めて読みづらい(多分意図的)なモノで、まさに「矛盾した螺旋を少しずつ紐解いていく」内容なのだが、それが見事に映像化されてる事には素直に感心した。前半の「時系列は別だけど同じアングル」なカットインによるシーン繋ぎ多用は「監督って『今敏』だったっけ?」と思わせるような感じだったが(汗)

「千年女優」とか「パプリカ」を混乱しないで見られる人なら大丈夫だと思うが、あの手の奴がダメなヒトだと原作を読んでてもサッパリかも。個人的には原作よりずっと判りやすいと思った。ちなみに「千年女優」も「パプリカ」も個人的には大好きな作品である。

という訳で、今回もかなり満足。ただ「矛盾螺旋」には設定に突っ込み所が結構あるし(外の景色見ればバレるだろjk…)、原作を見てても見て無くても「ダメな作品」と言われる可能性は十分にあり。

でもいいんだ、本気モードの橙子さんが見られただけで個人的にはかなり満足。あと幹也の両足は原作と違う扱いになったんだろうか、「伽藍の洞」で式が目を潰すシーンもそうだけど、原作より若干ソフトな表現になった部分が多いのは気になったかも。

それにしても今回は「伽藍の洞」と「矛盾螺旋」とで全然違う作品になってたのが面白かった。「監督の色が出やすいシリーズ」とは言われてるけど、今回のは特に際だっててる感。残り二章も付き合いますぜー。

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