ちょい前に書店で見かけて、しばし悩むが結局購入。
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なんで買ったというと「ゲーリー・アラン・光永」氏のシボレーV8ラージブロック搭載のパンテーラ関連の記事が読みたかったから。矢田部で日本で初めて300kmオーバーを記録した伝説のマシン。今見ても格好いいなぁ。
「最後に助手席に乗った」福野礼一郎が事の顛末をあちこちで書き散らしているので知っている方も多いかと思うが、当時の復刻記事および実際に例のパンテーラを製作したARB細木氏の最新インタビューを読む限り礼ちゃんの書いた文章は「フィクション要素が非常に多い」事が判る、ぶっちゃけて言えば「美化しすぎ&事実誤認&間違い多すぎ」。ま、この本を読む以前にあちこちで「事実」は目にしていたので別にショックではない。ただ礼ちゃんの書いた文章しか知らない人は一見の価値はあるかと思う。
それにしても矢田部の記録、計測当日朝にマシンが組みあがって東名で最低限のセッティング出しだけしてアレか。その後セッティング出しはきちんと行ったとの事だが、その状態ならマジで目標の320km/hすなわち200mph超えも夢では無かったのかもなー。
ただエンジンルーム、綺麗だけど本当にスッカスカなのね…。Gr.4仕様のパンテーラはエンジンルームにパイプフレーム車みたいな補強が入ってるからオリジナルの剛性は相当不足してるんだろう、これで推定500psオーバーのエンジンを載せたらそりゃ事故るのも無理は無いかと。美化するつもりはないけど、なんというか「兵器に魅了される」みたいな部分はあるなぁ…。
ちなみにこの本、当時首都高最速を誇っていたブルーのトランザム(現トラスト副社長の大川氏のクルマ)とか、妙な所だとなつかしの「ヤンチャ・ラリー」とか乗っててちょっと楽しい。まぁ完全に懐古趣味なんですけど。