1999/07/17(土)
- ◎ステッカー作成
- ちょっと前に西瓜氏から『この図柄のステッカーを作れないか?』という相談があった。車に貼るので耐水性である必要があるのだが、うちにあるアルプスの熱転写プリンタなら耐水性インクだから出来るんじゃないかという話である。
- PCによるステッカー作成はオレも興味があるところであるが、インクが耐水性でもラベルシート自体が耐水性でないと意味が無い。ということで『簡単には出来ない』という返事をした。
- しかしその後に某雑誌にてPC+熱転写プリンタで凝った図柄のステッカーを手軽に作成出来るという記事を発見。必要な機械はある。材料もすぐ揃えられる。肝心の図柄もテストしてくれる奴も全て揃っている…という事で、試しに作成する事に。
- 材料は「モデラーズ製クリアデカールキット」及び「白とクリアのカッティングシート」である。この「クリアデカールキット」はプラモによく付いて来る水性デカールそのもので、アルプスの熱転写プリンタで印刷できるというのがウリである。最近の模型雑誌の作例でも良く使われている優れもの。
- そしてこれを白いカッティングシートの上に貼り、その上にクリアカッティングシートを被せれば耐水性バッチリの自作ステッカーが出来あがる寸法である。
- という訳で早速作業。サイズは20x6cmと比較的大きめでうまくいくかどうか心配であったが…やっぱりいくつか問題が発生。
- ひとつは「クリアデカールキット」へのインクのノリが若干良くなくて、ところどころ印刷がかすれてしまっているという事。フィルムに印字するから仕方ない所か?。何らかの下地印刷を予め行っておくと効果的かも知れない。
- もうひとつは「デカールの糊は弱い」という事。今回はカッティングシートとデカールを全て同じ大きさでサンドイッチ状態にしているのだが、これだとカッティングシートと水性デカール部分の粘着力がかなり心配である。本当は水性デカール部分を若干小さくするか、あるいは上のクリアシートを一回り大きくしてデカールを完全に挟み込む必要があると思われる。
- そして最後に「デカールの糊は水性」という事。通常カッティングシートを貼る場合には、気泡が入るのを防ぐために予め霧吹きで表面を湿らせておき、上からシートを貼りつけて気泡部分(中身はほとんど水)を上から押し出すという方法を取る。しかし今回はシートの下地にあたるステッカーは水性である。
- 今回は二枚作成したうち一枚は水を使わずに貼りつけたが、こちらは気泡が一杯入ってしまった。のでもう一枚を水を使って貼りつけたが、今度は下のデカールが水の影響を受けてしまうという始末である。どちらかというと水を使ったほうがマシという感じだが、これはもっと根本的な対策が必要な気がする。
- …等と失敗もあったが、思ったよりはいい感じに仕上がった。確かにこれは楽でかつ効果的である。もっとうまいやり方を見つけたら自分用のステッカーを作成する事にしよう。
- しかし…そのステッカー本当にクルマに貼るんか?>西瓜氏。HMX-13とか書いてあるんですが。
- ちなみに先日購入した白色インクは結局使用せず。これは近く使う予定なのでその時にでも改めてレポートを。
- ◎他人のアルファ!
- うちのすぐ近くのディーラーにアルファ155TS 8Vが入庫した。ちょいと年式は古いが走行距離少な目でパッと見た目の程度も悪くない。という話をしたら、現在クルマの買い替えを目論んでいる楊西氏が見に来るという事に。西瓜氏もサポートとして同伴である。
- という事で前述のステッカーを製作しつつ自宅で待つが、約束の時間を超えても来ない。時間を一時間半ほど経過しても来やしない。
- 幾らなんでも遅すぎると一人怒っていると、そのディーラーのセールスから『うちのショールームでお待ちになっているんですが…』という電話が入った。っていつから現地集合って約束になったんじゃい!、と憤りつつディーラーへ移動。
- まずお互いの約束の認識を罵り合いつつ現状の把握。試乗はしたがピンと来ないらしい。第一メーターが動かずバッテリランプも点灯しているという不完全状態との事。
- 実は155TS 8Vは前期と後期に分けられ、前期はちょっと信頼性に難があるという話もあるのである。前期でも大丈夫な奴はあるのだが、なんと言っても「電送系が前期はマレリ製(イタリア製)、後期はボッシュ製(ドイツ製)」というから「後期の方が信頼性高し」というのも納得できるんだよな。ちなみにオレのは後期の最終型だから当然ボッシュ製である。
- さらに、実はこのクルマについてオレが懇意にしているディーラーから『あのクルマはウチで売った奴なんですが、相当難物でお金がかかって仕方がないというクルマなんです』というタレコミがあったのだ。商売絡みなので眉唾だと思ってたのだが、どうも本当っぽい気もしてきた…。
- その後、155TS 8Vのオーナーであるオレが試乗してみたのだが、これは凄いです。感動的ですらあります。とにかく徹底的にオレのクルマとは違う!。なおかつダメ!。
- 155TS 8Vの前期と後期とでセッティングが違うという話もあるが、幾らなんでもこれは違い過ぎであろう。ボディダメ、内装ダメ、ステアダメ、ブレーキ危険過ぎるほどにダメ、なんといっても最低な事に155TS 8Vの一番の利点であるエンジンが全然ダメ。
- 途中で西瓜氏と運転を交代したがやっぱりダメの一言。という訳でこの固体は見なかった事に決定する。といってもセールスの人に直接そう言うのもナニなので適当にお茶を濁したのだが。
- しかし、初めて乗ったアルファ155がアレじゃあ乗った人が可哀相だよなぁ。いったいどうやったらあのような状態に持っていけるのであろうか、そのような疑問を持つほどに壮絶なクルマであった。
- とりあえずウチに戻るという事で、アルファ155はV6しか運転したことがないという楊西氏にオレの155TS 8Vを運転させると…さっきのクルマがいかにアレであったかを即時理解して貰えた模様。挙句に『これなら欲しい〜』とか言ってたが、売ってあげません。へへ。
- ◎輸入車専門町工場
- その後、西瓜氏のクルマでオレの懇意にしているディーラーに移動。その途中に輸入車を主に扱う自動車工場があるというので見に行くことにする。そういう場所って札幌では貴重だし、そこで先日購入したマフラーの取り付けをお願いすることも考えていたので。
- ちょいと迷ったがなんとか到着。置いてあるクルマはポルシェ914やらシトロエンBX/XM、プジョー309、ルノー25、フィアット・ティーポにアルファ155Q4、ケイターハム・スーパーセブン等々…。むぅマニアックな所だ。
- しかしこの工場は「ちょっと古い輸入車の維持に困っている人の拠り所」という感じで、単に「ミーハー気分でマフラーを取り付けよう、出来れば工賃も安い方がいいな〜」等と思っているオレが来るべき場所ではないという感じもする。
- 一応話をした感じでは工場長は真面目な人で、工賃もディーラーの見積もりの2/3程度でやってくれるらしい。
- しかしクルマを預けることになるので、クルマ以外の交通手段がちょっと不便っぽいのが気になるし、なにより他のクルマが不調で困っている人の邪魔になりそうなんで腰がひけてるというのが正直な所。
- やっぱりマフラー取り付けはディーラーでやってもらおうかな。ディーラーでも思ったよりは安い金額なんだし。
- でも、この工場自体は好印象なので、クルマがディーラーで手に負えない状態になったら訪れてみようと決心した次第である。
- ◎ディーラーにてうだうだと
- その後ディーラーにて、他に良い車はないかといろいろ話す。ランチア・テーマとかオメガとかオレ的に良さげなものはあるんだが、どうも楊西氏は気に入らない模様。
- ここで担当者が秘密兵器を引っ張り出してきた。'93年式プジョー405Mi16。ピニンファリーナデザインの流暢なデザインを持つ2,000ccセダンである。
- 今までプジョー405自体に正直あまり関心はなかったのだが、そのホワイトが良く似合う405Mi16を見た瞬間好きになってしまった。こいつは良い!。こんなに美しいセダンがあったなんて!。
- 6年落ちではあるが走行距離も36,000kmと少な目だし、外観も内装も非常に程度が良い。タイヤの溝が交換必須レベルでマフラーにちょっぴり穴が開いているけど、それ以外は全然問題なさそうである。
- 楊西氏の運転で試乗。内装の本革シートもさる事ながら乗り心地が素晴らしいです。とても16インチの50タイヤとは思えん。しかもフロントはスリップサインが出ている状態だというのに。
- マフラーに穴が開いているという事で排気音はかなりレーシー。外で聞いているとアイドリングが不安定で心配になってくるが、走らせてみるとこれが実に良い音である。穴埋めてもこの音だったら最高なんだがなぁ。
- しかもプジョー405自体が不人気車なモノだから価格もかなり安い。不人気なのは前期型の多発するトラブル故なのだが、この車は圧倒的に壊れにくくなってかつレアな後期型である事も割安感に拍車をかける。「掘り出し物感」で言えばオレの155TS 8Vに十分タメを張れる逸品である。これで決まりか?。
- …と思ったのだが、本人どうも乗り気でない。まぁ悪くは思っていないようだが、知らない車なもので戸惑っているようだ。と言う訳で返事は後日する事に。
- 個人的にはこのプジョー405、今乗っている155TS 8Vを買うときに存在していたらどちらにするか悩んでいたと思う位気に入っているので是非乗って欲しいモノなのだが。まぁ金を出すのはオレじゃあないしなぁ。
- ◎ゼロヨン・ドリフト
- 楊西氏を家に送り一休みした後、西瓜氏が所有するクルマのオーナーズクラブの集会にご相伴させて貰う。なにやら某所に公道ゼロヨンを見に行くらしいのだ。
- 公道ゼロヨン自体は6年位前に数回見た記憶がある程度。今更行くような歳でもないのだが、暇だったものでねぇ。
- まずは集合場所に移動。オーナーズクラブだから当然同じ車種が揃って結構壮観。同じクルマのユーザー同士話も弾んでいるようである。むぅ…オレもアルファ155のオーナーズクラブ見つけて入ろうかしら。
- 大体揃ったところでレストランに移動して軽く会食。ちょっぴり話をしたがやっぱりみんなクルマ好きである。まぁちょっと個人的に方向性が違うんじゃないかと思ったりもしたがご愛敬。人それぞれだしね。
- そして現場に移動。どんどんそれっぽいクルマが増えて来て壮観。一部でパトカーも混じってたりしたがなんとかなんとかスタート地点に到着。気分はTVの「警察潜入24時間」とかそういうノリである。
- しかし最近道路に減速帯が出来たという事でクルマは来るがゼロヨンをどこでやっているかサッパリである。のですぐ近くでやっているドリフトコーナーに見物に行く。
- ドリフトコーナーではFR車が元気良くドリフトをかましていた…のだが、はっきり言ってほとんどのクルマが下手くそであった。派手に見せるためのドリフトだからサイド使うなりなんなりして派手にケツを出して流れればウケるというレベルである。
- オレは昔のドリフトコーナーを知らないのだが、他の人に聞いたらやっぱり昔に比べてかなり下手になっているらしい。昔に比べてハイパワー車が増えたから簡単になっただろうしなぁ。それでもたまに巧い奴もいたのがせめてもの救いである。
- しかしそこに集まった奴らの熱さはヒシヒシと痛いほどに感じる。確かに技術的には稚拙なのだが、勢いではもう勝てそうもない。なんか歳を感じるなぁ…。
- 一通り見た後に良い時間なので解散。その後西瓜氏とオーナーズクラブのダメな人をオレの部屋に招いてデータ交換。ここでオーナーズクラブの人はX68kユーザーであった事が判明。やっぱり元X68kユーザーというのは根本的にダメだと実感。
- そしてほとんど朝方に解散。倒れるようにして就寝。
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