TopPage イベントレポート インデックス '2004F1日本GP インデックス

'FIA 2004 Fomula1 Round.17 JAPAN Report.
'2004年F1第17戦 日本GP 観戦記
最終更新日時:2004/10/22 03:30:00

10/10 予選〜決勝

名古屋から鈴鹿サーキット入場まで

ホテルから途中コンビニで昼飯を購入して近鉄名古屋駅へ移動。今日は「サーキット内の混雑が酷いと予想されるので可能な限り動かない」事をモットーとしておく。天気は思ったよりは晴れてない…つーか雨降りそうな、実際に鈴鹿では早朝に小雨降ったらしく、本当に大丈夫かコレ、一応雨具は完全フル装備で持ってきてるけど

んで近鉄名古屋駅に到着するが…早く着きすぎたみたい、目の前で急行が続々と出発するし、なんつーか早めに駅に行けるなら特急券買わなくても並んで急行に座っていく方が良いかと思った。近鉄の特急券って変に高いしさ。まぁ買っちゃったのは仕方ないので予定通り6:30発の特急に乗りこむ。隣の人がLet'sNoteでやたら細かいラップタイム分析してて謎。7:09分に白子着。

降りて驚愕、シャトルバスの行列が物凄いことになっとるー! てっきり100m位かと思ったら実はくるっと一周してて300m位だったというオチまで、ちょっと悩むが行列の流れは良かったのでそのまま並ぶ事に。

しかし乗ってからが長い、結局行列待ち30分バス乗車45分と一時間以上かかってしまう。金曜日に「バス発着場からサーキットまで1km近くある」事を知ってるだけにかなり焦り気味。

結局到着してから速攻で人並みをかき分けてなんとか指定席についたのが8:45、予選1開始15分前、なんかえらく疲れた…。なんか予選直前っつーのにやたらイベント広場に人が居たけど、あれは席までの位置を知らないのか判って居るのかどっちが多いんだろう。なんかイベントブースで森脇がトークショーやってたのは歩きすがりに見たけど。

しかし気温は25度位らしいが湿度が90%もあって死ぬほど蒸し暑い。まわりはそういう気候に慣れてるのかそんなに辛そうじゃなかったけど道産子のオレにはこの蒸し暑さはちょっと拷問。もうTシャツ一枚でも暑くて死にそう。

予選1&2

ここで改めて席を確認するとまぁ悪くはない位置、場所的にはこの辺りで最上段から5段位下、かつ右横は通路なんでアクセス楽々。ただコースのレコードラインが完璧に金網に隠れてるもんだから写真は絶望的。それでなくても人大杉で写真は半分諦めておく。そもそもドライだと目の前の通過速度って推定300km前後ですよあんた、そんなん素人に流し撮り出来ませんて。

D2席左側
D2席の左側、1-2コーナーの突っ込みが真後ろから見られる、迫力満点、TV中継もないアングルだしお得かも
D2席正面
正面、見ての通りコースの半分が金網越しでここがレコードライン…、ほぼ頂上でこれだから事実上「全席金網越し」と思っていいかも
F2席右側
右側、サーキットビジョンはこちら側見てた、フェラーリのピット作業とかも結構見える

指定席っつーてもただのベンチに席番号がシールで貼ってあるだけなので長時間座ると辛い、ってのは情報入手済みだったのでいわゆる「プチプチ」を二枚重ねにしてテープで固定。いい感じ。スポンジシートを持ってきている人も多いけどアレはかさばるからなぁ、エアクッションシートが手に入ればコレが最強かも知れん、どっちにしろ固定用にテープはあったほうが良さそう。

サーキットビジョンはちと遠いがまぁ「10インチ位の液晶TVを2mほど離れて見る」って感じで文字は読めないがナニが映ってるかは十分判るので良し。一応双眼鏡も持ってきたが文字読もうとする位ズームすると手ブレが酷くて読めない、意味ねー。

さらに小型ラジオを出して実況中継ChのPitFMに合わせてみる。アナログチューニングでおまけにヘッドフォンケーブルがアンテナになるっつー代物なのでちゃんと受信出来るかどうか不安だったが、終始多少ノイズが乗る以外は問題なし、この辺りはデジタルチューナでもクリアな受信状態じゃなかったらしい、ちょっとでもチューニングずれると謎のネイティブ中国語が聞こえたりするから混信気味だったのかも。ちなみに西コースじゃ全然受信出来なかったらしい、ピット戦略が重要な今のF1では実況無しだとレース状態の把握は非常に厳しいかと思われ。ちなみにレース実況はフジ地上波、CSとはまた別の内容だったりする、結構面白かったので録音機器持っていけば良かったなぁ。Muvo^2+FMチューナー付きリモコンとか。

ほどなくして予選開始。ピットレーン出てから一個目のS字までは生で見れるから盛り上がるけどあとはサーキットビジョンでしか見れない。ついでにセクタータイムも良く判らんのである意味CS生中継+ネットライブタイミングの方が盛り上がるかも。それでもやっぱり生で見るアタックは迫力あっていいわ。ウェットのドライ上がり待ちって事でやたら滑るし。

やっぱりというか琢磨のアタックは盛り上がる。つーかPitFMも煽る煽る。なんかやたらウェバーの事を「予選番長」呼わばりしてたのが笑えた、事実だけど。後ろの席にルノーグッズで固めた夫婦が居てPitFMで「…はダメっぽいですねぇ」という度に「なんかダメとか言ってるー!腹立つー!」とか煩くて仕方ないんだが、正直PitFMのが正論かと思ったぞオレは。

二回目の予選、ほぼドライコンディションでのアタック。1コーナーのエイペックス(場所はこの辺)までノンブレーキで曲がれてしまうF1マシンに愕然…、もはやその挙動はクルマじゃなくて空を翔ける戦闘機の領域である。ここでドッカンとブレーキ踏んで三速に落とすらしいんだが本当に一瞬で100km以上落ちるみたいだし、ダウンフォース領域でのコーナー&ブレーキは本当見てて信じられない気分になる。

んで琢磨のアタック。サーキット中盛り上がる中シケイン進入でのフルカウンターはサーキットビジョン越しだが正直シビれた。その直後の予選番長に抜かれた時のサーキット全体に漂うガッカリ感も相当なもんだったが。あとやっぱり顎兄は異様なまでに1-2コーナーが早い、これも生で見ると痺れまくり。

ドライバーズパレード

次のスケジュールはドライバーズパレード。一応解説しておくとF1ではどのサーキットでも決勝前には「ドライバーがオープンカーに乗ってコースを一周するパレード」ってのがあるのだ。TV観戦してると判らない事実。ちなみに上海ではなんか妙なF1に似せたハリボテ車でやったらしい。見たいなぁこの写真。

さてスケジュール表を見るとパレード直後にホンダのイベントがあるのでしばらく席は空けられない、てな訳でここで席を立ちトイレへ。幸いスタンドを出たところに仮設トイレがあったのでそこで済ませる、トイレ入ってる間もPitFMは受信可能。

トイレを済ませて後もしばらく時間があるので日陰で一休み。どうも喫煙者のマナーが悪いのが気になるな…ちゃんと携帯灰皿持ってる人も結構居るんだけど、一人悪いのが居ると一気に心象悪くなるもんだね。グランドスタンド前辺りのイベント広場は死ぬほど混雑してる模様なので帰るまで一切立ち寄らない事に決定。

早めに席に戻って昼前に昼飯、結構暑いので食べ物が痛んだらイヤだし。いや添加剤バキバキのコンビニおにぎりがこの程度の猛暑でビクともしないのは判っちゃいるのだが心情的に、な。しかし思いのほか売店が近かったので現地調達でも良かったなぁ。

んでドライバーズパレード。てっきりピットレーン順序に来るかと思いきやいきなり琢磨キター! しかし使用してるクルマが古すぎて良く判んないのが多いぞ。PitFMでは一台一台解説やってて相当貴重なモノもあったらしいが、この辺りもPitFMを録音しとけば良かったなぁと思った理由。判る方居れば教えて頂けると有り難い。

しかし写真撮ろうと思っても見事に金網越しでまともに撮れなかったり、スピードがマチマチで辛かったり。まぁでも指定席な分マシ、なんか聞いた話じゃ自由席の所は速度上げるらしい(汗)

佐藤琢磨
ここからは出走順に紹介、いきなり琢磨&ホンダS600、母国だけあって愛想たっぷり、応援も凄い
ジェイソン・バトン
バトン&ホンダS800、このS800ってチェーン駆動の前期型だよな、始めて見たかも
ラルフ・シューマッハ
ラルフ、すまんBMWの旧車は全然知らない(汗) このように写真撮影の際は様々な障害が待ち受けております
ファン・パブロ・モントーヤ
モントーヤ、やはり知らないクルマ、この辺りの時代のクルマってまず見分けが難しいし
ヤルノ・トゥルーリ
トゥルーリ&トヨタ2000GTボンドカー。ヨタ博物館にあるのは知ってたけどまだ動くとは知らんかった…
オリビエ・パニス
パニス&トヨタスポーツ800、今回が現役引退レースって事もあってこちらも大人気、本人は感極まって泣きそう、つーか泣いてたらしい
ゾイト・バウムガルトナー
ここで突然ミナルディ、全然順番わからん。バウムガルトナーと車種はジネッタ?
ジャンマリア・ブルーニ
ブルーニ&ロータス・エラン26R! どうも本物っぽいぞ
ディビッド・クルサード
ペヤングクルサード。車種は判らんがなんかすげぇ貴重そうではある…やっぱりペヤングだなこの人は
キミ・ライコネン
ライコネン&ベンツのクーペ。型式までは不明。一番ふてぶてしい態度でボトルドリンク飲んでたりしてたみたい、まぁイケメンだしなぁ
ジャンカルロ・フィジケラ
巧者って感じで個人的に好きなフィジケラ&アルファスパイダー、来年がすげぇ楽しみ
フェリベ・マッサ
マッサ&アルファ、調べれば判るけどこれも形式不明
マーク・ウエーバー
ウェバー&これまた貴重そうなクルマ。来年は相当来るんだろうなぁ、速いんだけどなんか好意持てないのは気のせいか
クリスチャン・クリエン
クリエン車、乗ってる時に撮り損ねたのでクルマ単体の写真だけ、ってやっぱり車種不明ですが
ニック・ハイドフェルド
ハイドフェルド車、こっちも撮り損ねでクルマ単体だけ…ってロータス23! こいつが見れただけでオレは満足だ、ドライバーはどうでもいい(ぉぃ
ティモ・グロック
グロック車、こっちも撮り損ね、クルマはスーパー7のシリーズ何かな、わざわざ晴れの舞台に出してくる位から2辺り?
ジャック・ヴィルヌーヴ
ジャック車、こいつを撮り損ねたのは痛い、仏車でしょうかコレ
フェルナンド・アロンソ
アロンソはギリギリ撮れたー。この車種がすげぇ小さくて可愛くて気になって仕方ないです、詳細きぼん
ミハエル・シューマッハ
トリはフェラーリなんか?って事でミハエル&デイトナ・スパイダー。他のクルマが濃いだけにデイトナ程度では薄く感じるなぁ
ルーベンス・バリチェロ
バリチェロ&フェラーリの相当初期の奴。愛想はいいんだけど「琢磨アマ発言」は個人的には許せん、プロとかアマとか言い出したらそこでレーサーは終わる
謎クルマ1
ドライバー乗せてない謎のクルマもあったり、これはアバルトマーク付いてるけど何だろ…
謎クルマ2
こちらも不明、イタ車っぽいのだが
ジャガーEタイプ
これはジャガーEタイプでいいのかな、コンバーティブルは初めて見たかも

パレードそのものは一周で終わり、ドライバーが降りた後にクルマを戻す際は渋滞してたんで色々撮れた。相変わらず車種判んないの多いけど。

ホンダF1参戦40周年パレードラン

んでその後は間髪入れずにホンダの記念イベント開始。サーキットビジョンを見て待ってたのだが残念ながらRA300はコンディションが良くなくて走れず、残念。なんか本当にモノ凄い音がするらしいけど相当な難物らしいからなぁ>当時の3L V12。

ちなみにPitFMで初めて知ったがあの実走してたRA272、F1直前にプロジェクトXとかCMでも出てきた代物だけどアレは当時の図面を元にリビルドした代物だそうで。よく考えたら40年前のマグネシウム合金製エンジンなんざ経年劣化で動く訳ないなー。そんな訳で当たり前だがかなりコンディションは良いみたい。RA300の方は多分オリジナルかと。

余談だがあのプロジェクトXの話は随分と都合の良い脚色がなされててもはや「ドキュメンタリ」じゃなくて「事実の一部を拝借したフィクションドラマ」と化しているな、まぁ今回に限らずほとんどがそうなんだけどあの番組。「親が選ぶ子供に見せたい番組No.1」らしいが個人的には「見せたくない番組ワースト5」に入るぞアレ。判ってて見る分にはいいけど。

そんな紆余曲折はあったが結局RA272にはRA300を運転する予定だったジョン・サーティースが乗り、あとはウィリアムスFW11+ジャック・ラフィー、ロータス100T+中嶋悟、マクラーレンMP4/6+鈴木亜久理の運転で走行開始。この辺りはCSで録画予約入れておいたので写真は撮らずに生で見ることに集中(しかし何故か最後が切れたので再放送きぼん…)

まずはRA272、あぁ1コーナーで入る時にフツーに5→4→3とヒール&トゥによるシフトダウンしててなんか安心する。しかしたった1.5LのV12だがいい音だなぁ。想像以上に野太くてとても1.5Lとは思えない。きっと真後ろから聞こえたら気持ちいい音、そんな感じ。しかしさすがに小さいなコレ。

その後はFW11、100T、MP4/6と続く。FW11と100Tはエンジンは共にRA166EでV6ターボ。ターボエンジンのこの二台は今のマシンに比べて随分図太いエキゾーストが印象的。MP4/6はRA121EでV12NAのはずだが何故かエキゾーストノートはあんまし印象に残らず、レインタイヤで亜久理がストレートでもまともに踏めないとか言ってたからきっとそのせいだろう(ぉぃ

個人的にはむしろあの当時のTV/ビデオではまともに出ない色(最近は結構出るようなった気が)の蛍光オレンジによるマルボロカラーによるマクラーレンが目の前を走る事の方がよっぽど感動的だった。あぁ泣けてくる。しかし特にターボ時代はすげー幅広いな。アレでバトルしてたのか…。しかしラップタイム上では現在のV10NAのが既に速かったりする罠。例えV8NAになっても多分そのうち逆転するよ。

一周目のテグナー立ち上がりで中嶋の100Tがストール。オフィシャルに押してくれ! って頼んだのは演出かねぇアレ。だとしたら相当上手い&美味しいよなぁ。思わずオレも笑っちゃったし。

っつー訳でこのイベントは実に良かった。もうここで満足&疲れてきたので帰ろうかと思った位で(汗)

大会記念式典

その後は大会記念式典、この辺りもTVに映らないお決まりのイベントですな。まぁ要するに「校長先生の朝礼」みたいなもんで放送するもんでもないが。確か三重県知事(きっちり観光の案内やってたのは立派)と鈴鹿サーキット管理責任者がやって、まぁそこまでは普通に予想できたのが次が「FIA会長 マックス・モズレー」…ってあのオヤジが来てやがんのかー!

しかもモズレーの挨拶がいきなり「ニホン ノ ミナサン」とまさにカタカナで表記するのが相応しい位に見事なカタコト日本語で実に味があって笑える。英字の部分だけきっちりネイティブ発音だし。いや予想外だったが素晴らしかったわ。色んな意味で。

その後決勝まで時間があるので再びトイレに行き、ペットボトルを購入して日陰で一休み。実はその間に座ってる席でトヨタが集団応援するってのでそれがタルかったってのもあるけど。TVでトヨタの大旗*2+小旗*2が映ってたけど、一番左の大旗の左上の「Go!」の真下辺りに座っておりました。TVに映った時間にはあそこに座ってないけどさ、式典前(だっけ?)に練習があって決勝スタート10分くらい前にも一回やったのである。こっちは映ってなかった気が。

決勝

んで決勝開始5分位前に席に戻る。戻るとちょうどミナルディがピットレーンから出るところでちょうど良いタイミングだった模様。この辺りはCSで生中継してたので判ると思うがどんどんマシンがスターティンググリッドに並び始める。あぁ気分が盛り上がるなぁ。

この直前までは空は一面曇りだったのだがこの辺りから1コーナー方面から完璧に青空が出始める。この太陽の直射日光の猛烈なこと! 湿度が大分下がったのでまだ朝よりは不快感ないが、はるか向こうには入道雲まで見えてるし、目の前はトンボ飛んでるし。一体今は何時の季節なんだ?(汗)

んで国歌斉唱、幸いに暴れるような輩はおらず(ぉぃ全員きちんと起立、でもあまりの暑さに意識半分飛んでて脱帽忘れてました、反省。シンガーは鈴木雅之、…これはCS、地上波両方で流れてあちこちで色々「寒い」だの言われてるけど個人的にはまぁああいうのもアリかと、PitFMの苦笑気味に「ここまでソウルフルな君が代は初めて聴きました!」って言葉が流れてこちらも思わず苦笑。

んでフォーメーションラップ開始。さすがに一気に20台走ると音が違うなぁ、ぞくぞくする。でも目の前を走られるとFMが聴こえなくなる罠。

んで待ちに待っていよいよ決勝開始! スタート前から観客総立ち。そしてスタート!とんでもない速度で色鮮やかなF1マシンが駆け抜け、信じられないスピードで1コーナーを駆けていく。本当あの速度で事故起こらないのは恐ろしいとしか言いようが。

かってシーズン中に一人は死ぬような時代には「F1サーカス」って言葉があって、今ではすっかり死語になった気があったのだが生で見ると今でも十分「F1サーカス」である。もう動体視力の方が追いつかないし。そして最後のマシンが視界から消えた辺りで皆座ってサーキットビジョン+PitFMで状況把握。

そして先頭マシンが130Rに来た辺りで爆音が聞こえ始め再び観客総立ち…っていちいち立たんでいいっつーの。どうも誰かが立ってそれで「見えないから立つ」という連鎖反応が起きちゃってる模様。トップはすでにダントツで顎兄、そしてシュー弟、そしてBARの二台と続く。BARの二台は物凄い応援。特に真向かいのF1&F2が「琢磨応援席」って事で物凄い状況みたい。あと柵の近くだと写真撮るためにずっと立ってたマナーの悪い奴も何人か。見た感じじゃまともに撮れそうにも無かったけど。

んで再びマシンが見えなくなった状態で座る。みんな座った後でミナルディの二台が通り過ぎるのがとんでもなく寂しい(汗) 結局この「観客総立ち」は5週目位まで続いた。

しかし顎兄のとんでもない速度は予想してたとおりとは言えまさに「ケタ違い」で、ミナルディの遅さもまた違った意味で「ケタ違い」であった。つまり今のF1は「ミハエル・シューマッハクラス」「普通のF1クラス」「ミナルディクラス」の三つで成り立ってるとも言える(ぉぃ。顎兄が一回目のピットで一位のままピットアウトした時にはもうため息すら。

刻一刻と変わってくる状況。一応PitFMと目視で誰がピットインしたかとか車間差等は判るのだがやっぱりLiveTimingないと辛いなぁ。なんか自分で各ドライバー毎のピット回数&ピット時間のメモやった方が判り易いかも。あとストップウォッチやカウンターウォッチとかもあればなお良し。

しかし今年の鈴鹿は1コーナーで妙にバトルがあって盛り上がる。特にバリチェロ絡みの四台同時突っ込みは「事故らない方がどうかしてる」位の勢いで物凄かった。あぁ楽しい。

後の展開はTVでやってた通り。バリチェロとクルサードの激突はリタイヤまでは現地でも把握できたが、激突シーンそのものは決勝CS放送を見るまで激突場所すら判らんかった。一部は終盤「琢磨の表彰台は絶望的」「顎兄独走状態」で盛り下がってたようだが、正直前者はBARの戦略ミス(無かったとしてもバトンとの順位が入れ替わるかどうかは怪しい)で後者はフリー&予選を見れば判る事だから関係なし。電車の時間の関係かなんか知らんがレース終盤で帰り始める奴がいるのは個人の事情もあるかも知れんがあまりいい気はしないなぁ。

個人的には最終ラップまできっちり楽しめた。そしてゴール後は観客総立ち。旗降り&拍手でドライバーに健闘を称える。そして表彰式でも拍手。あぁ楽しかった。

ゴール後にPitFMで解説の松浦がアナウンサーに「シューマッハはここまで連勝して飽きないんですかね?」と聞かれて「いやーボクだったら飽きないですね、ずっと前を走っていたい」って答えてたのが印象に残った。そう今シーズンは「シューマッハがあまりに独走するから面白くない」と言ってる奴がいるがそんな事を言うのはお門違いってもんだ。生で見れば独走するのも納得の速さだし、むしろここまで独走する速さを見せ付けられることにある種の感謝すらあっても良いかと思う。

さてこの後は通は解放されたグランドスタジアム指定席に行って撤収模様とか見たり、サーキットビジョンで放送される決勝再放送を見たりするらしいのだが、疲れたのでここで退散する事にする。幸いこの席は南ゲートから近いしね。

ホンダテナント&T-SQUAREミニライブ

撤退前にメイン広場のホンダテナントに行ってみると…おぉ金曜にビニール被ってたマシンが全部綺麗に公開されとる、てな訳で写真撮りまくり。ほとんどの観客は買い物に夢中のようで幸いにもあまり混雑してないし。あぁしかし第一期のマシンは実にメカの塊って感じで格好いいなぁ。やっぱミニカーの一台欲しいなぁ、出来いいの多いし。

リジェJS43無限 左側
まずは年代の新しい順に'1996リジェJS43無限
リジェJS43無限 正面
しかもこいつは(パネルが本当なら)モナコでパニスが優勝した時の車体!泣けるねぇ
ラルース・ローラ90ランボルギーニ 右側
ホンダとは関係ないのだが'1990ラルース・ローラ90ランボルギーニ
ラルース・ローラ90ランボルギーニ 正面
お察しの通りこいつは亜久理が鈴鹿で三位に入った時の車体、結構ホンダって懐が広いよな、琢磨が三位になってもメーカー出版雑誌でちっとも取り上げない某メーカーは見習え
マクラーレン・ホンダMP4/4 右側
'1988マクラーレン・ホンダMP4/4、ベルギーでセナが優勝した時の車体
マクラーレン・ホンダMP4/4 正面
脅威の16戦15勝という勝率を記録したマシン、まぁこのうちの一敗はホンダの因果応報っぽいのだが、詳しくは書かない。しかし幅広くてカコイイよな
ロータス・ホンダ99T 左側
'1987ロータス・ホンダ99T、サンマリノで中嶋が6位入賞を果たした時の車体
ロータス・ホンダ99T 正面
まぁ実際にはアクティブサスという当時まだ斬新すぎたデバイスのせいでグタグタだった訳だが、この頃はまだチャップマン存命だったんだよなぁ
ウィリアムス・ホンダFW09 右側
ココからいきなり濃くなって'1984ウィリアムス・ホンダFW09
ウィリアムス・ホンダFW09 正面
ブラジルGPでケケ・ロズベルグが乗った車体。この辺になると客の何割が反応するやら
スピリット・ホンダ201C 左側
まさかあるとは思わなかった'1983スピリット・ホンダ201C
スピリット・ホンダ201C 正面
ホンダF1第二期の始めの年、イタリアGPでステファン・ヨハンソンが乗った車体。なんつーかここまで微妙な奴を持ってこられると逆に興奮するねオレ(ぉぃ
ホンダRA301 左側
ここからはホンダF1第一期って事で一気に古くなって'1968ホンダRA301
ホンダRA301 正面
メキシコGPでジョン・サーティスが乗った車体とのこと。個人的に一番のお気に入り、すげー格好いいんだわコレ。RA27nシリーズと違って純白なのね
ホンダRA301 エンジン部分
ここから個人的趣味でエンジン部分アップ、あぁエキマニが素敵…
ホンダRA273 左側
'1966ホンダRA273、イタリアGPでリッチー・ギンザーが乗った車体
ホンダRA273 正面
何故ローアングルなのかは記憶になし。パッと見にRA27nシリーズの流れだけどいきなり排気量が倍の3Lになってパワーも400ps以上だ、ドライバーは辛かったろうなぁ
ホンダRA273 エンジン部分
エンジンはファンネルが素敵。例の燃料パイプはオリジナルだと経年劣化でこーゆー色になります。CMとかで走ってるRA272がリビルドってのが良く判るな
ホンダRA271 右側
'1964ホンダRA271、ドイツGPでロニー・バックナムが乗った車体。って事はF1参戦デビュー車そのもの
ホンダRA271 正面
初年度の開発及び参戦費は当時の価格で20億だったそうで、現在との物価指数を考えるとガクブル…トヨタがまだ甘いってのがよーく判る、てか当時のホンダの無謀ぶりも同時に判る訳だが
ホンダRA271 エンジン部分
こいつはエンジンカバー付いてるのでちょっとつまんない、オリジナルのエンジンが載ってるんでしょうかコレ、生で見たかったな1.5LでV12っつー代物、ホイールが市販車みたいな羽根式センターロックなのも注目
BARイベントカー
オマケでBARイベントカー、ステッカーがきちんと最新鈴鹿仕様になってる辺り細かい、しかしこのパネル…身長差ありすぎ
BARイベントカー ドライバーマーク
カーナンバー見りゃ判りますが、この通りドライバーマークも琢磨仕様、各チームとも書式が違うので厳密な規定がある訳ではなさそう
BARイベントカー アンダーパネル部分
ライブ待ち中に気付いて望遠でアンダーパネル部分を写す。例の木製フラットボードはモノコックシャシーからナットで浮かせて装着してる模様、勉強になるなぁ。最近のF1でコース上に見られる「黄色い跡」はこの板が削れた跡、火花散ってた頃が懐かしい…

これでRA302(例の空冷横置きバカマシン)も持ってくれば完璧だったのだが(もてぎのミュージアムには展示されててエンジンも一応かかるらしい)。あとは消息不明の金色のRA270か…(宗一郎氏が寄りかかってる写真で有名なアレ、なぜ金色かはググれば判るかと)、こいつはRA271に改造されてるかテストで潰したってのが真相ではないのかなー。

さて写真撮りが終わったら左側に座ってる人の山、あ、これからT-SQUAREのミニライブやるのね。てな訳でかなり右寄りだったが結構ステージから近い位置だったので座って待つ。んでT-SQUAREキター! 伊東たけし氏がBARキャップ被ってるあたりがホンダイベント。キーボードはカシvsスクDVDでも出てた河野氏だがドラム&ベースのリズム隊は新顔。

曲目は「FACES」「TRUTH」「IN THIS COUNTRY」アンコール「明日への扉」、先頭の一曲を除いて全部F1絡みですな、どうせなら一曲目も「GRANDPRIX」やれば完璧だったのに(アルバム「TRUTH」一曲目、本当はこっちがF1のテーマとして書いたつもりだったのに、TRUTHの方が採用されちゃったのは有名な話ですな、こっちのが好きという人も結構多い)

しかし新ベースの人、「TRUTH」のサビ頭二小節で解放弦音使わないんですよ! あそこで解放弦音使って左手は腕を振る、というのが「TRUTH」のライブでのお約束だったというのに、オレ通曰く「TRUTHの半分はあそこにある」と言うほどのものだと言うのに。おかげでサビで腕振ってる奴はオレ含めて一割弱という寂しい状況。まぁ初めて生で見た人も多いかもなぁ。

「明日への扉」がイマイチだったらしいがまぁミニライブだったらあんなもんでしょ、写真撮影&ビデオ撮影は禁止されてたような気もするが(少なくともビデオ回してる奴は居なかった)、写真撮影は禁止されてる様子もないしあちこちで撮ってたのでオレも撮っちゃった。けど肖像権とかうるさそうなのでここには載せないでおく(汗)

名古屋へ戻り

ライブが終わったら一目散に南ゲートに向かって…ってやっぱ人多くて疲れるー。目の前に居る人が妙にでかくてしかも「ハッスル」Tシャツ着てたんだが、後で聞いたら実際に小川直也が来てたみたいなのね。あれ本人だったんだろうか…。

さて帰りのルートだが一応19:11の近鉄特急の予約はしてある。南ゲートを出た時点で17:00頃だったのでここから白子駅まで6km歩いても余裕で間に合うので素直に歩く事にする。シャトルバスなんか使ったら間に合わない事必死だし、稲生駅の方は電車に乗る前に19時過ぎそうな感じだし。

という訳で素直に南ゲートから徒歩開始。おぉなんかスポーツクラブに通って胸筋+背筋が鍛えられたせいかリュック背負っても自然に背筋が伸びてリュックが軽く感じる、結構気付かないうちに鍛えられてた模様。しかし道路の渋滞が物凄いなぁ…全然進まないし。サーキットの関係者専用駐車場と思われる場所でフェラーリF40発見、誰の持ちモノでしょうかねアレ。

しばらく歩くと右前方に物凄い行列を発見、あぁあれが伊勢鉄道の鈴鹿サーキット稲生駅なのね。感覚的にはかなり近いけどやっぱり相当並ぶ&混雑するようである。こっちは白子駅なんでそのまままっすぐ歩き。ちなみにここで左折すると近鉄鈴鹿線平田町駅らしい。実はここから乗って伊勢若松駅から近鉄名古屋線に乗り換えるのが一番楽らしい。もうちょい勉強すべきだったか…。

んで白子、相当遠い。実測6kmというのは間違いないようで、ノンストップちょいと早歩き気味でも80分位かかった。実際には人による渋滞が無ければもうちょい早いんだけど、それでも一時間は辛い気が。途中でコンビニが数件あるがなんか難民キャンプみたいな状況になってたのにはちょっと笑った(とか書くと不謹慎か)

途中の三叉路で人の流れに沿ったら左側の歩道が「路肩に白線引いただけ」で5ナンバー同士がすれ違うのがやっとの狭い道路を歩かされる。ここで右側に行けばちょっと遠回りだけどちゃんと歩道があるらしい。この辺になると道路の側は畑だったり空き地だったりして如何にも田舎っぽい。あぁ昼間あれだけ暑かったのに鈴虫鳴いていやがる…。

あと途中で国道に突き当たって左に曲がるがそこで迷ってる人多し。「こっち側白子駅」みたいな案内もないし。とかく全般的に不案内という感じが。ここまで来れば白子駅前までもう一息。

白子駅着が18:25頃。18:30頃の特急に乗れるかなーとか思ったら「特急電車は20:36まで全席満席となっております」っつーアナウンスが。人も多いので素直に予約した19:11の特急に乗ることにする。行きの時に買った乗車券でホームまではすんなり行けたが肝心の特急券発券機が見つからなくて一苦労。ホームの普通列車乗車口側にあるのって一体どうよ。

なんとか特急券も発券したので改札口内に上がり、トイレ行って飲み物買って一休み。もうTシャツは汗が塩と化して白ばんでおります(汗) 椅子の類は無かったので仕方ないので階段近くの手すりに腰かけて一休みしてたら目の前を見たような顔が。…あ、片山右京かアレ、後でビデオ見たら服装も一致してたし他の人の発見報告もあったので間違いない模様。ちなみに亜久理の発見報告もあった模様。あの位の人も電車で帰るんだねー、流石に白子まではクルマに乗せて貰ったんだろうけど。

特急の時間が近いのでホームに下りて椅子に座って待つ。…って目の前で19:01発臨時急行(つまり特急券なしで乗車可能)が空き席有りで発車して愕然とする。近鉄はある程度待てば急行がどんどん来るので、特急なんざ行きも帰りも使わなくていいかと思った。くそ初回だと流石に勉強だらけだ。

んで特急が来たので乗車。ビスタカーって二階建ての奴の二階。まぁやっぱり単座に座って帰れるのは楽ではあるな、急行だと長椅子だし。でも名古屋までの短縮時間はわずか10分。これで特急料金\870はやっぱ高いな。

んで19:50頃名古屋到着。あぁ満足したけど疲れた…。


TopPage イベントレポート インデックス '2004F1日本GP インデックス