TopPage イベントレポート インデックス '2004F1日本GP インデックス

'FIA 2004 Fomula1 Round.17 JAPAN Report.
'2004年F1第17戦 日本GP 観戦記
最終更新日時:2004/10/22 03:30:00

10/8 フリー走行1&2

名古屋から鈴鹿サーキット入場まで

今回は名古屋から公共機関で移動、って事で行き方は「近鉄にて名古屋駅から白子駅まで移動、白子から三重交通のシャトルバス(有料)にて移動」または「伊勢鉄道にて名古屋から鈴鹿サーキット稲生駅まで移動、そこから徒歩」の二種類。前者は急行列車で50分+バス20分、後者は臨時快速で60分+徒歩20分位。電車の本数は近鉄のが圧倒的に多いけどシャトルバスの待ち時間+移動時間が読み辛い。伊勢鉄道はどうしようもないくらい混む。

色々悩んだが、近鉄には「全席指定の特急に乗れば40分で移動可能でかつ確実に座れる」「バスが混んでる時は6kmを徒歩で済ます手もあり」「三日間通しのフリー切符がある」って事で今回は近鉄にしてみる。という訳で6:30頃近鉄の駅に行くと…おぉいかにも「F1見に行きます」てな奴らが一杯だ。でも混雑ってほどじゃないな。

窓口にて近鉄フリー切符買おうとしたら「コレは前売り制で使用する前日までに予め購入する必要があります」と言われて愕然。じゃあ今日買っても意味ないやん! まぁ実際に得する金額分は大した額でもないので普通に乗車券を購入する事にする。んで急行列車に乗車、余裕で座れるし座れなくても次の電車まで20分も待たなくていいから楽。

んでしばし電車に揺られる、平日って事で普通に学生さんや会社勤めの人も多い、きっと迷惑に思ってるんだろうなぁ…で50分ほどで白子に到着、改札を出るとちょうど「帰りの乗車券を予めお買い求め下さい」って事で臨時売り場が出来てたので買っておく。

降りるとさっそくシャトルバスへの乗り込み行列が出来てるが大したことない模様。行列の途中でシャトルバス券を購入、まとめ買い出来るのでとりあえず四枚買っておく。シャトルバスは普通のバス(吊革付きで立って乗車可能)と観光バス(吊革が無いため立って乗車は不可、補助席付)の二種類がある模様。今回は前者だがタイミングよく座れた、あとは移動…ってやっぱりこっちの道は狭い。こりゃ決勝日はかなり渋滞する予感。

バス到着後は人の流れに沿って移動開始。やたら歩かされると思ったら一番端っこの駐車場に止まるのな、場所はこの辺、バス使う人はこの辺りも考える必要があることに注意。

やたらに「券余ってたら買うよ〜」てなダフ屋が多いのと「ダフ屋にかかわると行政処分…」てなアナウンスがあちこちで繰り返されてるのが妙に可笑しい。てか15mおきにダフ屋が存在するという空間も異様だな。ボウリング場やレストランを横目にしばらく進むと「モートピア」っつー鈴鹿サーキット併設の入場ゲートに到着。F1観戦券はここの入場チケットを兼ねてるのでここでは見せるだけで入場可能である。

ここを過ぎるといきなりイベントショップが一杯、もう雨は止まないと確信してたのでウィンドブレーカーを着こんでたのでたのだがさらにポンチョが欲しい、てな訳でとりあえずゲート右手のオフィシャルショップに入ったのだがなんかものすげぇ行列、見るとみんな手元にはサーキット先行販売の1/43なBAR006ミニカーを持ってる、しかし一人頭10個買ってるのがフツーって…これが転売房って奴か、と妙に関心。店内を見渡したがポンチョはないので諦めて先に行く。

先に行くと先ほどのミニカーも割と普通に売ってたり、出来が微妙だったので買わないけど。探したら様々なポンチョを売ってる所を発見。今回特定のチームに肩入れするつもりは無かったので、一番製品としての出来がまともそうな「snap-on」のポンチョを購入。いやsnap-onの工具なんざ一切持ってませんけどね。値段はそれなりだが丈夫だし撥水性もバッチシで安物を買うよりは良かったかと、鈴鹿オフィシャルのポンチョなんざ\1,000位で安いけど出来は\100ショップ並だったしなー。

トイレ近くの木の陰が空いてる&雨を凌げそうなんでここでラリージャパン前に\300で買った耐水ズボンを履きこみリュックを背負ってから上からポンチョを被る。これで雨対策バッチリ。チケットは取り出し易いようにチケットホルダーに入れて首からぶら下げてポンチョの中に入れておく。

さらにしばらく人並みに従って歩いていくと一般道路の下をくぐってからサーキットゲートに到着。ここで観戦券を取り出して今日の分をモギってもらう。これでようやっとサーキット入場…。

サーキット内イベントブース

とりあえずフリー走行1まではしばらく時間があるのであちこちのイベントブース巡り。無料頒布物も色々あったが荷物になるので今回はパス。あちこちのブースではF1マシンを展示、っつーてももう10年以上前からお約束の「昨年以前のマシンに今年のカラーリング、さらにエンジン無し」状態である。とは言っても流石に今時のF1マシンを近くで見るのは始めてなので色々興味シンシン。フェラーリのマシンには人が集ってるのにトヨタには全然人が居ないのがナニだなぁ。

食事も屋根付きの所で楽に出来る雰囲気。正直朝メシ喰わないでここまで来て、ここでたっぷり喰った方が後々楽かと思った。高いし味の保証はしないけど。とりあえず非常食代わりにゼリー状カロリー食をコンビニみたいな所で購入、歩きながらでも喰える割には結構腹持ちするので最近のお気に入りである。やたら喉の渇くカロリーメイトと違ってある程度水分補給にもなるしね。

ここでカメラをレインジャケットに入れて、撮影しない時はポンチョの内側に入れるという技であちこちのブースを撮影してみる。しかし一番期待してたホンダブースが全車ビニール被っててガッカリ状態。明日以降にかけるしかないか。新型レジェンドとMCしたインテグラも置いてあったがレジェンドは「でかい新型ゴルフのセダン」にしか見えないしインテグラはMC前のアクの強さが薄れて正直どうしようもないかと思った。まぁMCでデザイン良くなった例なんてほとんど皆無だしなー。

イベントブース
イベントブースはこんな感じ、奥に高くそびえるのが仮設スタンド。ラリージャパンの札内より遥かに巨大。こんなのがあちこちにある訳である
フェラーリイベントカー正面
一番人気でかつ一番良く見せてたオリンパスブースのフェラーリ、他メーカーも見習え。
フェラーリイベントカー背後
背面からのショット、フロントもそうだけどアームが翼状断面になってるのがよく判る、バックランプはLEDすね
フェラーリイベントカーリアサス周辺
2003GAからの肝なリアサス、ユニット含めてサッパリ仕組みが判らん…
フェラーリイベントカーステアリング
ココまで見せていいのん?とか思ったステアまわり、さてコントローラーとボタンの役割を想像しよう。今年のマシンには無いのもある(ハズ)
トヨタイベントカー
誰も居ないし撮ろうともしないデンソーブースのトヨタ、一発で古いと判りますな…。
ルノーイベントカー
割と人気のルノーブース、これもなぁ…
ホンダブースカーのカバー
ホンダブースはせっかくの歴史車が全部ビニール被りまくり状態、まぁこっちは本物だしなぁ一応

BMWブースでは発売したばっかしの1シリーズが何台か並んでたが、なんつーかBMW製アルファ147みたいな、147買うよりはお買い得かも知れんけどFRだからパッケージきついかもな。あとマクラーレンの写真がないのはサーキットゲートの外にブースがあったのに気付かなかったせい、ウィリアムスの写真が無いのはコンテナ空いてなかったせい(ちょっと空いてたので覗いたけどやっぱりイベントカーだった)。ルノーとトヨタは市販車の展示無し、クリオRSくらいは置いてもいいかと思うが。

さてフリー走行30分前、ここら辺で席に移動することにする。例年は指定席券を持ってると土日は違うエリアに入れたりするのだが今年は金曜のみ、しかも他の指定席エリアに入れる指定席券はかなり限られてるという厳しい状況。幸いにもオレの持ってるD2券はF1,F2,B1,B2,Cへの入場が可能の様子。という訳で初のF1観戦はシケインの真横になるC席にしてみる。近いし。

フリー走行1

まずは最終コーナー席となるB席を横目にC席まで辿り付く。とりあえず最前列はコースの前に柵と金網が二重になってて悲しい、でもまぁ生で見る分には問題ないか。一番130R側の最上段だとシケイン全体が見渡せて最終コーナーまで見えていい感じ。でもシケイン手前の「POTENZA」看板(逆側はBRIDESTONE」表記、オンボード映像などで確認下さい)が邪魔で130Rを立ち上がってくるマシンが見えないー! なんか意図的なモノを色々感じてしまうな。

ここから見るとシケインから最終コーナーまでは思いっきり下ってるのが判って意外である。鈴鹿って思ったよりずっと高低差あるサーキットってのが納得。とりあえずココで観戦することにする、正直言って傘ささないと辛いくらいの雨だが最上段なら傘さしても迷惑にならんし、場所的にはココらへん

C席左側
C席の左側、すなわち最終コーナー&ピットレーン入り口。ピットレーン入り口が判り難くてスマン
C席正面
カシオトライアングルがまん前に、カシオの看板なんてどこにもないけど
C席右側
右を見ると看板で直前までマシンが見えない、絶対わざとだコレ

しばらくサーキットビジョンを眺めてるとようやく出走 でここで向こう側にダンロップコーナーが見えることにようやく気付く、いや流石に速いね。しばらく待ってるとカン高い音から一気にシフトダウンの音が…やっと目の前にキター! しかし雨の中でしかもシケインなんで迫力あまり無し。あと音も思ったよりは静か、シフトダウンも音がアクセル煽ってるようには聴こえなくてもはや「パンパンパン!」てな感じで異様。どんどん走ってくるがみんなピットインしてインフォメーションラップのみという状況が続く。

しかしピットレーンに入る時のクルマの動きはちょっと異様だ、もはや「曲がる」じゃなくて「一瞬で向き変えてすっ飛ぶ」って感じだし。ミナルディでさえも。

カメラも試したが流石に雨足が強すぎて苦しい、あと金網邪魔すぎるし置きピンしようにも対象物がないしあっても一瞬で通り過ぎるし。仕方ないので生観戦+動画だけちょっと記録してみる。動画はサイズでかいしQVGAだしQuickTimeだから個人的に楽しむしかないけど。

じっと見てると結構面白い。もうシフトダウンのタイミングで「あーこりゃブレーキング遅いな」と思ったら見事にシケインをオーバーランするし。ミナルディとかジョーダンは1/3位オーバーランしてた記憶すら。

ここで顎兄が出走、ワクワクしながらダンロップコーナーを見てるとなんか明らかに速い。いきなり本気。そしてシケインに戻ってきたら…ちょっと信じられなかった、他のマシンと全然動きが違う。とにかくマシンの向きを変えて止めるのが異様に速い。そうか「幻の多角形コーナリング」とはこのことだったのか!(違う。とまぁ一発見ただけで顎兄が別格なのは理解出来てしまった。

セッション終盤になってようやくマシンが続々とタイムアタック開始。一台見て最終コーナーまで見てたらもう次のマシンがシケインに突入、てな感じで首が忙しい。こっちよりはマシンから離れちゃうけど最終コーナー寄りでシケインを真正面から見る席のがいいかもなぁ。

そんな訳であっと言う間にフリー走行1終了、半分近くのマシンがラップタイム無しの状態。午後は一体どうなるんだか…。

コース見物

セッション終了後はちょっと思うところあってヘアピン方向まで見学。シケインの隣は自由席だがもう雨+粘土質の土でもう通路までドロドロ。こりゃ今年の自由席組は悲惨だわ…。この時点ではまだまだ席は取れそうだったけど。シケインコーナーポストの柱に昨年同コーナーで亡くなった加藤大治郎の遺影+花束があるのが印象に残った。

少し歩いて130R(昨年改修されて正確には85R+340R)はとにかくフラットな超高速コーナーで今のF1なら全開で行けそう、改修前の奴も一回見ておきたかったな。さらにもうちょい歩くと立体交差が見えてヘアピン。ここはTVで見る雰囲気そのまんまだがヘアピン自体はまさに「谷の底」で立ち上がりは結構登ってる、想像以上にパワーサーキットの予感。

本当はスプーンまで見ておきたかったのだが、ココら辺から水溜りが酷くておまけに土が流れ込んで通路がかなり酷い状態。おまけに結構疲れてきたので今回はパスしておいた。テグナーからスプーンの辺りって通路繋がってないみたいなんで、スプーン辺りまで行くと戻るのも苦労するらしいし。

ここでフリー走行2はF2スタンドで見ることにして来た道をそのまま戻る。…結構距離あるなぁ。特に1コーナーをぐるっと回る辺りはコースより通路が一段と低くなってるし。ここから仮設スタンドを見るとその作りのチャチさと高さにクラクラとなる。スタンドの根元なんか見ない方がいいかも。まぁ全体的には十分な剛性があるんだろうけど。さらにこの辺でコースの反対側を見ると一面畑で「鈴鹿サーキットが騒音問題と無縁」ってのが良く判ってしまったり。

途中で朝買ったゼリー状カロリー食喰って、頑張ってF2まで辿り付く。F2は相当横に長いのだがもう面倒なので一番1コーナー寄りで済ますことに。ここで鈴鹿名物「牛串」ってのが売ってたので喰ってみる事に。…まぁフツー、なんか米国産牛肉輸入停止の煽りを食らって今年は味が大幅に落ちたらしい。とりあえずたんぱく質は補給できたので良しとしよう、ボリュームだけは値段相応だったし。雨足もかなり弱くなってきていい感じ

フリー走行2

F2スタンドはコースからは相当遠いけどその分見晴らしが良い。全体的に「スタンド前列:コースに近いけど金網地獄」「スタンド後列:コースから遠いけど見晴らしは良い」って感じ。下のF1は人がすげぇ居るけど何故かF2は全然居ないんで落ち着いて見れる、なんでだろう。こっちも最上段で傘をさして観戦、場所的にはココらへん

ここからはメインストレートから1-2コーナー、そしてS字の三個目まで見える。TVでは意識しないとあまり気付かないコース内の池もバッチリ見える。ちょっと驚いたのが2コーナーから最初のS字までが相当登ってること。「1-2コーナーのラインでダンロップまでが全部決まる」のも判る気が。

F2席左側
F2席の左側、S字コーナーが見えますな
F2席正面やや左
正面やや左向き、2コーナーからS字までの直線、結構登り勾配が付いててマシン毎のエンジンパワーがよく判る
F2席正面
正面、TV中継じゃ判らない池がよく見える、ここが溢れると1-2コーナーが水没して大変な事になるそうな
F2席右側
「F1サーキットで最もチャレンジング」と言われてる1-2コーナー、1コーナーはややバンク付いてるのが判る、現在まで改修されてないんだが進入速度は設計当時の想定速度を100km以上越えてる気がする…

さてマシンがコースイン。流石に1-2コーナーはハードウェットなんで無理はしないけど全車綺麗なラインを描いて(除く一部ドライバー)一気にS字コーナーへ登っていく。ここではもう各マシンのエンジンパワーがモロ判っちゃう。トップクラスのフェラーリとホンダ、ちょっと落ちてBMW、ルノー、メルセデス。さらにガクンと落ちてトヨタ、フォード、コスワースと。

直線を全開で引っ張るので意外な位各メーカー毎の音の違いも判り易い。全般的にパワーあるエンジンの方がいい音するけどトヨタだけは別な。一際回って澄んだ音なんだけど全然パワー出てない。らしいと言えばじつにらしい音だ。

途中でジョーダンが目の前でスピン。芝の上は相当滑るようでまるで「完全凍結路を夏タイヤで走る」ような無茶苦茶な挙動。なんとかコースに戻ったけどあとはパワースライド一発で方向をきっちり戻す辺りは腐ってもF1ドライバーか。

しかし雨足がよりによってフリー走行の直前から強くなってきて途中からもうシャレにならん状態で、とうとうセッション終盤には誰もコースインしない状態に。ココら辺で見切ってオレも帰ることに決定。引き際ってのも肝心。

名古屋へ戻り

来た道を戻ってくると、もう通路の坂道なんかは「水深数mmの川」な状態。いやトレッキングシューズ+防水スプレーで良かったわ。そのまま人の波に流されて気が付くと来た時とは違うゲートを出てしまったり。アレ?

どうも場所的には南ゲートらしいがみんなは南東の方向にどんどん歩いていく。はてシャトルバスの発着場は全然逆方向のはずだが…と思いつつ交通整理のおじさんに聞くとこっちの方向でいいとのこと。はて行きと帰りとで乗り場が違うんだろうかとか思いつつどんどん歩く。

ってやっぱり違う気がする(汗)って事で素直に行きのときにバスを降りた場所に戻る事にする。うわすげぇ時間ロス。しかし見慣れた道に戻っても「シャトルバス発着場」の案内は一切無し、なんつーかイベントに関してはすげぇ案内が不親切かと思うぞ鈴鹿サーキット。

なんとか行列を発見したので安心かと思いきやタクシー待ちの行列。さらに進むとここでようやくシャトルバスへの乗車行列を発見。しかしなんか行列長いー、つうか金曜日にここまで混雑するとは三重交通も思ってなかったらしい。

なんとか猛烈な雨の中を30分待ってようやくバスに乗り込み。幸いにも観光バスだったので座って移動。白子の駅も相当な混雑であったが、乗車券を買っておいたおかげですんなりとホームに移動、急行でなんとか座れた。いや疲れた…。

そして名古屋に戻ってTV+ネットで土曜の全セッション中止&日曜のスケジュール変更を知る。言っちゃなんだが土曜もこの天気だったら行くの止めようかと思ってたから却って良かったかも。ここで土曜日の近鉄特急の予約を全キャンセルして、日曜日の行きの特急を一時間早い時間にずらす、ネット(携帯からも可)から全部手続き出来るのは楽でいいなぁ。名古屋発6:30で白子着7:09分、まぁまっすぐ行けば9:00からの予選1には間に合うだろ…。


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